紙の本
全く別のことを考えたい時にオススメ!
2019/04/03 18:15
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほりけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭から最後の一行までずーっと混沌としています。そのため、頭が情報を整理して、物語を理解しようとしますが、意味わからなすぎて破裂します。気分転換や何か変わったものを読みたいな、と思った時にはオススメします!ぜひ読んで見てください。
紙の本
非日常感が爽快
2024/03/12 18:24
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
とんでもない本と出会ってしまった!と久しぶりに思えた一冊。何年かに一度、出会えるかどうかの奇跡。
とてもテンポが良く、気付いたら一條次郎さんの世界にどっぷりハマっていて非日常感が爽快。読後は何だかリフレッシュされていました。秋の夜長、真夏の昼間、読む季節や時間帯でも感じ方が変わり楽しめそうな一冊。
紙の本
超弩級に突き抜けたSF
2020/12/21 10:30
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎の帯に惹かれて購入。レベチに突き抜けてる。斜め上とかじゃなくなんかもう放射状にどっかに突き抜けてる。最終的に何の話だったのかは辛うじて理解出来たが、脳が溶けそうになった
紙の本
分類不可能の小説
2020/11/23 13:43
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投稿者:gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物のレプリカを作る工場に、歩くシロクマが現れた。
本物のシロクマなのか、動くレプリカなのか、スパイが中に入った着ぐるみなのか?シロクマの調査にあたることになった主人公は理解不能な事件に巻き込まれていく。
というのがざっとしたあらすじだろうが、とにかく意味が分からない事象が次々と起こり、謎は深まる一方。
それでいてとにかく面白く引き込まれる筆致に驚嘆する。
電子書籍
不条理工場
2020/07/19 09:48
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
黙々と動物のレプリカを作り続ける往本自身の、鬱屈とした気持ちに共感できます。自由気ままに歩き回るシロクマこそが、意味不明な仕事から逃れるための希望だったのかもしれません。
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新潮ミステリー大賞受賞作。
『ミステリー大賞』というジャンルを限定した賞だが、本書はミステリか? と考えると、『違う』と言わざるを得ない。そういう意味では、面白い作品は、例え少々のカテゴリエラーがあったとしても受賞するものなのだろう。個人的には純文学系でも、SF・ファンタジー系の賞でも、これならば受賞作になったのではないか、という気がする。
要するに面白いので、この機会に買うといいよ! というお話。
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シロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。そんな書き出しから始まる、意味のわからない、でも疾走感に包まれた衝撃的な作品。株式会社トーヨーという動物レプリカ工場の品質管理部に勤める往本はある夜、工場内で動いているシロクマを目撃する。全てはそこから始まり、往本は様々な事件に巻き込まれていく。後ろの解説にも書いてあるが、この作品はあらすじを書きづらい。途中まではいいが、徐々に一本の線の上で収められるような道筋がないことに気づく。しかしながら、そんなわけのわからない展開続きの中でも一つだけ、一貫して問われることがある。それは人間の自我であり、我々が自我を持つ人間であることの不確定さだ。私たちはどうして私たちが「本物の私」であることを信じているのか。本当は「本物の私」だと思っているものがレプリカかもしれないのに…とここでこの作品が「新潮ミステリー大賞」を受賞した、ということに疑問を抱き、「むしろSFじゃね?」とも考えたりした。
またこの作品がすごいと思ったのは表面上起こっている展開がどれだけぶっ飛んでいても、「うむ、なるほど一理ある」とどこか納得してしまうところだ。個性の上に個性をさらに重ねた「粒山」と「うみみず」という二人のキャラクターの長々としたセリフは語感がよく、頭の中で心地よく流れる。それに過激ではあるが、妙に説得力もある。時にフッと笑ってしまうようなロドリゲス姉妹の掛け合いや、自称粒山の妻のナシエの奇行もこの作品の中では重要な歯車の一つだった。
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一ページ目からとても魅力的。謎めいていて不思議な、よくわからない世界が広がっている。さまざまな動物が絶滅している時代に動物のレプリカを作るという仕事。登場人物たちの良さとどこに進んでいくのか、この先どうなっていくのか予測がつかない展開。自分の見ているものは何なのか。世界のその奥深くにある隠されたもの。人間と地球、人間と動物というものの関係に想いを馳せながら読んだ。
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冒頭から
白昼夢に引きずり込まれたような感覚になり、
常に言い知れぬ不安がつきまとうような展開に、
ページをめくる手が休まりませんでした。
この不安は、
古来より人間が抱える〝生命とは何か?〟
〝わたくしとは何か?〟という、
根源的な問い掛けからくるものだと思われます。
時代設定も、場所の設定も曖昧ですが、
そのふわふわとした曖昧さが、
かえって効果を発揮しています。
第2回新潮ミステリー大賞を受賞した
作者のデビュー作だそうですが、
ミステリーというより
不条理小説といった方がよいかもしれませんネ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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賛否両論渦巻くレビューを読んでの躊躇を怖いもの見たさが勝ってしまった。読み進める程に、新潮ミステリー大賞でなく、講談社メフィスト賞かハヤカワSFコンテストの間違いでは…?という疑念は深まるばかり。ディストピアSFに当て嵌めてみたものの、しっくり収まるジャンルは現存しない気も。荒唐無稽を通り越し、最早支離滅裂なのに、妙に惹かれるこの奇妙さ。沼田まほかる作品の如く【問答無用の引力】を発する怪作。余談:作中の『何があってもおかしくない世の中ですから』という台詞は某憑き物落としの古書店主へのアンチテーゼの様な…。
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ミステリかそうじゃないかとか
評価が高いか低いかとか
そんなことはどうでもいい
意味がわからん。
でも
なんか面白かった。
変な本だけど。
もう一歩踏み込みたかったかな。
置いていったものが多すぎる。
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この物語の中には、真実と呼べるものはないけれど、真実らしきものはちらほら散見される。現実と呼べるものは結局のところ記憶でしかなくて、事実というものは主観によって変わる解釈でしかない。主人公を含む登場人物も一貫してつかみどころのない奇怪な人たちばかりで、繰り広げられる会話は何らかの問いと回答の繰り返しではあるものの、そこに必然性はなく、向かう方向も、向かうべき場所も、あまりあてにならない。何が確かなのか、ということの前提として、自分とは何なのか、自分は果たして自分なのか、という問題意識は一貫しているけれど、結局は答えを得られずに終わる。そしてよく歩く。物語は決して核心には迫らない。その周縁をただたださまようばかりだ。その体裁だけならば、カフカの『城』やブランショの『至高者』のようでもあるけれど、この作品はそのような晦渋をろ過した『ねじ式』のような夢だと思う。すべては何らかのモチーフではあるはずなのに、そこに迫ると消え失せてしまうような雲をつかむような小説。理路整然とした起承転結を好む読者には向かない。傑作というよりは、明らかに怪作。
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文庫の帯と表紙の絵に惹かれて購入しました。意味不明、不可思議なストーリー展開なのに引き込まれました。往本の身に次から次へとおかしなことがおこり、着いて行くのでやっとになってしまいました。あまりに突飛でおかしな世界でした。ミステリでもありますが近未来SF感が強いです。ぞわぞわする気持ち悪さが癖になる。オチがゾッとしました。やはりミステリだなぁと。この世界観をまた味わいたいです。
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始めは1本の線だったのが、先に進むにつれて次第に先端がほつれ始めて無数の枝に分岐して、最終的に今どこにいるのか分からない。終わりの見えない迷路を延々歩かされているような、不安と苛立ちを感じるストーリー。それでいて、先が気になって途中で投げ出すことができない。
何処から始まったのか分かりませんが、悪夢を見ているかのようでした。
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解説で、ディックリスペクトだって言われてたけど、確かにそんな世界観。ミステリではない‥
感想はとても難しい。文学とか哲学専攻の博論みたいな。好きな人はワーッて盛り上がれるけど、普通の人は引いちゃって入り込めない議論みたいな。
著者は性格めんどくさい人そう(褒めてる)