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みんなのレビュー26件

みんなの評価3.9

評価内訳

26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

平成のある時ある場所を写し取った一作

2024/01/31 23:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

牧歌的な雰囲気の小学校で繰り広げられた凄惨ないじめ。そして起きてしまった破滅的な事故。

何故事故は起きたのか。いつから戯曲(シナリオ)は始まっていたのか。事故の後遺症で身動きできない坪手くんを情報の波が襲う。

平成中期の小学校という舞台は令和を生きる我々には別世界のように見えるものだと認識させられた。

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紙の本

互いの思惑を上回ろうとした上で築かれる不思議な信頼関係

2010/10/16 10:53

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 非ウィルス性嗜眠性脳炎により引き起こされる全身痙攣で指一本動かせず、瞬きすらもできない身体となった坪手明の病床を、今では習志野菜々子という仮名で呼ばれる少女が訪れる。それは、三年前、彼らが小学六年生だったあの事故から、平日は欠かされる事なく続けられてきた儀式だった。
 その儀式が途切れた金曜日の翌月曜日。菜々子さんは突然、あの事故の出来事を蒸し返し始める。彼女が氏名連想誘発性心神喪失症候群と名付けられた、自分の本名を呼ばれると発作を起こす病気となった出来事が、誰かの故意で引き起こされた事件だったというのだ。
 それをきっかけに、考えることしかできない坪手明は当時の出来事を思い起こす。自分と菜々子さん、そしてもう一人のNに起こった出来事を。

 現在の二人の病室での出来事と、三年前の出来事を、交互に描写しながら、主人公の思考の軌跡をたどっていく形式の作品。そして最後に、菜々子さんの思考で真相が明かされる。主人公は現在全く意思表示ができないのだが、菜々子さんの一方的な語りと彼の思考が、まるで会話が成立しているように作り上げられている。
 そして、三年前の回想では、主人公の思考方法と、菜々子さんの性格や行動が段階的に明らかにされ、それに基づいて事件が解き明かされていく。ラプラスの悪魔という、初期条件を適切に与えることで全ての未来を自在に操る仮想の悪魔の存在のように、前提が変わるたびに主人公の頭の中で仮説がコロコロと変わっていくのが面白い。そしてそこには、事態を全て掌握しようという菜々子さんの思惑も見え隠れする。

 意図したことかどうかは分からないけれど、本当に小学生が背伸びをした表現を使ったように感じる文章のところもあったりして、ちょっと戸惑う表現のところもある気がする。だけど、ほとんど二人の登場人物だけで、互いに会話を成立させず、しかし意思疎通は出来ているように組みあがっているという、少し不思議な感じは面白いと思う。

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紙の本

菜々子さんは、可愛くて、そして怖い。この小説もまた、よくできたミステリで、同時に怖い。

2016/07/12 18:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る

近年は、早川書房や角川書店の一般レーベルからミステリー作品を発表している著者のデビュー作。
ライトノベルではありますが、『本格ミステリ・ディケイド300』にも選出された、堂々たるミステリです。
“菜々子さん”は、病院のベッドで身動きできない、言葉も発せられない僕に言う。
「三年前の事故は、事件だと思うの」
コケティッシュで悪魔的な“菜々子さん”の魅力と、丁寧な推理が楽しめます。ライトノベルとミステリのいいところ取りと言ったらほめ過ぎでしょうか。
最後に、本作を読み終わって、さほどミステリとして上等ではないなと思った方へ。それでも、お願いですから、続く『“菜々子さん”の戯曲 小悪魔と盤上の12人』を読んでみてください。本作の趣向をはるかに上回る、切れ味抜群の本格ミステリなのですから。そして、次作を百パーセント楽しむためには、本作の読了が不可欠でもあるのです。

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2010/07/27 21:54

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2010/07/28 00:28

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2010/08/02 19:11

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2010/09/11 22:10

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2010/09/11 02:35

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2010/08/19 15:07

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2010/08/18 23:22

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2010/09/07 22:48

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2010/08/26 03:55

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2010/08/27 03:38

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2010/10/08 10:39

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2011/06/13 02:38

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