人間とはと考えさせられる
2021/02/27 17:22
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投稿者:雑多読みノマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
テクノロジーの進化でAIが人間の代わりになるのか、そもそも人間とは何なのかを考えさせられる一品。私には若干難解なところもあり2度以上の読み返しで、更なる理解や発見や疑問がある。
時代を先取りした発想には驚かされるが、何しろ難解すぎる上に結末も暗喩的過ぎるのが難点。
2019/05/30 09:21
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代を先取りした発想には驚かされるが、何しろ難解すぎる上に結末も暗喩的過ぎるのが難点。各短編の冒頭におかれた編集部による解説文は判りやすく興味をひかれるのだが、いざ本編に入ると抽象的・哲学的過ぎるうえ、結末が暗喩形式で終わっているため、鈍い私には今一ピンとこないのです。結局、何となくでも理解できた作品は半分未満という侘しさ。余りに高度な内容と、高尚な文体に四苦八苦の有様でした。
なお、『9;ホットショット』-『10;巨星』-『11;島』は連作短編の関係にあり、『8;付随的被害』で登場したサンディが中心的人物として登場している。
『11;島』はヒューゴー賞受賞作品。
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- 付随的被害
フィネアス・ゲージの研究にも似た手法で、鮮やかに倫理的な人物が表現されています。しかしテーマが皮肉でも理想主義でも無いことが分かるので好ましい作品です。
- 肉の言葉
分かっていたはず、、安らぎも諦観もないだろう。
- 神の目
近い未来としては遺伝子検査によって同じ問題は起こり得て(遺伝子型)、そうしたらヒトはもっと謙虚になれるのでは。
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・・・うーん・・・これは評価が難しいですね・・・。
意識や知性をメインテーマに据えた、極めてハードな作風です。登場人物(一部AIもあり)は皆自省的で、自我の変遷を克明に表現しており、彼ら/彼女らの意識の展開をなぞることで一篇のSFたり得ているという、極めてエモーショナルな作風でもあります。
が、その描かれているエモーションが、ほとんど感情移入できないという・・・分厚いアクリル板の向こうで繰り広げられているドラマを観ている感じ、と言ったら良いのでしょうか。文字面だけ追うともの凄いスペクタクルが展開されているはずなのに、「はー、そうですかー・・・」という感想しか出てきません。ひとえに鴨の理解力の拙さ故と思いますが、正直なところ鴨的には今ひとつ楽しめず。
語弊を恐れずに言えば、長谷敏司っぽさを感じます。エモーショナルだけど嵌り込めない感じ。ゼロ年代以降のSFの特徴なのか?最近のSFは合う・合わないの差がはっきり出ますねー。年寄り臭い感想でスミマセンヽ( ´ー`)ノ
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ピーター・ワッツの短編集。
長編の方はスルーしていたのだが、何故か短編集の方を買ってしまった。読んでみたらたいへん面白かったので、いずれ長編の方も買わなければ……。
本書に収められた短編は、どれも、『知性』や『人間』といったテーマを繊細な筆致で描いている。読んでいると何となく伊藤計劃の作品を思い出した。
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もう、海外SFを「お義理」で読むのはやめにすべきかな。
共感が持てない話につきあうだけの体力がなくなった、と、特にこの作者には思い知らされる…
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んー、んー、面白い話のような気はするのだけど、理解できないことが多すぎて、結果としてフラストレーションが溜まる。読了までえらい時間がかかってしまった。
これがハードSFの世界レベルか…もういいや。
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「天使」★★★
「遊星からの物体Xの回想」★★★
「神の目」★★★
「乱雲」★★★
「肉の言葉」★★
「帰郷」★★★
「炎のブランド」★★★
「付随的被害」★★★
「ホットショット」★★★
「巨星」★★★
「島」★★★
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2020-08-01 ピーター・ワッツ「巨星」読了
相変わらず読みにくい。この読みにくさは人間とは異なる意識と知性を描くと言うテーマから来るものなので、おもしろさでもある。
1番苦労したのは表題作「巨星」
逆にスラスラ行ったのはヒューゴー作「島」
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海外現代SFは初めて読んだので、えらいとっつきにくいなーみんなこんな感じなの?と思ってたら、わざと機械から人間の感情まで繋げてるのかってなってホホゥってなった
最初から最後まで読まないとおもしろさがわからないやつだった
なんでこの本買ったのか全く覚えてなくてなんかあったから読み始めたんだけどなかなか良かったかも
最後の話とスターバックスでおばあちゃんが爆発した話おもしろかった
でも虐待された人とかを過酷なとこに送るやつはダメだった メンタルは筋肉みたいに傷ついて治ったら前より強くなるなんてことはないと思う 壊れるだけじゃないのかな サイヤ人じゃないんだから
本能を蜥蜴って呼ぶのも前の作品読んでないと意味不明だし あれだけ読んだら蜥蜴だと思ってたらいつのまにか女性になっててパニックだと思う
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カナダの作家「ピーター・ワッツ」の短篇SF作品集『巨星 ピーター・ワッツ傑作選(原題:The Island and The Other Stories)』を読みました。
海外のSF作品が続いています
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ヒューゴー賞受賞作収録。
『ブラインドサイト』の星雲賞受賞作家が放つ日本初短編集。
直径2億㎞の異種知性と人類の邂逅を描く『島』意識を得た軍用ドローンの進化『天使』など11編。
地球を発って十億年以上、もはや故郷の存続も定かでないまま銀河系にワームホール網を構築し続けている恒星船と、宇宙空間に生息する直径2億km の巨大生命体との数奇な邂逅を描くヒューゴー賞受賞作『島』、かの有名な物語が驚愕の一人称で語られるシャーリイ・ジャクスン賞受賞作『遊星からの物体Xの回想』、戦争犯罪低減のため意識を与えられた軍用ドローンの進化の果てをAIの視点で描く『天使』――『ブラインドサイト』で星雲賞など全世界7冠を受賞した稀代のハードSF作家「ピーター・ワッツ」の傑作11編を厳選。
日本オリジナル短編集。
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1994年(平成6年)から2014年(平成26年)に発表された以下の11篇が収録されている短篇集です。
■天使(原題:Malak" (2010))
■遊星からの物体Xの回想(原題:The Things" (2010) )※シャーリイ・ジャクスン賞受賞
■神の目(原題:The Eyes of God" (2008))
■乱雲(原題:Nimbus" (1994))
■肉の言葉(原題:Flesh Made Word" (1994))
■帰郷(原題:Home" (1999))
■炎のブランド(原題:Firebrand" (2014))
■付随的被害(原題:Collateral" (2014))
■ホットショット(原題:Hotshot" (2014))
■巨星(原題:Giants" (2013))
■島(原題:The Island" (2009)) ※ヒューゴー賞中編部門受賞
■解説=高島雄哉
着想が素晴らしいと思える作品が多かったのですが、専門用語が多かったり、あまりにもスケールの大きな作品の一部だったりと… 軟派なSFファンにとってはちょっと難しい感じでしたね、、、
各作品の前に1ページずつの簡単な解説が付けてあるので、それがないと理解不能な作品も多かったと思います… そんな中で、作品の世界に入り込めて愉しめた作品は『天使』、『神の目』、『乱雲』、『帰郷』、『付随的被害』の5作品かな。
そのうちの3作品『天使』、『神の目』、『付随的被害』は、AIを搭載した軍用ドローンによる被害や、空港の保安検査に導入された騒音ボックスによる乗客の検査・判定、装着者の脳神経系に流れる情報をキャッチして意識に上がるよりも早く判断を下して肉体を動かす装置を装着したサイボーグ兵士による民間人殺害等、機械によって人間が支配される世界が描かれていました… 軍事用ロボットによる戦闘、戦争が現実味を帯びている中、恐ろしいことですが、リアルさを感じざるを得ませんでしたね、、、
『乱雲』は雲が知性を持つ物語で、『帰郷』は深海底で行われる計画のために深海でも生きられるよう肉体や脳神経系を改造された人間の物語で、着想が面白くて愉しめました。
『ホットショット』、『巨星』、『島』��、銀河系に超光速移動用のワームホール・ネットワークを建設する使命を帯びて地球を出発した小惑星宇宙船の活動を描いた物語で『Sunflowers cycle』と呼ばれる連作らしいのですが、、、
スケールが大きすぎて… ちょーっと、ついていけなかったなぁ、なんせ10億年単位での時間の流れが描かれていますからね。
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文章が硬くて自分にしては読み終わるのに時間がかかった。
最後の短編はとてもよかった、宇宙世紀の近親相姦!?みたいな下世話な興味を刺激された。相手がひたすら謎なのもよかったし、結局はそうなるんかーいというどんでん返しも控えめで好きだった。
倫理の問題を扱った強化戦士の短編は、なんかなー公共哲学のベンサムなのかロールズなのかみたいな構図をあからさまに採用しちやってるのは図式的すぎてちょっと冷めるな。ベンサムの理解が甘くて功利主義の最新の議論も踏まえていないので、浅い話になってしまって残念。
海底の話はとにかく不気味で悲しくてよかった。雲が意思を持って襲ってくる話もアイディアが秀逸で、これ盛り盛りにして長編で書いて欲しいなと思った。
でもとにかく文章が硬い。。。