海中と経済と、複合的な舞台で繰り広げられるサスベンス
2020/01/14 18:14
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシア領海内で新鋭ロシア原潜と、その原潜を追尾していたアメリカ原潜が相次いで沈没。ロシア政府はアメリカ原潜による撃沈であることを公表し、米露の武力衝突の危機が高まります。しかし2隻の原潜の沈没の裏には、凋落するロシアの復権を企むロシア軍部の企てが蠢いていました。
沈没したロシア原潜から奇跡的に生還した生存者の存在、米露軍事衝突を煽りつつ、同時にアメリカ証券業界の大混乱を企ててアメリカを経済的、軍事的に貶めロシア復権を目指すロシア軍幹部とロシアマフィア。
米露原潜が対峙する極北の海と、経済テロの攻防の最前線となるニューヨーク。複雑に絡み合った企ての全体像が次第に露になるまでが上巻です。
潜水艦同士の駆け引きは実際の現場では目視による相手の視認が不可能で、ソナーと呼ばれる音波による探り合いの駆け引きです。だからこそ映像ではなく、文章での表現とは相性が良いのかもしれません。30数年前にも「レットオクトーバーを追え」という名作があり、映画化もされました。当時は米ソ冷戦の真っただ中。本作品の舞台はソ連崩壊の後、国力の落ちたロシアの復活途上の近現代です。証券業界との絡みも描かれ、いかにも現代を舞台にした作品だなという印象です。
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映画が面白かったので原作を読む.海戦主体だった映画と違い原作は金融方面での攻勢もかけられ,複数のアクターが入り交じる様は,Tom Clancyの作品に似ている.前半は冒頭のゲパルト遭難のくだりを除いて戦闘はないので,そういうのがお好みの方には間延びして感じられるかもしれないが,クーデターをめぐる様々な人間の思惑が渦巻くのは面白かった.
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ロシア領海内で新鋭ロシア原潜と、その原潜を追尾していたアメリカ原潜が相次いで沈没。ロシア政府はアメリカ原潜による撃沈であることを公表し、米露の武力衝突の危機が高まります。しかし2隻の原潜の沈没の裏には、凋落するロシアの復権を企むロシア軍部の企てが蠢いていました。
沈没したロシア原潜から奇跡的に生還した生存者の存在、米露軍事衝突を煽りつつ、同時にアメリカ証券業界の大混乱を企ててアメリカを経済的、軍事的に貶めロシア復権を目指すロシア軍幹部とロシアマフィア。
米露原潜が対峙する極北の海と、経済テロの攻防の最前線となるニューヨーク。複雑に絡み合った企ての全体像が次第に露になるまでが上巻です。
潜水艦同士の駆け引きは実際の現場では目視による相手の視認が不可能で、ソナーと呼ばれる音波による探り合いの駆け引きです。だからこそ映像ではなく、文章での表現とは相性が良いのかもしれません。30数年前にも「レットオクトーバーを追え」という名作があり、映画化もされました。当時は米ソ冷戦の真っただ中。本作品の舞台はソ連崩壊の後、国力の落ちたロシアの復活途上の近現代です。証券業界との絡みも描かれ、いかにも現代を舞台にした作品だなという印象です。
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映画『ハンターキラー潜航せよ』の原作。
上巻を読み終わった感じでは、やはり原作のほうが映画よりも面白そう。また、映画とは大分内容が異なっていて、原作のほうがよりスケールが大きい。
上下巻ものは基本、展開が遅くなりがちで好きではないが、この本についてはいまのところ気にならない。
下巻に期待。
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映画を観ようか
それとも
DVDになってからにするか
と思っているうちに
古本屋に行ったら
これが売られてたので
購入し読んでみました。
うーん。。。
なんか
レッドオクトーバーを追え
とか
U-571
とか
を思い出させるような
展開になんだかなぁ、
と思いながら読んでました。
新鮮味がないというか
斬新さがないというか。
証券取引関連は
ほぼスルーで読み進めました。
ちょっと
昔の潜水艦作品を
読み直してみたくなったので
星三つ。
下巻に期待してもいいのかな?
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プーチンみたいなキャラのロシア提督が陰謀をめぐらす。
逆に小説の中にいるような人物が現実の戦争をオッパジメタわけだ。
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潜水艦が好きなので。
当初の潜水艦戦は、まあ面白かったのだが、今のところ、肝心の政治ドラマとかが、あんまり薄すぎて、興醒め中。
映画も見たけど、あんまりいい印象残ってないなあ。
下巻へ。
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同じタイトルで映画にもなった作品。
やっぱり、“潜水艦モノに外れなし”ですね。映画も見ているので、本を読んでいると映像が浮かんでくるようです。
とはいえ、原作の本書と映画では、設定が若干異なる様です。