紙の本
『ねこの小児科医ローベルト』
2019/03/12 19:28
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ごぽっ、ごぽごぽっ」
ユキのとなりにねている、おとうとのユウくんが、げろをはきました
おなかもいたくなって、水みたいなウンチもしています
でんわ帳でみつけたおいしゃさんは
「夜間救急専門小児科医 松田ローベルト」
さっそくでんわして、きてもらうことにしました
やってきたのは、ほんものの四分の一のサイズのバイクにのった、白黒のねこでした
「どーもぉー! おまたせいたしましたぁ」
夜間専門のねこのおいしゃさんは、ユウくんのしんさつをはじめます……
『マイナークラブハウス』の木地雅映子が書き下ろしたあったかい創作絵童話
タイトル文字も手書きのイラストは漫画家の五十嵐大介
ハンサムな白黒ねこのローベルト、猫好きにはたまらない
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子どもが小さかった時には毎年悩まされていた、ノロウイルス、ロタウイルス。家族も必ずうつされた。懐かしいと同時に、辛かったなぁと思い出す。
あの頃、ローベルト先生がいてくれたらなぁと思う。小さな子を持つ親には本当に小児科の先生というのは頼もしく、ありがたい存在だ。
本の感じから、小学生くらいから幼稚園のお子さんまで、読んでもいいと思うが、ぜひ大人の人にも読んでもらいたい作品。
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緊急事態ではあるけど、子どもを育てている人にはけっこう体験のある吐き下しの風邪。しかもたいてい夜中に起こる。
そこにこんなお医者さんがかけつけてくれたらいいなあ。
その「よくある」病気が、まずしく、生活の設備も医療器具も伴わない国で起これば死に直結しかねないことまで書かれていて、短いけれども広がりのある作品だった。
そして五十嵐大介さんの絵! お医者さんフォルムのローベルトもねこフォルムのローベルともどちらもすごく「らしく」て、すてき。ねこフォルムでありながらユキちゃんと目で会話している絵もいいなあ。
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ローベルト先生、かっこいい。
胸の奥の奥のほうが、あったかくなって、けど、なんだか、ちょっと、きゅうってしめつけられる感じがします。
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夜中に急に具合が悪くなった弟。やって来た夜間専門の小児科医は猫だった。
小さな子どものいる家庭なら一回は経験するであろう緊急事態。親にとっては一大事。幼い姉にとっても不安がつのります。そんな状況からほっとするお話に変えてくれるのが木地さん。リアルな挿し絵が現実感を増します。
読者層を小学校低学年を想定しているようだが、そのくらいの子はどう感じるのかなぁ。
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弟のユウくんが夜中に病気になりました。あわてて電話帳でみつけた「松田ローベルト」という小児科のお医者さんにきてもらうことに。ところが、バイクに乗ってやってきたのは、なんと猫!でも、テキパキと指示をする猫先生に、驚く暇もなくて…。
魅力的な挿絵で、より面白く感じます。
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夜中にゴーグルとバイクで来てくれるねこの小児科医ローベルト先生。なんて頼もしい。なんてユーモラス。こんな先生いたら本当助かる。いや、この本の中で出会ってちゃんも教えてもらったから大丈夫かな。
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最近読んだ『氷の海のガレオン』が素晴らしく好きだったので、同じ作者のものを探して読んだ。
気ままで理知的な猫、という猫が好きな人がもつイメージ通りの猫だった。
最後の2ページの美しさが際立っている。
「いいものには終わりがある」というメアリーポピンズを思い出した。終わってしまって寂しいけど、寂しくない。
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ある夜中、突然弟の具合が悪くなった。すぐに往診に来てくれたお医者さんは、なんと白黒ブチの猫だった!
猫医者ローベルトは腕もいいし、人柄(猫柄)もよく信頼できる感じ。そしてその日から、まるで前からいたかのような顔でその家の飼い猫として暮らす。
こんなお医者さんいたら世の中の親は安心なんだけどなぁと思う。お医者さんの時は2本足のヒトっぽい姿だけど、一夜明けて飼い猫になった時は普通の猫の姿なのも不思議。
そしてラスト、またお医者さんとして出て行くローベルトとの別れ。
大人も読める素敵な絵本。