ショーケンは永遠
2019/06/06 12:19
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投稿者:somaandsinko - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事にかける熱さとプライド、真摯な姿、タイムリミットに向かってもなお走り続ける覚悟が伝わる一冊でした。
リラックスした、穏やかな笑顔の写真もところどころに挿入され、現在の奥様と幸せな生活を送られたのだなあと嬉しくなります。
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投稿者:読者E - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンという立場からは、「最終章」として読みたくなかったが、最後に理性的に自己を省み、語られる言葉に接することができる。
萩原健一という虚像の深淵を垣間見たいなら、その兆しはここから感じ取れることもできるだろう。冷静な語り口には、覚悟を決めた、達観した境地も読み取れるが、その真意はもうわからない。
造詣が深く、よく考え抜いている人という印象を強くする。自らについて、作品について、さらに語る彼を知りたい人には、すでに(2022年5月現在)絶版になっているが『日本映画[監督・俳優]論』(スガ(糸偏に圭)秀実との共著)を勧めたい。
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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事がない時代に、なんと天地真理ショーのぬいぐるみ要員として踊っていたとは。これ、本当か(笑)?顔が出てないからいくらでも吹けるぞ。あと、表紙の穏やかな写真は奥様が撮影されたそうです。
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ショーケン。一度、会って話してみたかったな。たぶん、スゲー優しい人だと思う。勝新太郎さんの『影武者』降板劇のくだり、人にはやり抜かなきゃいけない仕事がある、越えなきゃいけない壁がある、逃げちゃダメなんだ、ってとこが印象的。ほんとそうだよな、って思った。
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俳優 萩原健一の後半生をまとめた著書。
主に、俳優になってからの出演作品や共演者たちとの思い出、また映画やテレビ作品に対する思い入れが熱く語られている。
私たち世代にとってはグループ・サウンズのアイドルとして登場し、その後俳優として鮮烈にデビュー、演技派と言われ、もてはやされるが大麻所持や恐喝などの警察沙汰、恋愛や結婚問題などでも賑わした人というイメージが強い。
自身も語っているが、自分の思いをダイレクトに話してしまうため、曲解されたり、ゴシップネタにされやすいのだろう。人間的に「かるい人」と感じていたが、出演作品に対するこだわりや思いは強く、この本を読むと彼は芸術家なんだと思った。それゆえ激しい感情のたけを周りに放ってしまうのだろう。
彼が出演している映画作品をみると、一世代前の作品だという感じがする。。その共演者は勝新太郎、仲代達矢、監督では黒澤明等々である。良き時代に映画作りに関わった人だと思った。
今年亡くなったが、病のこと、余命のことも自身が把握しながら最後まで仕事を続け、最愛の人とともに過ごせ、少々短い生涯ではあったが、幸せな最期ではなかったろうか。
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NHKで放映された「不惑のスクラム」の時には、
入院を勧められるような病状だったんですね。
ジスト(消化管間質腫瘍)と言う十万人に一人か二人が発症する「希少がん」だったそうです。
ドラマは、毎回楽しみに観ていました。
ショーケンもいい年の取り方をしたなぁ~と、
思いながら観ていたのです。
今年三月に訃報を聞いた時は驚きました。
思い出のあるドラマも沢山あります。
まだまだいい演技を見せて欲しかったです。
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大麻で逮捕。黙秘した時に刑事が教えてくれた
役者なら泣け。検事も人間だから。綱を引っ張るのが合図。刑事から、ちょっと泣きすぎ。
家族のことを思い出したら、涙がとまらない。
拘留期限が終了した日に母が死んだ。
横浜の自宅をあげるつもりだった姉も死んだ。
刑事が引退してから、飲み会に呼ばれた。
「あんたは、見せしめだった。自分が逮捕した人達は全員立ち直れなかった。あんただけが立ち直った。俺を恨んでいるんだろう」と号泣。ショーケンは感謝していた。
最初の結婚の時にできた娘がいる。養育費を頼みにきた。
全てを失ったので金はない。ぬいぐるみショーのバイトをして養育費を払った。
映画の話があるという詐欺にもあった。マネージャも詐欺に加担していた。
映画降板のギャラの話。ヤクザを連れてきたのは相手。
黒澤映画では、監督に質問されて、ミスを言う役回りになっていたのに気が付く。
渥美清に「いつまで寅さんやるんですか?」と聞くと
「俺もわからないんだよ。俺が真面目に演技しても客は笑うんだよ」
歌手の仕事と役者の仕事を同時期にうけた。
両方の制作者がバランスよくスケジュールを組んだ。
テンプターズ時代にウッドストックを見にいった。
レベルの違いを思い知った。
コンサートでは大麻がステージに放り込まれる。私服刑事がいる。ステージからホースで客席に放水。
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いつも行っている図書館の新着書の棚で目についたので、手にとってみました。ご本人へのインタビューを元に編集したものなので、それなりの受け止めを要するのでしょうが、萩原さんの語りは、思いの外素直に入って来ましたね。役者という仕事へ真正面から取り組む真摯な姿勢は十分に伝わってきます。
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ショーケンのイメージが全く違った。こんなに演技にこだわっていた俳優だったんだ。どうしても「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」のイメージが強くて。
でも大好きです。寂しいし、残念です。もっと真剣にショーケン演技を見ていればよかった・・・
ご冥福をお祈りします。
「私はまだ自分に飽きていない」この言葉!忘れない。