何回寝落ちしたことか
2019/08/23 20:14
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドローンを使って自殺をした少女を人工知能で蘇らそうとする男の話
男に共感できるほど彼女が魅力的に書かれているわけでもない、大体、男は彼女と面識がないんだもの
ストーリーも平坦で盛り上がらないため途中で何回寝落ちしたことか
あとはあなたが読んで判断してね
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AI技術により死んだゲームクリエイターを蘇らせようとするが、誰からか脅迫状が届く。
調査する過程がミステリっぽく面白い。また謎の人物が意外にもという感じだが無理矢理っぽい。時代に合わせた結果かな。
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初逸木。少〜し読んだだけで、これは間違いなく面白いっ!と直感した本作。その結果……大当たりな作品でした(^^) ある(頭も性格もいい完璧な)男が、初めて愛した女性は残念ながらもう既に死んでいた——それを人工知能として蘇らせる話。究極の恋愛小説。星四つ半。
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自殺したゲームクリエイターの水科晴を人工知能として蘇らせようとする工藤。晴の過去を探るうち魅了され恋愛感情を抱く。誰かに命を狙われながらも調べることをやめない工藤。自分でも想像していなかった感情に囚われていくさまは狂気すら感じさせる。ゲームの世界とうまく絡めてあったり、人工知能の善し悪しなどもあってとても面白い。
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三十路のおっさんの初恋から失恋までを長々と読ませられるこっちの気持ちも考えてくれよ……。
いやまぁしかし随分とひねくれた恋愛小説だこと。
そして驚愕のオチ!
まぁまぁ面白かった。
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死者を人工知能化するという設定に惹かれて購読。
毎日同じことの繰り返しで退屈な日々、自分の辿る先が見え目標もなくただ漠然と生きる。恋愛はただのサプリメントで時間が経てば恋愛感情はなくなり、揉め事は増えていく。主人公のこのような考え方に共感する部分があった。
「損得をすべてなげうっても、相手に自分を捧げたい。」そう思えるような人に出会えると世界は変わって見えるのだろうか。
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この小説を読んだとき「ギアチェンジがスゴい」小説だと思いました。自分が強く感じたのは小説の半分ほどでまず一回、そして終盤にもう一回。ギアを変えたときの振動で、頭を車の天井にぶつけそうになりました(笑)
一人の人格を完璧に再現する人工知能を作ることになり、そのモデルケースで既に亡くなっている女性が選ばれるのですが、その人工知能を作ることになったプログラマーが主人公のミステリ。
この亡くなった女性が、かなり個性的というか、とにかく強烈。彼女の自殺方法、生前の生活の様子は、まさに天才や異才の雰囲気を感じさせます。
以前、北村薫さんは宮部みゆきさんの『火車』を恋愛小説としても読める、と評したそうです。行方不明になった顔も分からない女性に、徐々に囚われ感情移入していく主人公は、一種の恋愛状態であると。
当時は、分かったような分からない感じだったのですが、この小説を読みようやく北村さんの言わんとするところが分かってきました。すでに亡くなった女性の行動に興味や共感を抱き、徐々に自分の理想を投影し囚われ始める。そしてその執着や行動の意味に主人公が気づいたとき……、まずこれがギアチェンジの第一段階。
彼女を再現するため、徐々に活動を活発化していく主人公ですが、その調査をやめるよう謎の脅迫者が出てきます。そこから徐々に亡くなった女性を探っていくミステリから、脅迫者は誰か、その目的は、というミステリも展開されていきます。
そうしたメインストーリーも面白いのですが、サブストーリーが面白いのも、この小説の魅力だと思います。主人公は調査の傍ら、自身が開発した人工知能を使った恋愛アプリをめぐるゴタゴタや、人工知能と将棋棋士の対決、いわゆる「電王戦」をめぐるゴタゴタにも巻き込まれていきます。
ここで社会が抱く人工知能のイメージや、あるいは個人が抱く人工知能のイメージも描かれて、無意識的に物語のテーマについてより深く考えるようになるのです。日々発展していく人工知能に希望をみるか、恐怖をみるか、友人とみるか、敵とみるか。
電王戦の話は長編のサブストーリーにするにはもったいなく感じる読み応えを、個人的には感じました。普通に棋士サイドの話も読んでみたい。
そして脅迫者の行為もエスカレートしていき、一方で主人公の調査もエスカレートしていき……、この辺の書き方もすごいなあ。主人公の執着具合や狂気の描き方が本当に秀逸で、なんだかダークヒーローの活躍を読んでいるような感覚を覚えていきます。ぶっちゃけ脅迫者よりも主人公の方が、怖いかもしれない……
そして、脅迫者の正体も分かり、主人公も危機を逃れ、ようやく人工知能作りも佳境に(ここまでのエピソードが濃厚なので、ここに至って、「あ、そういえば人工知能を作る話だった」と思い出しました……)
もうエピローグ的な感じだろうな、と思いながら読んでいたのですが、ここでさらにギアが入ります。「主人公、そこまでやるの……」と唖然とし「こいつ本気だな」と改めて物語に対し向き合わされ、気合いを入れ直し最後まで読み進めることができました。
ラストシーンも味わい深い……。ここに至って主人公のキャラクターの特異さの意味も分かった気がします。序盤を読んだ段階では、頭の良さを鼻にかけ、人生をバカにしている「イヤなやつ」という印象が強かったのですが、読み進めるにつれ、徐々にその感情は薄れてきて、そしてラストに圧倒されました。
解説の恩田陸さんも書かれているのですが、これは一種の青春小説でもあったわけですね。思わずスタンディングオベーションを送りたくなるような、そんなラストシーンだった気がします。
第36回横溝正史ミステリ大賞
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主人公の独善的でステキな性格(←嫌味)に多少イライラしつつも、謎と伏線回収のバランスが良く、続きが気になりほぼ一日で読破。
ラストで「ざまぁ!」と思うか「哀れ…」と思うか。
それは読者次第。
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SF+ミステリー+恋愛。
しかしこのSF的な要素についてはかなりの現実味というか、現状AIの進化は驚くべきものがあるので、もうAIと恋愛をすることが不自然ではない時代が来るのでしょう。もしかしたら来ている???
既にこの世を去っている見知らぬ女性をAIとして復活させる。しかも彼女は世間を騒がせた犯罪者で、自らを標的として自殺を遂げている人物。これだけで既に面白い話になりそうだなと想像させますが、正直ここまでSFとミステリーに振ってくるとは思いませんでした。表紙からするともっと恋愛感動に大振りしてくるのかなと。
捻くれているうえに類まれなる頭脳を持っているが故に、生に倦んでいる青年が主人公ですが、すでに死んでいる女性を復活させる為に次第に感情が白熱してくる所が面白い。
そしてサブキャラにもなかなか面白い人物がいるので、一過性の容疑者では片づけられない魅力が有ります。
AIとの恋愛というのは単純に人柄やその雰囲気に魅力を感じるという事でしょう。そこには肉体的接触も金銭的な含みもない、純粋な存在への欲求であると言えるでしょう。
純粋な愛を結晶化させたものに人間が食い込むのは非常に難しいので、本当にAIの中から理想の存在を見つけた人には心からの祝福を送るしかないでしょう。不完全な我々には完全で理想的な受け答えをするAIに勝つ術はないでしょう。
恋愛とは言わなくとも、年を取って一人になってからAIが救いになる事は大いにあるかもしれません。
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人工知能とか、電子用語あちこちとか、新時代のミステリ。読むのを止められない。
雨のことは割と早い段階でわかるし、ハードボイルド的展開は中途半端な感じもするけど、読みやすい文体で爽やか。
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SF色の強いミステリ。道具立てが多彩で死者を再現する人工知能開発の話を軸に、AI囲碁の対戦、主人公の人格の欠損など面白い部分が多い。
人工知能開発に必要な「晴」という自殺した女性の人格調査がメインとなってくる。この部分で調査を妨害する者の正体は意外に早くわかってしまう。早くわかりすぎて、ミスリードか?と訝しんでしまうくらい。この点はストレートだった。
晴の謎の行動については、ちょっと説明不足だと思う。
自殺の理由がいまいち分かり難い。
自分が同性愛であることを検証するなら、三か月男と付き合い、三か月女と付き合う対照実験実験が筋が通っているけど、それは物語の構成なので仕方ない。
ラストまでの流れは情緒的で、論理性の面でいまひとつすっきりしなかった。
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多少強引で粗削りな部分も感じてしまうものの、それでもそれも含めてその強い想いに共感と感動を覚えた。冒頭に提示される魅力的な謎を追究、発展させていくストーリー展開はめちゃめちゃ上手だと思う。たちまちのうちに引き込まれ、続きが気になってしょうがなかった。人工知能という舞台設定も興味深かった。水科晴、雨、そして工藤。時に性的に、時に狂気的に、暴走の気配も見せる小説だけれども、いやまてよ、恋は盲目、常識的な見境がなくなってしまうのも確かに恋の一面だったはずだ。
打算的だったはずの男が落ちた狂おしいほどの初恋とその悲劇的な終焉。これは良し悪しを超えてその強い想いが伝わってくる新時代のラブストーリーの傑作だと思う。
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❇︎
虹を待つ彼女/逸木裕
第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作
6年前に劇場型自殺事件を起こして死亡した
ゲームクリエイター水科晴(はる)。
人工知能会話システムの開発者 工藤賢は、
システムの更なるユーザー開拓の一環として
晴の人工知能の開発に着手する。
晴の人工知能を作るために晴の情報を集める中、
過去を調べるなと脅迫状が届く。
なぜ晴は周囲を巻き込んで自殺をしたのか、
その本当の理由に迫る。
驚きのラストは切ないけれど清々しい。
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横溝正史ミステリ大賞受賞作だそうな
なるほどミステリちゃミステリやな。意外と読んだことないノリな気がしました。「i」からファンタジー要素抜いた感じ??(違ったらすみません…)。おもしろく読めました。
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電気じかけ〜の作者とだいぶ似てるなと思ってたら同じ作者だった。しまった…
あらすじ見て良さげと思いきやダメだった同じことをしてしまった。全体的にのめり込めず読むのが辛かった。
グッとくる描写や興味が持てるキャラクターがいない。後半から恋愛描写ばかりになり辛さに拍車がかかる。