高校野球ものおすすめ3選
2023/10/22 15:48
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投稿者:奥津 明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりにレビュー書きます。日曜劇場で越山高校の「下剋上球児」が始まりましたが、一足お先にリアル白山高校の物語を読みました。色々書くとネタバレになりますので書きませんが、私が一番印象的だった箇所は、荒れた高校が、部活動加入率の上昇に伴って、「行くのが恥」とまで言われた地元での評判が徐々に良くなっていったというくだりです。昔はガラの悪かったあの高校が、すっかり生まれ変わって、今では誰もが行きたがる文武両道の進学校に変身!!みたいな話はよく聞きます。そういう高校は、必ず何かの部活動がきっかけで母校に誇りが持てるようになっています。高校野球に限らず、部活動には不思議な力があるようです。本書はそういう視点で読み進んでいくことをお勧めします。
高校野球ものという意味ではあと2冊、「延長50回の絆」(球史に刻まれた軟式野球の死闘)、「球審は永野さん」(簑島vs星稜ほか)を是非お勧めします。高校野球だけではありませんが、若者たちが躍動するスポーツを観戦すると、応援する私までやる気が出るんですよねぇ何故か。日常生活の中で、大声出して応援することってそうそうないことなので。
本当にドラマみたい
2024/10/09 10:28
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。白山高校の甲子園出場までの軌跡を描いたドキュメントてすが、選手一人一人の様子や試合描写が実に細かく、その都度、東監督などそれぞれの心理を克明に追っていて素晴らしい作品になっていると思います。読んでみると白山高校は確かにたまたまこの世代に有力選手が集まりはしているものの、やはりミラクルとたゆまぬ努力の成果によって甲子園までつながったのだなあと感じました。もう二度と同じことは起こらないかもしれないけれど、熱意ある指導者は全国にたくさんいると思うので、筋書きのないドラマはこれからもたくさんありそうな気がします。
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投稿者:HOLLY - この投稿者のレビュー一覧を見る
三重県の高校野球についてある程度知っていたので、面白かったです。
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球を好きだという気持ちは伝わってきましたが、全体的に青春に酔っている感じがして、自己陶酔型かなと感じた。
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去年の白山高校が忘れられなくて、発売日に購入。
白山高校野球部の彼らは決して「リアルルーキーズ」なんかではなかった。だって決してヤンキーではない。
野球が好きな普通の高校生だ。
自信がなくて、勉強嫌いで、調子に乗りやすい、普通の高校生。
普通すぎて、甲子園で活躍する強豪なら、絶対になさそうなエピソードばかりで、私でも「ほんと、よく甲子園行けたな…」と思う。だって、公式戦で、味方のバッターが打ったのに、三塁の白山選手が「ぼーっとしてました」という理由で、ホームに戻らず、なんで三塁に戻ってるの…(笑)
彼らが甲子園に出れたのは、ちょっとだけ運もあっただろう。神様の采配的なものもあっただろう。
でも、そんな彼らと、東監督が大好きです!
漫画のようなありえなさに笑って泣ける、実際の物語。
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去年の夏に甲子園を沸かせたリアルルーキーズ達のドキュメント。10年連続県大会初戦敗退の弱小校 三重県立白山高校野球部メンバー、監督、部長、対戦相手、地元に世間の声を丹念に綴ったノンフィクション。余韻も素晴らしい!
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野球が好きでたまらない彼らが巻き起こした彼らの旋風を忘れてはならないと感じさせてくれた1冊でした!!決して嘘ではない、彼らが100回目の記念大会に残してくれた奇跡を!
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高校野球ファンとしては日曜劇場のドラマが10月15日から始まる前に読んでおきたいと思っておりました。
読み終え感動感激でした。
いろいろなことに気付かされました。
面白かったです。
ドラマが待ちどうしいですね^_^
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『下剋上球児』
2024 ドラマ化
三重県立白山高校の奇跡の甲子園出場
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【物語】
三重県立白山高校は、第100回甲子園大会に出場を果たしました。かつては部員がわずか9名以下で、10年連続で県大会初戦敗退という、甲子園からは遠い存在でした。
「どのような歩みで甲子園出場を果たしたのか?」――スポーツライターが取材を通して執筆したノンフィクションです。
【購読動機】
部活は、指導者と生徒の構成員です。これは、企業の社長と社員という構成に類似するとも考えています。なぜならば、高校野球はチームの勝利、会社は理念・売上・利益という一つの目的・目標に向かって、どのように関係しあって実現していくか?というプロセスだからです。
そのため、組織運営という視点で関心を覚えたのです。
【白山高校の歩み】
野球は詳しくありませんが、白山高校野球部という組織とその運営を解釈することでした。課題は以下の通りでした。
1.ハード:
野球をする物理的環境。草が生え放題の荒れたグランドでした。
2.ソフト:
野球をする非物理的環境。指導者・コーチ陣が少なく、練習メニューや日程が確立されていませんでした。
3.コンテンツ:
生徒・選手自身のことです。当初選手は集まらず、県大会では1回戦敗退の連続でした。地元での評判も芳しくありませんでした。
解決策
1.ハード:
転任してきた先生・監督が自ら野球場を整備しました。雑草を抜く作業を日々続け、選手たちも協力しました。地元の自動車整備工場からは練習用の自動車タイヤが提供されました。
2.ソフト:
一人の先生・監督が指導にあたり、後輩たちを説得し、チームのコーチとして引き入れました。実戦形式の練習を重視し、正確な「位置」を認識させる努力をしました。
3.コンテンツ:
練習熱心ながら試合に出られなかった選手たちに声をかけ、「白山高校ならば叶えられる」と説得し、部員を増やしました。
【組織運営から学ぶこと】
監督が教えても、生徒側に「強くなりたい」「うまくなりたい」という気持ちがなければ、チームは成長しません。
練習試合で他校の強さを目の当たりにさせて、外の世界との差異を認知させました。
また、チーム内では、やる気のある選手と▲の選手をバディにして練習させました。刺激しあう環境づくりを進めることで、1人ひとりの心に「火」をつけていくのでした。焦らずに、時間をかけて、、、。
このサイクルは、高校野球も社会での組織運営でも共通することでしょう。
日本一の下剋上が実現されるまでの歩みは、地元テレビ局も新聞も決して追うことのなかった物語です。
スポーツライターが追い続けたリアルストーリーの先には、変化に適応する組織をつくるエッセンス・材料が詰まっていました。
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ドラマの原作ということで読んでみた。
三重県立白山高校が甲子園出場を果たすまでの過程が丁寧に描かれている。「現代版ルーキーズ」と称されていたが、その部分は差し障りのない程度に留め、部活の活性化が地域に元気をもたらすことを力説している。
テレビドラマは相当の脚色があり、原作とは別であった。部員が増える過程の苦闘をもっと詳細に書いて欲しかった。
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ドラマの原案となっている作品と聞き、一気読み。ドラマとは全く別物だけど、エネルギーの詰まった良作だった。これがノンフィクションってすごいな〜!
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三重県の白山高校野球部の快挙は全然知りませんでしたが、この本を読んですっかりファンになりました。
非常に面白かった!
まさに、事実は小説よりも奇なり。
東監督の情熱に只々尊敬しかない。そして、選手達の頑張りや周りの人が一丸となる様に胸が熱くなった。
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現在(2023年秋)に鈴木亮平主演の連ドラやってるので読んでみる。ドラマは完全にオリジナルストーリーなので内容は全く違うが、その分感心することが多い。ある意味普通の高校とも云えない地方の地方の高校が本当に甲子園に出たんだ。私は日本にいなかった時期なので全く印象にない。素晴らしい話です
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個人的に珍しくハマっている連続ドラマ「下剋上球児」の原案。
あくまで原案で、ドラマは完全なフィクションなので、ある意味別物として捉えるべきなんだけど、それはそれで読んでいてワクワクした。
ドラマのキャラクターのモデルが数々出てきたり、ドラマのストーリーのベースになる逸話があったりと、宝探しみたいな感じも面白い。
フィクションとしてのドラマ「下剋上球児」があるから、よりドキュメンタリーとして受け止められるけど、この本に書かれたストーリーもまるでフィクションのようである。
これが実話なのだから、世の中面白い。
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「素朴で自信のない子どもたち」が自らの考えでプレイ出来るまでの成長が描かれている。
読後、甲子園21世紀枠について考えさせられた。
もちろん学業優秀で野球も好成績な高校も良いが、本に出てくる野洲や松阪商業などが選ばれても何ら違和感なく思える。(21世紀枠という名前の方が違和感ある)
脈々とつながる指導者には改めて野球の裾野の広さを感じる。