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閉店が決まった、あかつきマーケット。
そこで働く人、そこを訪れる人々が抱える悩みや思いが綴られた連作短編集。
私には合わなかったかな。
ただ、この作品の中に登場するトキワサイクルのおじいさんは、なんだかいいな❤︎と思った。
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2019.11.25
「大人は泣かないと思っていた」で好きになった寺地さん。今回のもやっぱり、この人好きだなーって思う作品だった。
他人が見ただけでは、その人の中身まではわからない。けど、わかろうとすることはできるのかもしれない。ぼんやりそんなことを感じながら読了。
けむり、はこぶね、グラニュー糖はきらきらひかる
好きだなー。
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あかつき商店街を舞台にあちらこちらでみんなが精一杯生きていく1年間を,バトンを渡すように廻るましく語り手を変えながら描いている.ゆるキャラあかつきんが思わぬところに出没し優しく物語をつなげている.3才の子供からおじいちゃんおばあちゃんまで生きることは大変なことだけど,それでも嬉しいことや楽しいこと生きやすい世界もあるということをそっと差し出したような物語.
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夜寝る前の、締めの読書として一日一章ずつ読んでいた。
なかなか本屋で初見では手に取られにくいかもしれない一冊だけど、もしこの本と出会えたらきっと「読んでよかった」「出会えてよかった」と思えるはず。
まもなく閉店するあかつきマーケットに関わる人たちと、あかつきマーケットのゆるキャラあかつきんとのほのかだけど確実にそこにあったいくつもの物語たち。
突然失踪したのに町のあちこちで人助けをしているあかつきん。いつもそばにいる若い男性。彼らの正体は、そして目的は…
生きているといろんなことがある。楽しいことばかりじゃない。でも、夜が明けたら朝が来て、朝が終わればまた夜が来る。
そうやって私たちはいちにちいちにちを積み上げていくんだな。
誰かのことを大切に思うこと、自分のことを誰かが思ってくれること。その思いが繋がっていく小さな幸せ。
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いろんな人たちがどこかでつながっていて、
誰にだってしんどいことがあって、
でも誰にでも救われることがある、っていうのを
丁寧に書いているのが良いなぁ。
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連作短編とでもいうのか、大阪にあるという「あかつきマーケット」に関連する登場人物に関するストーリーがいくつも収められている。中には、複数回にわたって出てくる登場人物もあれば、一度しか登場しない人もいる。各編の書き出しは、誰の視点で書かれているのか分からないので、ちょっとした緊張と集中力が求められるが、だからこそ面白いのかもしれない。各編のストーリーはふわっと柔らかな感じで、読みにくいところは全くないのだが、生きることの意味とでもいうような硬いテーマで貫かれているように感じる。ほろりとさせられるようなストーリーもあり、気持ちがすっとする。
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フォローしてる方のレビューを読んで、読みたいと思っていた本。初めての作家さん。
どなたかもレビューに書かれていたけれど、表紙の印象から受けるようなほのぼのとしたお話ではなかった。
表紙に描かれている「あかつきん」は、閉店が決まっている暁マーケット(戦後の闇市から続く小さな商店が集まった市場)のゆるキャラ。
ある日、あかつきんがマーケットから失踪してしまうのだが、その後町のあちこちで目撃され、町の住人がその様子をSNSに上げる。「あかつきん」には何か意図があるのだろうか…?
どこにでもあるような町に住む人々の心模様が、丁寧に描かれている。前章の主人公が次章にもチラリと出てくるリレー形式の短編集。そして、必ずどこかに「あかつきん」も登場する。
終盤に近づいて、「あ、この名前、前の方に出てきた!だれだっけ?」みたいな感じでページを行ったり来たりして、見つけてスッキリ!てなことも楽しめた。
それだけ入り組んだ構成を、作者は考えられているんだなぁ…と驚嘆。
どんなに幸せそうに見える人、恵まれて見える人にも心の中に重石のようなモノはある。その大きさ重さは、人それぞれ、重石で抑えているモノも人それぞれだと思うけれど。
格差が広がる世界で、人は他の人の重石には目がいかない。自分の重石ばかりが気になって人を羨み、人を軽んじ…大人の世界がそんなだからスクールカーストもうまれるのだろうな…などと考えてしまった。どうも考えが学校に行き着いてしまうこの頃である。
どなたかも書いていたが、私も「グラニュー糖はキラキラひかる」がとても心に響いた。2019.12.27
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「朝が明るいとは限らない。どんなことがあっても、時間がめぐれば朝はかならずやって来てしまう。ままならぬ思いや不安を抱えて迎える朝はたくさんある。生きていれば、いくたびも」
やることなすこと何故か空回りしてしまう、ままならない日常を送る人達は世の中にごまんといる。
そんな、朝が来ることを恐れて夜を安らかに過ごせない人達の背中を、そっと優しく押してくれる言葉が沢山綴られている連作短編集。
一般的には朝は明るく夜は暗い、と言われる。
けれど朝が明るいとは限らない、とその日その日をなんとか乗り切ろうと奮闘する人達よ。
そんなに思い詰めないで。
肩の力を抜いて。
大丈夫、頑張り過ぎないで。
明るい暗いは関係ない。
朝が来て夜が来る、ただそれだけのことなのだから。
不安に駆られた人達の気持ちを受け止めそっと励ましてくれる、そんな優しさの連鎖が読んでいて心地好かった。
困っている人を助けてくれる、しっぽを掴むと幸せになれる、と噂の「あかつきマーケット」のゆるキャラ「あかつきん」。
私も「あかつきん」のしっぽを掴みに行きたい。
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暁町商店街のゆるキャラ・あかつきんが失踪!? という、摩訶不思議な設定から始まる連作短編集。1話毎に語り手が変わり、すべての登場キャラがゆるく繋がっている──と書けば聞こえはいいが、要は雑誌連載対策なのだと思う。連載の場合、長編だと途中から参入するのは大変だが、1話完結の短編であれば、途中経過がわからなくてもどうにかなってしまう。本作の場合、最初と最後、そして中間を埋める章が書き下ろされているが、にしてもねえ……。思わせぶりな割にあかつきんは大した活躍もせず、消化不良な印象だった。
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初めて寺地はるなさんの本を
読んだ。
表現とかちょっとした
セリフが胸にぐっとくる回数が
多くて、すごいこの作家さんの
感じが好きだなと思った。
この人のほかの小説も読もうと思います。
もう一回この本も読みたい。
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ほんのすこしの でもほんのりとその行先にはシアワセが待っているんだなと思わせる 13の連なるエピソード…
朝は明るく 夜はそれだけ そこに意味はなくても 幾度となく超えていくしかない ココロに残るフレーズがたくさん散りばめられています
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大阪市近郊の暁町にある「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきん、その周辺で暮らす人々のそれぞれの15の連作短編。
多くの登場人物がそれぞれに生き、関わり、すれ違う。
1 朝が明るいとはかぎらない
2 昼の月
3 夜が暗いとはかぎらない
普通にできない、ちゃんとしていない、みんなと同じでない自分や家族を責める気持ち、周囲への反発を感じながらも、自分なりの頑張りや幸せも認め、それぞれが悩みや悲しみや葛藤を抱えながらもそれぞれに生きている一人ひとりなのだということがハラに落ちてくる。
19-102
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閉店が決まった「あかつきマーケット」。
そこに関わる様々な人たちの物語。
登場人物が多く、繋がりがあるので
把握するのが大変かも。
「トキワサイクル」のお爺さんの言葉がジーンとくる。
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あかつきマーケットをめぐる連作短篇集。鼻の奥がツンとするような物語たち。なかでも「バビルサの船出」がグッときた。トキワサイクルのじいちゃんの言葉が深くてとても良かった。次々と登場する人物の相関図を書いてもう一度読んでみたい。
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大阪市近郊にある、昭和の匂いがプンプン漂うような商店街「あかつきマーケット」。あかつきんは、そんな閉店が決まった商店街の着ぐるみのマスコット・キャラクター。あかつきん繋がりで編まれる13の物語。