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心あたたまるお話でした。死んだ人間は、生きてる人間の一部になる。なるほど〜。
みんながどこかで繋がってる感じが良かった。
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あかつきんは 特に活躍しませんが
あかつきんの中の人も
この紡がれた物語の一人として
少し成長してくれます
連鎖的に何かが影響され 響き 変わっていく
そんな温かさを感じる話になってます
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娘の国語の読解文で抜粋を読んだのをきっかけに図書館で借りてみた。ちょっと読んだだけでも心に残るじわっとくる文章だったので気になって。
閉店が決まった「あかつきマーケット」のある街に暮らす人々の13の物語。
読解で読んだのはその中のひとつ「バビルサの船出」でした。他のお話もみんな良かった。
「朝が明るいとはかぎらない」「夜が暗いとはかぎらない」のサブタイトルのようにみんなそれぞれに実は色んなことを抱えて生きている。でもしあわせがないわけではない。「奇跡は起きなくても人生は続いていくから」。悩みや悲しみや葛藤を抱えていても歩いていく。小さな感動が少しずつつまっていてじわじわくる本です。
マーケットのマスコット「あかつきん」の存在も中の柊くんも良かったし。
登場人物が多くてつながりがわからなくなることはあったけど、どの人の話も心にすっと入ってきて、読み終わって暖かな気持ちになりました。
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リレー形式の短編集。様々な人の心の内が描かれていた。
その人を他の人から見ている視点と本人から語られる視点では見方が違うのだと改めて思った。
本人に悪気がない言葉でも、他人を傷つけることになるかもしれない、気をつけないといけないと思った。
子育て中の私としては本文中の、子供の何気ない発達の遅さを見ると人は親の愛情をもっともっとあげないといけない、もっともっとと求められる。というところが響いた。
子供の発達上、いくら親が愛情をあげてもできない事だってあると思うから。その子を周りの人みんなでサポートする事が大切であって、決して母親だけの責任ではない。
お義母さんが優しく受け止めてくれてほっとした。
あなたに足りないのは自分を甘やかす事。
頑張ってる人には、すっと心が軽くなる言葉だと思った。
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閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコットキャラクター着ぐるみ「あかつきん」を軸に織りなす、いろんな日常生活の暗くて明るい13の物語。
印象に残った文章
⒈ なんでうちの子だけ
⒉ お前、なんで生きとると?
⒊ 多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。
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リレー形式のオムニバス小説。それぞれの立場から書いてて、誰かに共感出来る。金言もさりげに多い。
優しい小説。心ほっこり
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間抜けな表紙がほんわか系を想起させますが、作中に通低音のように登場するつぶれる寸前の商店街のゆるキャラ「あかつきんちゃん」が表紙になっているにすぎません。
あかつき商店街とあかつきんちゃんを中心に、コンパクトな連作が紡がれていますが、どれもこれも結構暗いです。陰惨な暗さではなくで、ずっとこのままだったら悲しいな、と思わせる程度の暗さです。
日常皆、少しずつ悲しくて、少しずつ死に向かって歩んでいます。それ自体は暗くもなんとも無い事ですが、並べてみると人間の営みの儚さや、心の通じなさのしくしくとした痛みを自覚したりします。
悲しいの中にしか存在出来ない強さみたいなものがあると思っているのですが、それを一個一個取り出したような連作です。視点の優しさと確かさがあります。
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『一色で塗りつぶせるような単純な人間なんかいない。澄んだ色、濁った色、やさしい色、きっぱりとした色。あらゆる色が、ひとりの人間のなかに存在しているのだ。』
フォローしている方の書評を見て、読みました。
あかつきマーケットと呼ばれる商店街のゆるキャラ、「あかつきん」が急にいなくなるところから物語は始まります。
あかつきんは失踪した後も、再び現れては、人助けをしてまた消える…。そんなことを繰り返しているうちに、「あかつきんのしっぽをひっぱったら幸せになれる」という噂も流れて。
あかつきんが主人公でもなくて、いや、この本に出てくる誰もが、主人公であり脇役なのです。
そんな、全員が平等なこの物語を読んでいると、「世の中」って感じがして、ホッとします。
誰もが悩んでいるし、悩んでいる自分が嫌いだし、でも、そんな自分を、側から見て羨ましく思っている人もいて。そうして、人間って繋がっていくんだと思います。
物語の途中に、人に色が見えるという、女の子が登場します。
子供のうちに、人を見る目が優れていること。ものすごく羨ましく思いました。
が、冒頭の引用のように、人は単純なんかじゃないんですよね。いろんな色が混じり合ってできていて、見ている僕らは、そんな外側の色だけを見つめて、無意識のうちに色分けしている…。
だから大切なのは、その人の違う色を探すことだと思います。目に見えるものばかりなんかじゃなくて。
もしかしたら、色でなくても、あらゆるものに何らかの意味合いを見ようとしているのかもしれません。
今日とか、明日とかは、特に意味なんかなくて、でも、やってくる明日に意味づけして、明日が不安になる。
不安になるなら、いっそ考えなければいい。正解なんてないのですから。そうすると心はフッと軽くなると思います。
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ドラマや映画みたいな、劇的な事が起きて、大円満…なんて人生そうそうないから。日常は粛々と続いていく。だから転機はきっとその日常の中で気付なかったことに気付くこと。それで人生変わっていく。
小さな物語がたくさん絡み合っているこの作品。また読もう。まだまだ気付きたい。
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*大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったいなぜ―?さまざまな葛藤を抱えながら今日も頑張る人たちに寄りそう、心にやさしい明かりをともす13の物語*
あかつきんが主役の物語かと思いきや、その周辺で関わりのある人々を様々な角度から描いたお話でした。
一つの短編の中に、先ほどまで主役だった人たちが複数人登場する仕掛けなので、今の物語を楽しみつつ、前の物語も同時展開していく楽しみを味わえます。少しずつお話の厚さが増していくような、新鮮な感覚。二度読みすると、更に物語が深まります。
そして・・・朝が明るいとはかぎらない、って、何だかいい言葉だな。余分な力が抜ける感じ。この方の言葉の組み合わせ方、本当に独特な温かさがあるよなあ・・・
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人生のどの場面でも主役ばかりという人はいません。長い人生、ならせばなだらかな大地のようなものだとも思います。ある場面で主役を務めれば、違う場面では主役をサポートする側に回る。自分のことは見えなくても人のことは他人だからこそよく見える。自分が経験してきた失敗、過ち、そこからくる悲しみを知っているからこそ、他人には自分と同じ過ちを繰り返させぬよう励まし、応援したくなる気持ちも湧き上がる。その一方で『自分の翅で飛び立った空から見下ろす景色はきっと美しい』そう、その景色を見たいという気持ちもよくわかる。
黄昏色の感じられる街で長年親しまれてきた『あかつきマーケット』、閉店を前にマスコット・あかつきんが失踪し、街の人々の生活のあの場面、この場面に出没するという設定。この作品では、まさしくそんな街に暮らす色んな人々の人生が思いがけないことで交錯し伏線のように繋がって行く様が丁寧に描かれていきます。やや薄暗い色調で描かれる人々、街並み。老若男女、色んな価値観、幅広い考え方の人々が登場する分、この人の気持ちわかる、この人誰かに似てる、こういうことってあるよねと自らの人生に重ね合わせてしまいます。
『たくさんの人がここで生きているんだと知った。多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。弱さやあさましい気持ちや泣きごとや嫉妬を内側に隠して、他人には笑顔を見せている。』そう、数多くの登場人物が、角度を変えながら色んな形で登場、再登場する度にぼんやりしていた世界がどんどん色濃くなってはっきりと見えていきます。どこにでもあるような街の光景が輝いて見えていきます。だからこそ最終章で描かれる登場人物大団円の瞬間がたまらなく愛おしく感じられました。
全編に渡って散りばめられた寺地さんのハッとするような言葉の数々がメモし切れないほどに次から次へと登場するなんとも贅沢な時間を過ごさせていただいたこの作品。駆け足で駆け抜けるのばもったいない、登場する人物一人ひとりの生き様、もがきながらも前を向くそんな人たちの声に耳を傾けながら一緒に歩きたい。「大人は泣かないと思っていた」と双璧に感じた寺地さんの絶品でした。
読書中、そして読後のじわっとわきあがってくる幸せ、とても素晴らしい作品でした。
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知らない作家さんだったのですが、ブクログでのレビューに惹かれて読んでみました。
よかった。凄くよかったです。
小説には「面白かった」と言いたいものと「よかった」と言いたいものとがあると思いますが、これは本当に凄くよかったです。
子育てと夫の無理解に悩むお母さんも、自分に自信を無くした人も、大切な人をなくした人も、繰り返す朝と夜をなんとか凌いで、生きていく。
小さくも大きくもない街で生きる色んな人のお話、どれも心に刺さって、何度も泣きそうになりました。
木皿泉さんの『さざなみの夜』という小説が、今、私の一番好きな小説なのですが、『バビルサの船出』は、それと少し味わいが似ていました。
『グラニュー糖はきらきらひかる』に出てくる〈すごろく〉の話は、私も以前から考えていたことで、本当に女の人生は、どんな選択をしてもなんやかんやジャッジされてしまうんだなとうんざりしていたのです。
『はこぶね』の千ちゃんが一番好きです。
「自分にとってどういうのが素晴らしい人生か、その判断を他人に委ねたらあかんねん」というセリフは、全ての若い人に誰かが言ってあげて欲しい。
好きなフレーズがたくさんあって、これも図書館で借りた本ですが、購入決定です。
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寺地はるなさんの本を読むと、周りの人たちにも生活があり、悩みがあることを思い出す。当たり前のことだけど、自分から見てどうでもいいとか、かっこ悪いとか思うことも、その人にとっては大切なのかもしれないことを改めて感じる。彼女の本を読んだら、少し優しい人になれる気がする。
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とにかく優しい。
どんな境遇でどんな立場の人に対しても
響く言葉がたくさんあった。
なんだか許された気がしたよ。
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ひかりちゃんには幸せになってほしいし、みれちゃんも自分の道を行ってほしい。
あかつきんは、君を守る妖精。