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みんなのレビュー34件

みんなの評価4.0

評価内訳

28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

子育ての歴史

2017/01/15 02:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でぃー - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本人のしつけは衰退したかというタイトルの本書。この本は、教育について社会学的に考察したいという者だけではなく、子育てについて一人で悩んでいる人にとっても救いとなる一冊であると思われる。家庭において母親に求められる教育する力や学校に過度に要求する、いわゆるモンスターペアレントなど、現代における教育を語る上で、歴史や社会から考えていく意義は大きい。

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紙の本

大正・昭和初期の子どもに対する家庭教育を検証した良書!

2016/06/22 09:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、大正から昭和初期にかかて顕著になってきた新中間層の子どもに対する家庭教育の状況を再考したものです。筆者によれば、この時代の家庭教育は「童心主義」、「厳格主義」、「学歴主義」といった3つの主義の対立と矛盾という形でとらえるのではなく、こうした主義がお互いに重なり合って、「完璧な子ども」の育成のために各家庭が努力していたと捉えられるべきではないかと説いています。古い時代の家庭教育について知る画期的な書です。

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紙の本

常識が破壊されるのを見る快感

2001/10/03 12:45

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕は親馬鹿だ。「娘に甘い父親」のイメージに「体力不足なのでときどき娘よりも先に寝たり、疲れると、遊ぼうっていう娘の催促を無視して寝たりする」を足すと、ちょうど今の僕になる。二歳の娘よりも寝るっていうのも格好悪いけど、それは措いといて、問題はしつけだ。甘い父親は当然しつけも甘いわけで、娘が食事中に歩き回れば、スプーンと箸を持ってあとを追いかける。テレビやビデオが見たいっていったら、もちろんオーケーして、一緒に見る。そして、あとから「これでいいんだろうか」って反省する。しつけたい気がないわけじゃないけど、娘の自発性を尊重したい気もするし、揺れる親心。その一方で、青少年犯罪をめぐって「近頃の若い者の家庭のしつけはなっとらん」って叫ぶ意見をよく耳にするようになって、僕の混迷は深まるばかりだ。
 この本の著者の広田さんは、家庭の教育力は低下してるっていう「常識」(九ページ)に対する疑問から、明治維新後のしつけの歴史を振り返った。第二次世界大戦前の農村部では、しつけをしてたのは家庭じゃなくて共同体(むら)だった。家庭にとって子供は労働力だったし、子供は放ってても育つと考えられてた。もちろん共同体のしつけには、放任しすぎるとか、余所者は対象から除外するとか、しつけの基準がローカルで閉鎖的だとかっていう問題点があった。大正期の都市部では、サラリーマンなどの新中間層が出現した。彼らは、家庭は子供のしつけの主体であり、子供は教育の対象だって考えた。戦後しばらくはこの二つのしつけ論が共存してたけど、高度成長期に入ると、農村部では青少年流出や農業兼業化や挙家離村が進んで共同体が弱まり、しつけを担えるのは家庭だけになった。一九七〇年代に入ると、都市部でも農村部でも、父兄の富裕化や高学歴化や情報化や少子化が進み、学校に対する家庭の発言力が大きくなった。こうして、共同体にも学校にもしつけを委ねない「教育する家族」が完成した。家庭の教育力が低下したっていう「常識」は間違えてる。こんな常識が広まってる背景には、しつけの全責任を家庭が担うから関心が高まった、しつけは家庭ごとに違う、モラルの基準が世代毎で違う、自主性を重視するしつけや家庭のあり方が孕むディレンマ等等、色々な理由がある。それじゃ僕らが今しなきゃいけないことは何か。それは、広田さんによれば、家庭やしつけのあり方は多様だってことを認識すること、非行としつけの関係を冷静に分析すること、そしてしつけの限度をわきまえること、この三点だ。
 この本のメリットは次の三つだ。第一、世間にはびこる「常識」に疑問を持ったこと。広田さんといえば、「最近は青少年犯罪が凶悪化してる」って主張に疑問を持ち、統計的な手続きを踏んで徹底的に批判したことでも知られてるはずだけど、疑問を持てることってやっぱり一種の才能なんだろう。第二、きちんとした手続きを踏んで、「常識」が正しいかどうかを検証したこと。ここまで丁寧にしつけの歴史を分析されると、「常識」が錯覚や誤解にもとづいてることがよくわかる。第三、「常識」を生み出した原因を考慮したうえで、僕らがしつけに悩まないための処方箋を提示したこと。つまり、しつけには大したことは期待できないって考えること、完璧な親になろうって考えないことが大切なのだ。こう考えると、たしかに気が楽になってくる。肩の力が抜けてくる。
 もちろんこの本には問題点もある。学校としつけの関係の歴史を十分に説いてないこと。提示する処方箋がわりと精神論的で、いまいち具体性に欠けること。でも、いいのだ。僕はこの本を読んだおかげで「親馬鹿でいいんだ」って思えるようになったのだから。もちろん「しつけはやーめた」って考えてるわけじゃないけど。

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2006/06/03 12:22

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2006/06/11 01:29

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2007/06/24 08:01

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2007/10/03 12:30

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2008/12/16 17:33

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2009/01/01 23:41

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2010/06/26 22:02

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2010/08/30 21:01

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2010/11/20 15:46

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2012/01/18 17:21

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2011/06/05 19:52

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2011/09/07 11:24

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