紙の本
クラシックとレッチリ
2021/12/05 14:11
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮下奈都さんは「羊と鋼の森」でクラシックのイメージだったので、レッドホットチリペッパー7ズが出てきて驚きました。もう1作にはブルーハーツが出てきますが、クラシックを聴く人はレッチリやブルーハーツと遠い人だと勝手に思っていたので。声高に苦しみや悲しみ、理不尽さを叫ぶのではなく淡々とした描写で静かな雨に降られているような感覚でした。
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投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の作品を読む前に、取り掛かりとして読んでみました。
静かな作品でしたが、単調と言うか、箇条書きのような文章で、本の中に引き込まれていく様な感覚は味わえませんでした。
紙の本
こよみさん
2019/08/28 15:15
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
こよみさんは記憶することが困難ですが、頑張って生きていて素敵な女性だなと思いました。本のタイトルも素敵。
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【本屋大賞受賞作家による静謐な恋の物語】短期間しか新しい記憶を留めておけなくなってしまったこよみと、大学の研究室で働く行助。二人の恋を瑞々しい筆致で紡ぐ著者の原点。
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静かな雨…「人間ってなんでできてると思う?」
そんな会話、記憶、思い出、……
「毎日の生活の中での思いで…」思いかあ
考えてる自分が居る
日をつなぐ…修ちゃんの話ってなんだろう?いい話かな?
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宮下奈都氏の作品の中でも、際立って透明感が強い話だったことを記憶している。怒涛の展開だとか衝撃の結末みたいなものはなく、それでも静かに息づいている世界観がとても美しくて切なくて、本当にこの人のことばは綺麗だと感じいった。特に最後のページの描写の仕方が好き。
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筋を追うのではなく、心の動きや揺れを味わうように読み進めました。
思いが人を作っているのなら、心の動きを追いかけることは、命のあり方を追いかけることかも知れません。
どこかで体験したような思い、自分には縁遠く感じる思い・・・誰かの思いが、レース編みのように丹念に描かれていました。
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恥ずかしながら宮下さんの作品は本作が初めて。読み心地も読了感もすごくよくて、他の作品も読みたくなった。
表題作は落ち着いた愛を感じさせる大人なラブストーリーだった。思い出を蓄積させること以外でも愛情の育て方はあるんだな。こうやって、一緒にいられる一瞬一瞬を愛おしむ気持ちを大切にしたいなと、最後の一文で思った。
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う~ん。「デビュー作はこんな感じか?」としか言えない。
最後まで物語に入り込めないまま読み終わってしまった。
「羊と鋼の森」が良かったので期待しすぎたかな。
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きれいで、好きなのだけど、せつない。せつなすぎる。
『静かな雨』
だいすきな人が毎朝起きると自分のことも、なにもかもおぼえてなくて、いっしょに過ごした時間の何気ない幸せも、かなしいことも、ぜんぶ自分の中にだけつみあがっていく毎日。胸がキュッとなる。
リスボンみたいなこよみさん。いろんなところにメモを挟んで、挟んだこともわすれてしまう、くるしい。
ゆきさんもこよみさんも素敵な人ですきなお話だけど、自分にはむりだ〜〜
『日をつなぐ』
こどもができて、好きな人といっしょになって、幸せなことだと思っていたけど、毎日、毎日、いきていくってむずかしい。うまくいかない。
土星の話がめちゃくちゃ切ない。
脩ちゃんがきいていたハイペリオンをきいて昂ったあの日。いつでもまわりをまわってくれていたはずの脩ちゃん。ハイペリオンをかけたほんの一瞬で深く眠ってしまうほど追い詰められていた真名。どこでかけちがえてしまったんだろう。
おわり方も、さわやかで快方に向かうように見えて、脩ちゃんとの会話まで描かれずじまいだったので、ものすごくもどかしかった。
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デビュー作とは知らずに…
短編二作。
記憶のたいやきと、宙ぶらりん。
後者については、不安感が残るのは好きなんだけど、合わなかったなといった感じ
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解説を辻原登さんが書いていて
それがとても良い。
併録されていた
「日をつなぐ」の方が私の心に残りました。
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『静かな雨』高嶺の花だと思っていた女性が、事故をきっかけに自分と共に暮らすことになる。彼女の記憶は一日しか持たない。それを承知で彼は彼女を支えていく…という純愛物語かと思いきや、解説を読んで怖くなる。
『日をつなぐ』夫は仕事が忙しく、慣れない地で夫の協力も得られないまま独り子育てをする妻。心身共に疲弊しながらもその役割を放棄出来ない。ラストの一行は…。
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人の根元とは何かを提起する.目に見える障碍をテーマに,目に見えないところにも障碍はあり,目に見えることだけで世界が構成されている訳でもなく,人は全て何らかの障碍を持っているではないか,という救いでもある.いずれの作品も心穏やかに読むことを許さない,短編なれど重厚な一冊である.
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初読みの作家さん。表題の通り、最初から最後までまるで静かな雨が降り続いているかのような小説。静謐という言葉がよく似合う。物語を通して大きな起伏はないけれど、決して単調というわけでもない。
主人公の行助はたいやき屋さんを経営するこよみさんと親しくなるが、彼女がある日交通事故に巻き込まれた際に記憶を短時間しかとどめられなくなってしまう。それでも行助は彼女の店に通い続け、遂には一緒に暮らすようにもなる。
こよみさんはさっぱりとしていて、何があってもあまり動じない。交通事故がなかったかのように、彼女は今まで通り変わらずに過ごしているようにも思える。けれど、ちょっとしたことから、彼女の記憶の欠如が垣間見えることが余計に目立つ。あとちらちらと仄めかされる彼女の素性が、余計に彼女を「高嶺の花」にしている気がした。
行助の言うように、特別な日の特別な出来事を覚えていないことよりも、日々の暮らしの中にあるささやかな記憶が零れ落ちてしまうのはきっとつらいんだろうな。人間は、この些細な日々の記憶でできていると思うと、尚更。