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「君の膵臓〜」の近くに置いてあったので軽い気持ちで読みましたが深い内容。もしも自分に残された時間に限りがあると宣告されたら…、否、この世界、誰にも明日が絶対に来るとは言い切れない。奇しくも今日は9/11、偶然にしてもこの本との出会いに意味を感じてしまいます。毎日毎日を後悔のないよう、丁寧に生きていかねばなりません。著者略歴にありましたが、著者の方は本書出版を待つことなく亡くなられたとか。この作品を世に出してくれた感謝とともに謹んでご冥福をお祈りします。
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生きることを考えさせられる本。
当たり前は当たり前ではない。
見えなくなりがちな普通の毎日の幸せ。
どう生きて行こうか、考えたくなる、前向きにしてくれる本でした。
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不治の病にかかり、余命10年と宣告された女性の10年を描いた物語。
ありがちなラブストーリーと思い若干敬遠していたが、著者紹介を見て読むことを決意。
恋愛がベースになっているが、読み終わった印象は違うものに感じられる。残された人生をどう生きるのか。死が近づいてくる際のリアルな感情が綴られていた。
若干読みづらいところもあるが、そこは気にしてはいけない。とにかく彼女が生きた証を心して読むべし。
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とても感動した。茉莉が恋をしたシーンがとてもロマンチックに感じられた。人の人生はとても儚いものなんだと考えさせらた作品だった。
最後まで茉莉が生きることを諦めなかった生に抗って病気と闘って辛かっただろうけど頑張って生きたところがとても誇らしい、かっこいいと思った。自分も茉莉のように死ぬ前にやり残したことがないように、ありがとうと、ごめんねと、好きですをみんなに伝えたい。この世に未練がないくらいに人生楽しんで行こうと思った。
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「あと10年と宣告されたら、あなたは何をしますか」20歳の茉莉(まつり)、治療法も特効薬もない難病で、ただじりじりと死を待つ女性の切ないラブストーリーです。小坂流加(こさか るか)著「余命10年」2007.6刊行、2017.5文庫化。著者自身も同じ病気で、2007年6月に刊行された単行本を加筆・修正して文庫化(2017年5月)の直前に(2017年2月)逝去されたそうです。作品はフィクションと思いますが、著者の生涯と小説が限りなくリンクしてるような気がします。
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軽く話が進むがまぁ泣ける。ラノベ?携帯小説?な感じ。最後に作者欄を見てびっくり。
2017.10.25
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本屋さんでたまたま目に入って買ったのですが、こんなに切ない物語を読むのは久しぶりでした。本を読みながら泣くことってほとんどないのに、気づいたら泣いていました…。
個人的には、和人と出会って変わっていく茉莉の可愛らしさが出ているところがお気に入りのシーンです。
死んでしまうとわかったからこそ、自分の目標に向かって頑張っていく茉莉に自分も生きている限り精一杯のことをしてみようと思いました。
最後はとても切ないけど、心が温かい気持ちになりました。
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インスタのストーリーで”あと10年しか生きられないとしたら、あなたはなにをしますか。”
というフレーズを見て引き込まれたのが出会い。その後本屋で見つけて即購入。
余命10年って結構長いんじゃない?やりたいことできんじゃない?って読む前は思っていた。
でも読んでみると変わってくる。
周りと自分との差、嫉妬に、自分の醜さに自己嫌悪する日々。結局自分との闘いなんだな、と。
何もかもその一瞬を楽しむ、飛ぶ鳥跡を濁さずの生き方から人を愛し、自分の人生に意味をもたせる生き方へ。
茉莉の決断と、最期の呟きに胸が締め付けられる。茉莉の強さと、切なさに言葉が出なかった。
わたしは余命が10年しかなかったらどうするかな。
結婚して子どももうみたい。若いうちに残していくのは可哀想かな。
海外旅行を存分に楽しむかな。
それとも、今ある当たり前の日々を尊く感じて、日常を過ごすのかな。
人は誰しも最後、となると今まで見られなかったくらいの力を発揮する。
それと同じで、10年だからやる。
のではなく、残りあとどれくらいかわからないから
今できることを最大限にやる生き方にしていきたい。
自分のこれからの人生、ストーリーを考えるきっかけになった。
読み終わったあとは、長いため息をひとつ。
当たり前に健康で、当たり前に家族がいて、
そんな当たり前はなくさないとわからない。
大切にしなきゃな。と思いました。
そして著者さんも病気で亡くなられてるとか。
だからこそありきたりな軽い、良い話ではなく、
病気に引きずり込まれるような、魔の力とか
そういう表現に、物語の深みが出ていると感じた。
またこの本の捉え方も変化してくるだろうな。
この本を読めてよかった。
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創作物語にしては茉莉の心の負の感情がやけに人間らしいな…と思い読み終えて、他の方の感想を見てみて衝撃を受けた。すぐに確認してまた涙が込み上げてきた。これは、ただの創作物語じゃなかったんだ…。
なにもかも丸く収まるのをどこかで願って読んでいた。
だけどそうはいかなかった。悲しいし、悔しいし、やるせない。でも、それが現実なんだろうと、だからこそこの作品なのだと、矛盾しつつも納得できる気持ちもあった。
死へ向かう後半の心情描写が細かく、淡々と時間が迫って来るのが怖かった。
ここにコメントを書いている私たちも余命宣告は受けていなくてもいつしか死ぬのは決まっているのに、私たちはあの秒読みに気づかない。気づいたとき、どんなに…どんなに怖いだろう。
読みながら好きな人を思った。
私は余命が決まっていれば、あと十年もないと分かっていたら、どうするだろう。別れるだろうか。初めから付き合わないだろうか。それとも、最期を看取ってもらうだろうか。
私が茉莉のように行動したら、彼はなんと言うだろうか。
ただ…。茉莉は女として生きることを捨てたと言っているけれど、私は……惚れた人に自分の最期を見せなかった、見せたくなかった茉莉は、最期まで女として、和人に恋をした女性として生きていたのではないのだろうかと思う…。
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「生きる意味」という生き物にとって不変のテーマ。
そのことについてとても考えさせられました。
長年の胸のつっかえのようなものが少しとれた気がします。
これからの人生頑張っていこうと思える本でした。
内容でも涙が目に浮かびましたが、その後見た著者の欄
で再び胸に迫るものがありました。
読んで良かったです。
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自分に10年残されたら、何をするだろうか?何を残すだろうか?
主人公のもがき苦しみ、自分なりの考えで前に進もうとしている姿が印象的。
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たまたま面展されていて手に取った小説。 治療法がない珍しい病気にかかってしまった主人公。余命10年という宣告をされ、趣味もなく平凡に生きていた彼女が、10年で出来ること、やるべきことはなんだろうと考えながら日々を過ごします。友人に誘われようやく夢中になれる趣味といえるものができ、昔の夢を追いかけたり、過去の後悔と向き合ったり、好きな人が出来たり…。一小節ごとに読者に問いかける言葉が重いです。余命10年、長く短い微妙な時を、自分ならどう生きるのだろう…。
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蔵書なし
20171124リクエスト
他館より借受
礼子→茉莉→凛子
同じ病を持つ入院友達。10年前の茉莉の立場に凛子がいる。まだ未来があることに嫉妬する。
ものすごい力で下に引きずりこまれる感覚、「死」へ引き渡される感覚に激しく動揺した。
人を気遣うこと、人に優しくすること、人を許すこと、そんな当たり前のことさえ体が苦しいとできなくなってしまう体が壊れると心まで壊れる、心療内科の医者はそういうけど…
治らない病気があること。私も治らない、そして死ぬことはない病気で苦しんでいるので、主人公ほどではないが死なないのに痛い治らない事に、苛立ち、共存していくことになやんでいる。
わかると言うには、おこがましいが、共感するところ多々ある。
そう思うと、妹はあの年齢で、どうしてあんなに立派に周りを気遣い旅立てたのか…
思い出したり、共感したり、読んでよかった。
どなたかのレビューにあったとおり、最後の章はなくても良かった感じ。
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自分だったらどう生きるだろう。
今のわたしは残された人のことまで
考えられずにワガママに生きるだろうな。
好きな人と最期の時まで一緒に
生きていたいと思うだろうな。
残りの3年間をどう生きるか
二人の選択がくるしくて、
歯を食いしばって読みました。
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もし自分の余命が10年だったら、どう生きるか。死について、生き方について考えさせられた。人生は一度きり、死ぬまでにやりたい事、なりたい自分に近づける生き方を意識して、過ごしていきたいと思った。