星を継ぐもの 2 みんなのレビュー
- 星野之宣, J・P・ホーガン(原作)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:小学館
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紙の本
地球から木星への旅
2012/02/05 18:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を原作とした星野之宣のマンガの第2巻です。
前半は、本来月は地球の衛星ではなく、5万年前に地球に捕獲されて衛星となったという説から始まり、月がなかった地球がどのような状態だったのかという知的論争が繰り広げられます。マンガ全体のストーリーでは、木星の衛星・画に目でに向かう宇宙船の中で科学者たちが上記の論争を行うという流れですので、ある意味退屈な時間を論争と言う形で描いているわけです。しかし、これが非常に知的興奮を駆り立てるものになっています。しかも、地球に月がなかったという環境がマンガで描かれているのですから、余計に興奮を駆り立てられるようになってしまいます。それもこれも、星野の画力のたまものと言えるかもしれません。もちろん、あくまで仮説であり、解答が見つからないうちにガニメデに着いてしまうようになっているので、謎は謎のままということになります。
後半は話が急展開する印象があります。これまでオーパーツとして存在を想像させていた宇宙人(作品中、ガニメアンと名付けられています)と地球人が遭遇してしまいます。
ここで描かれているガニメアンも、星野の画力でさもありなんという姿が描かれています。
まだ、話はこれから展開していくことになるはずです。
ホーガンが文章で表現しようとした世界を、星野がいかに私たちの目の前に表してくれるのか、楽しみでなりません。
紙の本
ガニメデへ
2011/12/04 16:42
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
J・P・ホーガンの名作SF「星を継ぐもの」を星野之宣がマンガ化したもの。
1巻では、死亡推定時刻から言って人間ではないはずなのに外見も解剖学的特徴も人間そっくりの遺体「チャーリー」を巡る謎が展開されたが、2巻では、「チャーリー」と並ぶもう一つの大きな謎を調査するため、主人公達は木星の衛星「ガニメデ」に向かう。
各エピソードのタイトルは他のSFのパロディかと思ったが、調べてみると一部だけだった。
気が付いたのは、第9話「狂風世界」、第10話「恐竜パラドックス」の2つ。
それぞれJ・G・バラードとフレドリック・ブラウンの作品に同一タイトルの作品がある。
ちなみに第17話「遥かなる帰還」は、映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のパロディだろうか、穿ちすぎだろうか。
1巻では分からなかったが、2巻でこの作品はどうやら「星を継ぐもの」だけでなく、その続編である
「ガニメデの優しい巨人」
「巨人たちの星」
「内なる宇宙」
の所謂”巨人たちの星”シリーズまで含まれている(含まれていそう)事が分かる。
想像でしかないが「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」までは含むのでは、と思う。
(「内なる宇宙」を読んだ事がないので、これがシリーズではどういった位置付けになるか分からないので入れていないだけ)
となると1巻で出てきた原作には登場しないキャラは、続編の「あの人達」に繋がっているのでは、と原作ファンは、いろいろと想像が広がる。
が、特にそういった知識がなくても十分楽しめる内容にはなっている。
例えば「月がなかったら地球はどのような環境になっていたか」という事を議論するシーンがあるが、これだけでもちょっとした科学解説書ができそうなほどの内容だった。
さて、続編まで含むとなった以上、早い内に「内なる宇宙」も読んでおこうか、と思う。
紙の本
やっぱり星野さんはいいよね
2013/03/05 19:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
星野之宣さん久々の長編SF、というだけで、買いです。
JPホーガンの原作は有名ですけど今まで読んだことがなかったのですが、星野さんの漫画化を機にシリーズを一気に大人読みしました。
超絶技巧、今も変わらないです。まだまだ、意欲的な挑戦をお願いします。