あやしいのが「あやしい」?
2019/11/26 15:56
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物の「怪しい魅力を探す」というコンセプトで、独特の特徴がある植物を紹介しています。「強すぎる」「見た目があやしい」などいくつかに分けれらています。
「はじめに」にあたる書き出しの部分も「地球は植物に牛耳られているのです!(P12)」とか「世界の黒幕、植物(P13)」という言葉が並んでいておどろおどろしいく、「あやしさ」を盛り上げています。
紹介される植物にはすごい特徴がある。読んでいて楽しいです。
まあフウセンカズラの種子なんかはちっともあやしくなくて可愛いだけの気もしますが。
小学生ぐらいが植物に関心を持ってくれるようにと書かれた本だとすると、これから書く「感想」は大人げないかもとも思っています。こういうところから興味を持って入ればよいだけなのでしょう。
全部イラストでの紹介なのが残念。例えば「見た目があやしい」の章にでているキンギョソウなどは花が終わると確かに不思議な形になります。でも本書の絵はちょっと漫画化しすぎている。もっとリアルに近いイラスト(そういうイラストの植物も載っています)が、あまり「キャラ化」しているとこれは「あやしい」かも(意味が違う)と疑いたくもなります。イラストの弱みでしょう。マンドレイクもそうです。特に「見た目が怪しい」ものの表現は誇張しすぎるよりもリアルな方が信じてもらえるのでは。
こういう本を読んで「面白い!」で終わるのではなく、「2000年も生きてるってどうやってわかったの(本書の絵のように2000年前の写真があるわけはないし)」とか「ライオンを殺したところを見た人でもいたの?」と疑って一歩踏み込んでみる。そんな力も本書を読んでつけてほしいと思います。
カバーには「だれかに話したくなる」とありますが、話す前に確かめてくれるともっといい。
「大人の感想」ですみません。最近この手のイラストで楽しく紹介する「雑学本」を見るたびに感じていたので書いてしまいました。
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帯に「意味不明 なんかすごい こわい」とある。その通り!奇想天外な(キソウテンガイというしょくぶつもあるよ)性質をもった植物がてんこ盛り。聞いたことのない植物から、そこらへんに生えている植物まで、なんてヴァラエティに富んでいるんだろう。不思議だ、そして最高に面白い。読むべし!絵も文章も工夫が凝らされていて、これまた楽しい!
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白井匠とクリハラタカシの挿絵が秀逸!つっこみどころを探すとかそういうのじゃなくて、ともかくへえへえと不気味がる。楽しいというか、気晴らしに。
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冒頭から掴みはOK。「動けないのではなく、動かないのです」。動かなくても光合成でエネルギーを作れるから、と。
文章が面白おかしく、小学校低学年の息子が笑いながら読んでいた。内容は結構詳しいので、普通の大人でも十分ためになる一冊。
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めっちゃ面白かった…
木の幹がカラフルなレインボーユーカリとか
ナイフで切ったら血のような液体を流すドラゴンブラッドツリーとか
世界には色んな植物があるんやなあと思うとそれを見に旅してみたいなーとか思った
特に気になった、いつか直接見てみたい植物をメモ✍️
・弱い雨が長時間降った時や霧が出たときに透けるサンカヨウ(氷の花、ガラスの花ともよばれる)
・夜になると光るツキヨタケ
・幹をナイフで傷つけると血のように赤い液体を流すドラゴンブラッドツリー。
ちなみに8,000年以上も生きると言われる、世界最長寿候補の木
・花が枯れて残るさやの部分が骸骨にしか見えないキンギョソウ。食べると若さと美しさを取り戻せるという伝説も。
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目次
植物って、地味(笑)
「動けない」のではなく「動かない」のです!
食べられているのは「わざと」です!
植物をなめてかかると最悪、死にますよ?
そもそも植物がいないと息さえできない!
地球は植物に牛耳られて入るのです!
【マンガ】とんぐりコロ太郎の恋
第1章 強すぎて、あやしい
【マンガ】強すぎてあやしい植物編
師匠その1 シロイヌナズナ
師匠その2 ライマメ
師匠その3 イノコヅチ
ライオンゴロシは、ライオンに勝つ
ハエトリソウは昆虫だけを確実にしとめる
ザゼンソウは自力で発熱して雪をとかす
オオウツボカズラにたまったうんこで、ネズミがおぼれ死ぬ
ムシトリスミレは虫をとかす
冬虫夏草は虫をえじきにする
アカシアは葉をかじられたとたんに、まずくなる
オオワライタケを食べると笑いが止まらない
ギンリョウソウはカビやキノコを食べる
ハンマーオーキッドはハチを誘惑する
【マンガ】師匠その4 オオバコ
アリノスダマは、アリをボディガードにやとう
タンポポは敵の口をゴムでふさぐ
パイナップルは口をとかす
ユーカリの毒のせいで、コアラはうんこを食べるはめになった
ギンピーギンピーにさわると2年間ず〜っと痛い
クスノキは、ほかの植物が生えるのをじゃまする
トマトは虫を殺す
マンチニールのしたりするで雨宿りすると全身が痛くなる
トリカブトの読書には、クマもかなわない
イチジクの中は、死体でいっぱい
【マンガ】
第2章 見た目が、あやしい
【マンガ】見た目があやしい植物編
師匠その1 ガジュマル
師匠その2 コケ坊主
師匠その3 マメザヤタケ
アルガンツリーはヤギまみれ
......
第3章 やりすぎで、あやしい
【マンガ】やりすぎであやしい植物
師匠その1 オニナラタケ
第4章 意味がわからなくて、あやしい
【マンガ】意味がわからなくてあやしい植物編
師匠その1 シャボンダマノキ
師匠その2 ミラクルフルーツ
師匠その3 バンクシア
おわりに
さくいん
参考文献
巻末袋とじ
あやしくない!
超わかりやすい気候別植物MAP
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一見地味で弱々しい植物。けれどなめてかかると大変なことに、最悪命を落としてしまうかも…。そんな不思議で怪しい生態を漫画で分かりやすく紹介する植物図鑑。
「ウンコ」がよく出てくるのは子供受けを狙っているのかな。
一番「おお!」となったのが『パパイヤ』。癌の原因となる物質を無毒化するとか、腰痛・肩こり、目の疲れに効くとか優秀過ぎ!でも種か…研究者の方に期待です。
逆に知りたくなかったのは『イチジク』。売ってるイチジクの中には虫はいないそうだけど、昔食べてたのは庭になったとかそんな感じだったような…それはどうなんだ?