0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の生い立ちや周りの方々の動きに心動かされた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんといっても、タイトルが「片想い」。
主人公の初恋が、あまりにまっすぐで、
タイトルをみて「片想い」になってしまうことがわかっているだけに、
どうかつらい目にあわないでほしい、と思って読み進めました。
主人公が、自分のまわりの人が、あるいは主人公に重ねた自分自身が、とてもいとしく思える作品でした。
住む世界が違うふたりが
2023/04/01 07:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
頬に痣のあるリケジョと、モテモテ若手映画監督との恋愛が不器用で切ないです。宮沢賢治の名作に絡ませつつ、コンプレックスが生きる力へと変わっていく瞬間が感動的でした。
アザのある女の子の初恋
2022/05/05 10:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ENK - この投稿者のレビュー一覧を見る
島本理生さんの小説が大好きでこの本と出会いました。
アザがある女の子が小さい頃からのいろんな思いと自分に起きた変化と向き合いながらの恋の話です。
大きい小さいはあっても皆コンプレックスはもっているから共感する部分も多いのではないかと思います。
登坂さんみたいな人を好きになるとしんどいだろうなと思いました。
でも魅力あるんだろうなと。
登場人物がみんな魅力的でした。
投稿元:
レビューを見る
顔にアザがある大学院生のアイコ。
本の表紙のモデルになり、映画監督のインタビューを受ける。
アザは彼女のコンプレックスであり、プライドでもあり。
よだかの片思い、読んだ後は作品にぴったりのタイトルと思った。
後日、宮沢賢治のよだかの星も読んだ。確かに小学生で習ったかな~? 小説読んだ後に読むといろいろ考えてしまうな。
投稿元:
レビューを見る
顔にあざがあるというのは、女の子だけではなく、男の子だって大きなコンプレックスになり得るだろう。
でも、主人公のアイコは、劣等感を抱きながら、非常にまっとうに生きていて、読んでいて素直に応援できる。
短い作品ながら、彼女を取り巻く周囲の人のキャラも、劣等感を抱く背景もしっかりできていて、接点がない筈の若手映画監督と出会い、恋に落ち、泣いたり怒ったりドキドキしながら成長していく過程が、ぎゅっと詰まっていました。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと見でわかるくらい絶対にうまくいかない相手に、本当にまっすぐに落ちていった。
アイコは痣を通して世界を見ていて、人のいたみを知っている。だからどこまでも優しい。飛坂さんはお父さんという傷を抱えて世界を渡ってきて、アイコの優しさに許された気がしたんじゃないかと思う。恋ではなかったけどあの時の飛坂さんにはアイコが必要だった。
かっこいいけど、悪い男だなぁと思う。
普通に見目麗しい男性よりも、飛坂さんのような生々しい魅力に溢れた男性の方がタチが悪い感じがするのはなぜなのか。
あれはアイコには荷が重い…
胸が痛かった。懐かしいような新しいような、大昔に経験してもはや忘れ去ってしまった痛みだった。
投稿元:
レビューを見る
顔にあざのある女性が、恋をするお話です。
アイコの性格嫌いじゃないな。
素直だし、ユーモアがある!みんながみんな自分に自信があるわけではないのに。アイコの強さは本当に素敵だと思った。
最後のミュウ先輩とのエピソードは泣けました。
自然と涙がポロポロでました。
恋愛模様はキュンってしちゃうシーンがあります。ネタバレになるので、詳しくは言えませんが。登坂さんならどんな女性でも心奪われそう。
図書館で借りましたが
文庫本買いたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
駆け引きとはずっと遠くにある、まっすぐな恋のお話。
まっすぐさが心地よく、まっすぐさとともにある洞察力や勇気がかっこよく、人としての心の動きがみずみずしく、少し悲しいけど素敵なお話でした。そう、彼女は逃げないのですよね。
顔に大きなアザがある主人公アイコは、私の目から見て、とても魅力的。だけど、実際に彼女が身近にいたら、妙に気をつかってしまったり、どう接しすればいいか考えすぎたりで、うちとけた関係には、なかなかなれないかなぁ。
この物語では、彼女の恋の相手以外にも、彼女のまわりに暖かい人たちがいます。お母さんとの関係が、ちゃんと愛情でつながってるけど、ある種の微妙さがあったり、大学院の先生や先輩の存在とか、なかなかによいです。
投稿元:
レビューを見る
顔にアザのある女の子の話。
初めての恋に痛み、傷ついて、でも突っ走るところも『女の子』らしいと思った。
投稿元:
レビューを見る
主人公の持っているコンプレックスは、人が誰しも持っているそれをわかりやすく表現したものなんだろう、なんてレビューが出てきそうなお話だなと思った。
とても読みやすくて読後感もさわやかで、さくっと読めるお話だった。
アイコの重力を受け止めて立っている感じと、恋に恋している浮遊感と、それを咀嚼し飲み込んで歩いていくところが、彼女のこれからの人生に幸あれと願わずにいられなくなる。願わなくともきっと素敵な未来が待っているのだろうけれど。
原田君推してたからやった~!と思いました。
投稿元:
レビューを見る
2015年31冊目。
重くなりたくないけど、重くなってしまう、のはわっかるなぁ~と思った。学生特有の感覚かなあ。
「私がこんなに会いたくて必死になっている間に、飛坂さんはべつの用事を優先させていた。私たちの関係性は、きっと変わらない。この先も。」
「出会った頃だったら、私はこの言葉だけで、一生、満足できただろう。でも今は知ってしまった。求められることの幸福を。そうしたら、もっと欲張りになっていた。約束は守ってほしいし、私と会うことを1番楽しみにしてほしい。相手にも、こちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。」
相手にとっては、これは重いなあ。温度が同じひとなら、良いけれど。
原田くんとは、もう少し軽やかに恋ができるんだろうなあ。
だけど、飛坂さんに惹かれちゃうの、わかるなあ。
投稿元:
レビューを見る
ちぇっ、いい恋してるな(笑)
あらすじ(背表紙より)
顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり…。一途な彼女の初恋の行方は!?
投稿元:
レビューを見る
顔にアザのある女の子と、とある若い映画監督との、恋のお話。
顔にアザのある女の子・アイコは、
「アザ」という、周囲から植え付けられたコンプレックスを抱え、自分を押し殺して生きている。
しかし、はじめて自分を、偏見を持たず受け入れてくれる映画監督・飛坂に出会い、恋をする。
自分に自信のなかったアイコは、はじめ、相手と自分の気持ちの大きさが等しくなくてもいい。そう思っていたが、次第に気持ちに変化が訪れる。
―私がこんなに会いたくて必死になっている間に、飛坂さんはべつの用事を優先させることを決めていた。
私たちの関係性は、きっと変わらない。
この先も。
そう、アイコは気づくのだ。
こちらばかりが追いかけるのではなく、
同じくらい、相手に求めたっていい。
そう思えたのは、アイコが成長して、自分を大切にすることを知ったからだと思う。
アイコが飛坂さんを好きになって、告白するシーン。電車で飛坂さんのあどけない、無防備な寝顔を見て幸せに浸るシーン。
そんなひとつひとつにきゅんとする。
渋谷の喫茶店でのシーン。飛坂さんのはじめての素直な姿にきゅんとする。
みゅう先輩の、本当は「本音で話すのが苦手」と語るシーンに考えさせられる。
そういったそれぞれのシーンにアイコの行動や言葉があり、その行動や言葉の根拠が語られている(アイコは、こう思ったから、こうした。といった具合に語れられる)ので、私自身も、アイコを通して様々な人と触れ合い、少し成長した気がする。
投稿元:
レビューを見る
2015.10.12
自分のコンプレックスであるアザ。
そのコンプレックスを常に前提として生きてきたアイコちゃん。
でも、彼女は飛坂さんに出会って恋をすることで、今まではアザを通して見てきた世界から抜け出し、
コンプレックスというフィルターを外した世界に出会いました。
恋をすることが、どんなに自分を変えて世界を変えてくれるのかということを気づかせてくれる一冊です。
好きな人に会うから、可愛くなりたい、綺麗になりたい、お洒落になりたい…。
そういった願望と裏表に、自分だけを見て欲しい、他の人に触れないでほしい、両想いでいたい…などなど欲望という感情も出てきます。
初めての恋で、自分が変わっていくことに葛藤しながらも懸命に飛坂さんへ気持ちをまっすぐ伝えるアイコちゃんはとても素敵でした♡