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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドキドキ、ハラハラするような展開ではないのですが、先がとても気になってしまう、不思議な魅力のあるお話でした。
表題のお話と、タイムラグのさなちゃんの会話がとても好きです。
音楽を主張しすぎないのに音楽の美しさが表れてる作品
2022/04/30 16:04
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投稿者:はるこだま - この投稿者のレビュー一覧を見る
偶然のような運命のような必然なのかもしれないお話。内容が伝わらないレビューで申しわけないですが、とても良かったです。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
描く物語は、いつもスラスラ読みやすく、でも感情豊かで、ついウルっときてしまうところが好きだ。
この物語では、どんな優しい物語、音楽に出会えるか楽しみだ。
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ちょっとだけ日常から外れたファンタジー。瀬尾まいこ独特のフワフワとした文体は、この本の中でも楽しめる。だが、登場人物たちの個性や魅力がやや弱い。やはり瀬尾まいこは、読んでいて気持ちの良くなる本がいい。
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優しい音楽
突然女の子の告白から恋人同士になり、
彼女の家に遊びに行った所から思わぬことが。
一度は兄と似た人だから近づいたという思いもしましたが、
読み進めるとその思いだけではないということが
分かってきて更に彼女の深い思いが見えて
思わずほろりとさせられてしまいました。
彼女の家族も余計な思いをさせないように
分け隔てなく付き合っていた雰囲気も良かったです。
最初から最後まで彼女の個性的な雰囲気が印象的でしたが、
これが逆にインパクトがあり、
こんなに幸せな時間な優しい時間の流れなのかと思いました。
タイムラグ
不倫相手の子供のお守をさせられるという、ドラマにありそうな設定です。
女の子の何一つブレない卒直さや物怖じしないのが
子供らしく可愛いかと思かったです。
不倫相手の妻を困らせるのかと思いきや反対になったりして、
彼女と女の子の不思議な関係の時間の過ごし方も
ほのぼのとして面白かったです。
子供は口では言わないけれど、家庭こと、両親のことを
しっかりと見ているのには感心してしまいました。
がらくた効果
同棲していた彼女が興味を持ったものは
何でも手につけたくなってしまい家の中はがらくただらけ。
そこへ思わぬ来客が・・・
という物語の展開で、三作の中で一番ユニークな設定でした。
家の中にまるきり他人の人が入ってきたらどうなるのかと思いきや。
やはりここで違和感のなかったのは佐々木さんの人柄の
良さだったのかと思います。
だから彼女も連れてきてしまったのかとも思えました。
佐々木さんが来てからの毎日が通常とは違くなって
二人の生活を新しくさせるというのがまた良かったです。
それにしてもふとしたきっかけから佐々木さんが
いなくなってしまったので、
その後どうなってしまったのか気になります。
どれも現実ではあり得ない設定ですが、
それぞれの登場人物が丁度よい距離感で心が和みます。
瀬尾さんの作品を何冊か読んでいますが、
読んだ後には人が愛おしく、
家族って良いなと思えて幸せな気持ちになれるので
心が疲れた方にはお勧めだと思います。
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幸福な食卓の穏やかで優しい世界観が好きで、
作家さんを見ただけで何となく今の気分かなと思って手に取った一冊。
忙しなく生きている中で、目の前のことにとらわれ過ぎて苦しくなりそうな時に、ほんの少し立ち止まって読みたい本。
タイムラグやがらくた効果のような、偶然の事故的に出会ったナナメの関係みたいなものに、密かに憧れる。
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人と人との微妙な関係をうまく表現できている。瀬尾まいこの世界には不思議な空気感がある。実は今回が初めて瀬尾まいこの本を読んだのだが、このようにその辺に普通にいそうな人の人間関係をさらりと物語っているのはあまり見ないと思う。この本は表題作他2篇の短編集である。
どの作品にも、ちょっと微妙な立場にあるカップルが登場する。しかし恋愛小説ではない。二人の関係の背景はあまり語られず、会話や仕草から推測していく。そして、出来事(決してビッグイベントや大事件ではない何か)を通して、ゆるく変わっていく二人の関係性が、心地よい。読後に爽やかに前向きになる力をもらえる。
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ブクログのイベントでサイン入りの本をいただきました。ありがとうございます。
心温まる3編の短編集です。
表題作の「優しい音楽」は、主人公の永居タケルが混雑した出勤途中の駅で鈴木千波に見つめられて出会い、そして付き合い始め、千波の家に行ったことで千波がタケルに近づいた理由を知ります。真実を知り、そして、それでも本当の恋人になるお話です。最後に表題の意味を知り、心温かく涙します。
「タイムラグ」は、27歳のOL深雪が不倫相手の平太の8歳の女の子供を預かるお話です。その女の子の祖父の家を訪問することになり、不倫相手の妻のことが明かされます。
「がらくた効果」は、章太郎と同棲中のはな子が家に元大学教授で離婚で全てを失いホームレスになった佐々木さんを拾ってくるお話です。
どのお話も人と人との出会いにより、生活や心に変化をもたらし、人間関係を考えさせられます。
とても良い本だと思いました。
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短編集3編,再読
のんびりと瀬尾さんの本の魅力に浸りました.とにかく人に優しく温かいまなざしを注いでいる.現実はこんなにふんわりしたものではないと思いつつも,こんな人達がいることも信じたいような,そんな世界を見せてくれます.
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嫌なことがあっても、問題があっても、なんとか前を向こうとしていく三つの短編集。
何冊も瀬尾さんは読んだけど、解説の一文目にある通り、瀬尾さんの作品の良さが詰め込まれてる短編集だと思う。瀬尾さん入門としても入りやすいだろうし。
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短編集です。
よく考えると、「現実だったら風変わりだな」というシチュエーションですが、瀬尾まいこさんの書く柔らかな雰囲気でそれはあまり気にならず、さらっと読めました。
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瀬尾さんの本に出てくる食事のシーンはほんとに素敵だ。
最後の短編を読んだ後はついついお寿司を食べに行こうとしてしまった。
解説に書いてある通りで、この短編集はどれも掴みがうまい。え?どういうこと?って思ってる間に、物語の世界に引き込まれる。
全体的に、主人公はとてもまっとうな人で、一番近くにいる人が、ちょっと変わった人、みたいな構成になる。
でもちょっと変わった人は、ただ芯があって自分がある人で、とてもまっすぐな人であることが多い。ただちょっと偏ってるだけ。で、主人公も、とてもまっとうなんだけど、まっとうすぎて、ちょっと変わった人のことも理解できちゃったりするんだよね。結局主人公も変な人じゃん!って思うんだけど、振り返ってみれば自分だって、誰だってそう。
一番近くにいる人との空気感て、互いに許しあってるから、周りには理解されないこともある。というか理解を必要としない。
だから、誰かとの関係性を、社会の中で見るんじゃなくて、その限られた関係性の中だけでみれば、主観になる人はまっとうな人で、相手はちょっと変わったひとに、誰もがなるんだと思う。
そんな温かい関係性を描いた3つのお話。
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物語の始まりは、ちょっと風変わりなんだけど、終わり方がほんとに素敵で、ふんわりと優しさに包まれたような感じがする。
「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」
三編とも、出会いから少しずつ心を開いていく過程の描写がいいなと思う。
本当の優しさって、身内にだけ向けるものじゃない。
かたちや世間体ではなく、人と繋がることの意味を教えてくれる温かい本だった。
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本のタイトルと想像してた内容と違った。勝手に想像していただけなんだけど‥
読んでる途中は、なんだかモヤモヤした気持ちであったけど読み終わりは優しい気持ちだった。
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書き出しの上手な作家さんだなというのが瀬尾さんの印象。ありえないような偶然や人間同士の関わりから生まれる物語は、ちぐはぐなのに温かさがあって物語がどう転がっていくのか見当もつかない。でもハラハラするというよりどこに向かってくのかが楽しみで毎回あっと驚かされる。