紙の本
『2020年からの新しい学力』
2019/09/22 20:03
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思考コードA軸の問い(知識・理解思考)
(ザビエルの肖像画を見て)この人物の名前を答えなさい。
ザビエルがしたこととして正しい選択肢をすべて選び、年代順に並べなさい。
思考コードB軸の問い(論理的思考)
ザビエルが日本に来た目的は何ですか。50字以内で書きなさい。
思考コードC軸の問い(創造的思考)
もしあなたが、ザビエルのように知らない土地に行って、その土地の人びとに何かを広めようとする場合、どのようなことをしますか。600字以内で答えなさい。
「勉強力」にとどまらない「学力」とは
「思考力・判断力・表現力」を身につけるには
“C軸の人”になるように育てるには
私立中高の現場でリーダーとして教育改革に取り組む著者による分析と提言
《「面倒見がよすぎる」ことがじつは問題》
《「なんでできないの?」という言葉は保護者の辞書から削除したほうがいい》
これからの教育を考える視点を、教師、教育関係者、保護者に与えてくれる
著者は「香里ヌヴェール学院」学院長、「聖ドミニコ学園」カリキュラム・マネージャー、「21世紀型教育機構」理事
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2019/9/22 喜久屋書店北神戸店にて購入。
2019/9/22〜9/23
新しく始まる大学入学共通テストを受けてこれからの時代に必要とされる学力について論じた内容。子供が中学受験するので、色々な説明会に参加しているが、学校によってこれらの内容に対応できないところは淘汰されていくんだろう。想像力、デザイン力、自分軸がキーワード。最近の若い人達の想像力の欠如は私も感じていたが、最後の自分軸は、言われてみればその通り、という感じで良いサジェスチョンだった。
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現状の教育の解説や今までの教育の流れから、
この先の教育の流れや必要な考え方を知ることのできる
親にとってお子供たちに対する心配を解消できる
だけの知識を持つことのできる、とってもお勧めの本です。
P7 思考コード
これまでの教育はA軸の「知識・理解思考」重視
今後は、
A軸・B軸「論理的思考」の
必要性を踏まえつつ、
C軸の「創造的思考」を広げていかなければならない。
P51 小学校では、2020年度から「学習指導要領」が変わり始める。中学校が2021年度から、高等学校が22年度から。
高校では、2019年春に中1の生徒が入学する
ときから教科書が変わり、授業内容も変わり、
大学受験する時の試験も変わる。
2021年1月から大学入試が変わるのは
あくまでもはじめの一歩で、
実際に大きく変わるのが2025年1月。
P64 大学入試のキーワードは
思考力・判断力・表現力
P111 読解力不足の最大の原因はスマホ
P121 英語圏での論文の書き方教育「ランゲージアーツ」
よく知られる「ファイブ・パラグラフ・エッセイ」
参照→https://wordvice.jp/five-paragraph-essay-%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9/
1. 導入部 自分がもっともいいたい「主張」「主題」を書く
2. 本論1 導入部を補強するもっとも強い根拠を1つだけ書く
3. 本論2 導入部を補強する根拠を1つ書く
4. 本論3 導入部を補強する弱い根拠を1つ書く
5. まとめ 全体のまとめを書く。
P124 ※新聞コラムを読んで読解力をつける方法
何新聞でも良いので、
紙面で「明日への話題」というような
ハガキ大くらいの囲み記事(コラム)を探し
切り取ってノートに貼り、その文章をじっくり読む。
・赤鉛筆を手に、意味内容に注目して
全体をいくつかの段落に分けて
各段落に1~4のように番号を振り、
それぞれ何をいっているか要約する。
さらに、コラム全体で何をいっているか要約する。
筆者がなにを主張しているか分かることが大切。
・新しく目にした言葉は、必ず辞書で意味を調べる。
・読めない漢字、書けない漢字はなくしておく。
P130 歩留まり7割、と見て多めの目標を示す
P144 21世紀型教育の取り組み
21世紀型教育機構
参照→https://21kai.com/ja/-sorted_by_school
P172 著者から親御さんや保護者に伝えたい事
・子供を愛して大事に育ててほしい
・できる限り深い愛情を持って子供と接し
あなたを愛しているよ、いつだってあなたの味方だよ
ということを、
必ずしもその言葉を使わなくてよいから
常に伝え続ける
P182 子供を育てるのに重要な視点 自己肯定感の育み
P184 今の若者の内面
朝井リョウ著の「何者」
参照→https://booklog.jp/item/1/4101269319
就職活動中の若者の心の内面をえがいた本。
仲間同士、表面的にはかなり仲良く認め合って
やっていると思われた登場人物の内面は
じつに恐ろしい、とのこと。
P186 自己肯定感を持ったうえでの
「 MAN FOR OTHERS 」
そして、国連から出されている
SDGs(持続可能な開発目標)として
2030年を迎えるにあたって、
達成しなければならない項目が
17のテーマであげられている。
参照→https://booklog.jp/item/1/4908434379
P188 ※「自己肯定感」を持って「社会貢献」
そして最後に来るのが、その中で
「自分が何をやるのか」
P196 第一に身に着けてほしいのは「想像力」
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ゆるい管理で今までの勉強してると、これからの主体的で動くべき場面で役立たたないよ、と言うお話。
大学入試の入口変えておくから、それに合わせて高校さんは学習内容考えて実践してねー、みたいな流れは勘弁して欲しいなあ。
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2020年から導入される新しい学力について述べた本。
受験に受かる勉強力ばかり重視され、思考力・判断力・表現力に代表される学力を育てるべきだという考えには大賛成。
また、自立を妨げるマイルドな管理についても述べていて、面倒見のいい学校の落とし穴について認識することができた。
思考コードというツールも紹介されており、具体的な想像もつきやすかった。
読みやすいうえに本質を突いており、お勧めできる一冊。
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著者の校長としての経験から, 心の意味での「読解力」大切さと, 21世紀型教育に必要な要素「想像力」「デザイン力」「自分軸」を提案している。
以下、メモ
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第2章
「思考力・判断力・表現力」には、読解力が欠かせない
思考力=あれこれ考える力
知識がをい人は、場合を尽くして最善の方法考えることができますが、少ない人が考えを広くめぐらせることができません。結局、読解力があって、インプット沢山している人が、思考力の高い人でしょう。
判断力=こうだと決める力
現在の状況、いくつかの選択肢、そのそれぞれを選んだときのメリットとデメリットを知り、それらを比較した上で取捨選択をしなければ、判断がつきません。読解力があり、良いインプットを沢山している人が、やっぱり判断力に優れた人でしょう。
表現力=様々なものをアウトプットする力
読解力が弱く、インプットが少ない人やずれたインプットしている人は、表現力が足りず、貧弱なアウトプットしかできません。
知識と思考は常につねにセット。どちらか一方だけではない
新井紀子
「まず読解力をつけるべき」
「読解力・論理力・コミュニケーション能力」の3つさえあれば、機械との競争には負けない」
強く推奨したいのは、やはり文字を読むこと、それもネットで情報をななみ読するような読み方ではなく、自分の力でじっくり読み込むこと
オススメ:夏目漱石「吾輩は猫である」「坊ちゃん」
Language artsのすすめ
「箇条書き」ができない社会人
新聞のコラムの要約
対象:中3くらいから
①意味内容に注目して全体をいくつかの段落にわける。
②それぞれの段落で何を言っているのか要約する。
③コラム全体でなにをいっているのか要約する。(要約は、1行あるいは2〜3行でまとめる)
ポイント
・新しく目にした言葉は、必ず辞書で意味を調べる。
・読めない漢字、書けない漢字は、なくしておく。
第3章
21世紀型教育の取り組み
カリキュラムポリシーの軸
①探究型学習(PBL)
②C1英語
③ICT教育
④リベラルアーツの現代化
⑤エンパワーメント評価
ディプマロポリシーの構築
「偏差値」や「大学合格者ランキング」以外の学校評価のものさしを作る
学校を見る際のポイント
・掲示物
・図書館
日本の学校教員は、世界でも異常なほど働き過ぎ
日本の中学校教師の仕事時間は週56時間(OECD平均38.3時間)
日本の小学校教師の仕事時間は週54.4時間
第4章
「面倒見の良さ」にひそむ危険
「なぜだろう」「こうだったら面白いのに」が失われる授業
・授業で重視されるのは、「シンプルに」「わかりやすく」「テストで点が取りやすい」こと
・計算の速さや正確性を競うよりも考え方や原理を重視する方向に
公文式のようなトレーニングと思考力をどう両立させるか
子供を「指導する」ことと「大事にする」こと��違う
先回りして障害らしきものを排除してはだめ
観点をしっかりと持つ
4つの教育観点
WHAT(何を)
HOW(どうやって)
WHY(なぜ)
HOW MUCH(効率性は)
3つの身につけてほしい力
「想像力」
課題「一応ピアノ水不足の村で湖まで8人の村人が行って水を詰めたらペットボトル47本分になった。8人で分けたい。どうしますか?」
①良質な問い
②クリティカルシンキングに誘う
③きちんと表現させる
「デザイン力」
あらゆるものを作っていくとき、様々な要素を取り入れるかどうか吟味しながら、上手く機能するように配置し、全体の計画を構想していく力
アートとサイエンス
この世界に自然によるさまざまな事象についての知識や学問がサイエンス、自然に対して人間が技や技術を駆使して作るのがアート
芸術や家庭科、保健体育といった科目は、まさにデザインし、表現する科目。表現の技術がよく問われますが、それよりも自分なりに心地よい表現、デザインをトレーニングすることを考えるととても重要な科目。
「自分軸」
「好き嫌い」と言う「感性」
自分の好き嫌いをよく分かっていない人が大勢いる。最終的に好き嫌いで物事を選ぶとき、何を選んでよいのかわからない。
自分の好き嫌いをよく分かり、自分の心や頭に従って自分らしく生きるのが、「自分軸」持った人。
一方で、「自分軸」にしたがって選んでいるようで、実は選ばされていないか、考えることが大切。
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200420
◆読んだ目的
「子どもにこれからどういう学びをすれば良いか」
◆ひと言のまとめると
「子どもの考えを、ただ肯定してあげる」
◆どういう事か
①親が先回りして障害を排除しない
②子どもの味方という事を常に伝え、自己肯定感を育む
③「なぜだろう?」「自分が何をやりたいか」などを尊重してあげ、【想像力】【デザイン力】【自分軸】を高めていく
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小学校受験参考にしました
想像力
子供が勝手に思いをめぐらせ想像できどんな思いつきも口にできる自由な環境作りを
読書で追体験
2020年の教育改革は
未知のものにも対応できる思考力、判断力、表現力を重視すると言っている
もしあなただったら?などの良質な問い
クリティカルシンキング
なぜ?と聞き返す
表現させる
デザイン力
芸術、家庭科、保健体育はデザインし表現する科目
自分軸
指示待ち人間より
好き嫌いがはっきりわかるように
こうしたいという意志を
自分の好き嫌いをわかり、自分の頭や心に従って自分らしく生きる
他人の価値観ん8引きづられないように、その他大勢と同じように生きるのが他人軸
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日本の子どもの貧困層が10%という事実に驚いた。SDGsの中身も知ってるようで知らなかった。本当にこの世には知らないことが多すぎる。自分事として捉えることから始めよう。