本好きの友人が言葉をくれたような距離感
2020/03/16 00:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エリンギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「お風呂に入りたくない時に読む本」から、「死にたくなった時に読む本」など、悩み度合いが全然違うものなのに、どれもサラッと読める。共感しきれない部分があっても押し付け感がないため、まるでたまに会う本好きの友人が最近読んだ本の感想を話してくれる時のよう。
本と出会うタイミングをはかるのが苦手なので購入してみた。その時の自分に響いたら宝物になるが、読むうちに辛くなり今読むんじゃなかったと引き摺られて凹んだりもする。
だから、そんな本があるんだなぁ、と気になった本を心に留め置けるくらいの紹介内容で私にはちょうど良かった。
電子書籍の目次がよく活きてて、気になる項目を気になる時に開いて読みやすい。何かいつもと違う本読みたいけどなんとなく手がのびない時に良さそう。
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読みたくなったのは、『霧笛』だけど、海に行く用事は今のところない。
○○したいときに読む本というアプローチは面白いし、そのアプローチの中で著者独自の基準が強めなのがまた面白い。
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悩み別に本を処方していくというコンセプトの本。悩みに効く一言、悩みに効く部分の紹介(引用)+著者のエピードもあってエッセイとしても読めます。こんな本は今までなかったかもしれません。
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普段、書評というものをあまり読まないのですが、軽快な文章で読みやすかったです。
初めて知る本は勿論のこと、知っててもスルーしていた本も著者の好き!が伝わってくる文章に、思わず読んでみたくなりました(笑)
いつも大体同じジャンルか、作家さん読みという偏食気味傾向なので、あまり興味のないジャンルの本にも興味が湧き、新たな本との出会いに繋がったので良かったです。
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作者三宅香帆氏 若いのに、沢山の本を読まれているし、それを批評出来るというのは、余程、読みこんでいるのだと、感心した本である。
読んでいない本が沢山あり、こんな本なのか?と、少しだけでも、内容を含んでいる所も、流石である。
「処方」の部分は、作者の一番の感想なのでしょう。
カップラーメンが、出来のを待っている間に読む本に「細雪」とは・・・・
少し笑ってしまいました。
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もともと書評が好きです。読みたい本が見つかるし、他の人はこんな視点で読んでいるのかと意外な発見がある。そして、本が好きな人が情熱を込めて書いた文章は読んでて引き込まれる。『悔しいときは頑張ったほうが後悔が少ない。』
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たぶん同世代だからか、口語調のその書き方が、悩んでいる自分に「それならこの本のこういうとこがホントおすすめ!」的に友達が薦めてくれているような感覚にしてくれる。お堅い書評では全くないし、目次を見て自分にいま必要な部分だけかいつまんでも良いと思う。
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書評の読書自体が初めてではありますが、先ずは着眼点が素晴らしいな、と思ったのが直感でした。読み進めると、著者の若々しい口調も心地よく感じていた。読書自体がまだまだ未熟な私は、この著書で多くの本を知る事となったし、著者のことも更に知りたくなった。
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題材設定が秀逸。でも年代の違いもあり、今の自分に置き換えられるシチュエーション少なし。それもあってか、興味を惹かれる本も少なし。なんでこの評価。
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「○○なとき」→こんな本を処方、という形式で書評していきます。 《効用一覧》
ディケンズ『荒涼館』→「まっとうに生きよう…」と仕事へのやる気が起きます。
司馬遼太郎『坂の上の雲』→おじさんおばさんであることを受け入れられます。
浅田彰『構造と力』→恋のエネルギーを学問へのエネルギーに変換できます。
高野文子『るきさん』→残業で疲れきった夜も、なんだかご機嫌になれます。
風呂にはいりたくないとき→さくらももこ『たいのおかしら」、怒られた日の夜→豊島ミホ『夏が僕を抱く』、合コン前→『風と共に去りぬ』『アンナカレーニナ』、死にたいとき→立花隆『臨死体験』ほか。
人生のあらゆる場面で、あなたにぴったりの一冊処方⁉️
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三宅さんが紹介される本だと、今までまったく興味を持ったことがない本でも、そしてそれが長い本だったとしても読みたくなる。もちろん気になっていた本もしかり。たとえば、『嵐が丘』とか『千夜一夜物語』とか『華氏451度』とか『恋愛論 完全版』(橋本治)とか『モンテ・クリスト伯』とか『風と共に去りぬ』とか『アンナ・カレーニナ』とか『細雪』とか、そんな本たち。
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2022/04/02
新年度一冊目(といいつつ3月から読んでる)
この人の書く本面白すぎる。著者が読んだ膨大な中からその時のシチュエーションに合った本を選んで、なんでこの本を選んだのかって言うのを数ページで語る本。選ばれた本は今連載されてる漫画から外国文学、古文に至るまでとても幅広い。
失恋したときに読む本でペンギンの研究ノンフィクション勧めるのめっちゃ面白い。理由は人間以外に思いを馳せましょう、だそうで。解決法が好きすぎる。細雪はどんなときに読む本?カップラーメンができるのを待ってる間に読む本!!!
おもしろく読めるものもあるがめっちゃわかる〜!!!ってなる箇所もあってとてもたのしい。
是非手元に置いて、「旅に出る前」「風呂に入りたくないとき」などなどこの本を読んでほしい。
p131
早起きは、朝起きるのが楽しみなときにできるもの(たぶん)。朝、続きが読みたくなる本を読んで寝るのが一番じゃないですか?
p145
プールも温泉も川もあるのに、なんで人間は海へ入りたがるんだろう?どこかに帰りたいからかもしれない。怪物といっしょに。
p151
"after all,tomorrow is another day" 有名な訳だと「明日は明日の風が吹く」。直訳すると「ほら、明日は違った一日だから」ってとこでしょうか。この台詞から分かること。それは、スカーレットにとって欲望が満たされてしまったら、明日は違った一日にならない、ということ。
つまり、スカーレットにとっては自分の欲望を満たせないからこそ「未来は今のままじゃないはずだ、もっとよりよく生きられるはずだ」って思えるんです。
p240
あなたも失恋したときは、人間じゃなくって、ペンギンたちにそそがれた愛のことを考えましょう。
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芥川龍之介というと、『蜘蛛の糸』や『羅生門』など、難しそうで苦手だった。しかし、(芥川龍之介ファンには怒られてしまいそうな表現ではあるが)女の子の気持ちになって自分の弱みを吐き出そうとした作品『女生徒』のような作品もあると知り、興味が湧いた。
また、『ひとめぼれしたときに読む本』で恋愛小説を勧めるのではなく、「彼、彼女に似合う素敵な人になろう!」と言うことで堅めの本を勧める著者のセンスがいいな、と思った。
「あとがき」で著者が書いているように、人間が苦しんだり悩んだりした結果生まれたのが本だとしたら(私自身は楽しいときに生まれるものもあると思うので、人の心が大きく動いたときに生まれるものだと思っているが)、普段知ることのできない他人の、しかも複数人の心の動きを、何度も体験することができる本という媒体は本当にすごいと思う。
私自身、他の人に勧めるならどんな本を勧めるだろうか。
「毎日の変わらない日常にもやもやしている時に読む本」として「本日は、お日柄もよく」とかかな。
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読みたい本がものすごく溜まっている時に、このような本を読んだら、ますます…
三宅香帆さんの他の本を読みたいのに、ものすごく品揃え?の悪い小さな図書室の書棚になぜか「三宅香帆」さんの本は並んでいて、つい手に取ってしまった2冊目。
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辛口でごめんなさい…あまり今の自分の中にピンと来なかった。パラパラ流し見させてもらいました。
1-2冊気になった本があったので、今度読んでみようと思います!