電子書籍
最後は痛快
2022/11/22 17:05
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひどいパワハラ上司の不正を暴くために奔走する二人の社員を軸に、それに関わる人たちの悲喜こもごもを描いたお話です。最後は痛快です。
紙の本
バック・ステージ
2021/12/05 13:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポが良い。特に、康子さんが絡むとテンポ良く、さくさく読める。今まで読んだ芦沢作品と違い、ドロッとしたところがなく、軽かった。
「始まるまで、あと五分」が好みだった。本の趣味を誰にも言えなかった奥田くん、同じ趣味だった伊藤さん。なぜ伊藤さんは、名前で呼ばれるのが嫌なのか?切なくも、ラストはちょっとほっこりした。
連作だが、それぞれの話の繋がりは弱く、影響を与える程ではないかな、と思った。
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もう読了した瞬間「ステキかよ!」と叫びたくなった。
パワハラ上司を告発しようとする松尾と康子さん(どうしても、さん付けになってきまう)の奮闘。それに絡んで繰り広げられる親子の情愛、学生の臆病な恋愛、若手俳優の動揺と興奮、ベテラン大女優のマネージャーの切なさ。初めから終わりまで、なんかもう大好き!
康子さんのキャラもいいけど、松尾もいい!康子さんの
=====
でも、私は偽物なんだよ。変わった人だと思われたいから変わったことをするのって、すごく普通だよね。きっと本当に変わった人って、松尾みたいに面倒くさいからっていう理由でみんなと同じ色を選べるんだよ。それでも、ちゃんと浮いてる
=====
って台詞が「ああああ、なんかわかるうぅ」と悶えるくらい納得。
そんな松尾だからこそ、ラストでさらりと、しかも間接的に康子さんへのラブを言葉にしているのがキュンキュンした。
そして第一幕の「息子の親友」で描かれる母・望の純粋でいて、一歩間違えば毒母にもなりうる浩輝への愛。そして浩輝のピュアな優しさ。これがまた素敵。浩輝よ、ヒエラルキーの上位になんていなくていい。そのまま大きくなれ。
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「序幕」から「カーテンコール」まで、各章に分かれている別々のお話だが、微妙にひとつにつながっているバックステージものの小説。
ところどころ「ううむ」とうならせる部分もあり、たよりない松尾という青年には「こういうやついるよなあ」って感じで面白かった。おたくっぽい趣味をひた隠しにする奥田君にも好感が持てた。おすすめ
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個人的に好みでなかったのか、物語にうまく入り込めなかった。
ミステリーって言うほどミステリーでもない。
帯から受けるイメージと内容があっていないので、読みたかった本と違った。
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良い意味で裏切られる話がたくさん。
本筋の話はあるが、基本的には短編集なので読みやすい。
ほっこりさせられる。
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上司の不正を暴くため、先輩社員と行動に出る話から始まって、舞台のお話など一つのステージにいくつかの裏場面が描かれています。
一つ一つの章は面白かったけど、一本のストーリーとしてみたとき、繋がりが弱く感じました。
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パワハラ上司の不正を暴くため証拠集めに動く。
『序章』から『カーテンコール』まで短編集のようだが、徐々に繋がっていきます。
今までの芦沢央と少し感じが違う…ミステリーというよりも『ほっこり』とする物語。
ミステリーを期待していた分、★2つになりました。
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久しぶりの小説
パワハラ上司の不正の証拠をつかもうとする先輩社員康子と、新入社員の松尾。証拠を追って、開演直前の舞台にたどり着く。
劇場周辺では、全く関係ない4つの事件が起きていたのだが、康子達の行動で少しずつ繋がって…予測不能のラストに導く。という話。
事件といっても、子育てもの、恋愛もの、舞台の役者の絡んだものなので、人の気持ちの上での事件です。あぁ、私もそう思うことあるなぁと共感もできたし、最後は予想外の展開で驚かされもしました。
そして、無関係な事件が繋がって、大本ののストーリーの解決結びつくのもすごい!
物語の内容も爽快でいいし、構成が面白い。
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ひとつの舞台を中心にその周辺にいる人たちの生活が描かれる。一編一編ゆるくつながっているけれど独立してしてもいいくらいそれぞれ面白い。なにか不安や気がかりを抱えた人たちが徐々に向き合い心が晴れていく。その過程にある謎のようなもの、全てがつながった時の驚きがいい。第一章のラストがとくに印象的。
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芦沢央のイメージとは、ちょっと違うミステリーだったけど、スピード感もあるし、章ごとの関連も垣間見得て面白かった!
最後のほっこりとした感じも良かった。
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この著者だもんなぁ、このタイトルにこの表紙、絶対イヤミスだよなぁ。もともとは軽めのものよりも少しヘヴィーな話のほうが好きなんですが、今はちょっと凹みそう。頁数が手頃というだけでヘヴィーなやつに手を出しちゃったかなぁなどとウダウダ思いながら読みはじめました。そうしたら予想外に軽妙。
恩田陸の『ドミノ』を読んだときのよう。同じ時間に複数の人物に何が起きていたか、種明かしのように綴られる話は本も映画も楽しいもんです。『運命じゃない人』(2004)、『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』(2005)、『机のなかみ』(2006)といったところを思い出す。
パワハラ上司をぎゃふんと言わせられるか。巻き込まれた新入社員・松尾のキャラがイイ。先輩社員・康子とのコンビはまた見たい。玉ノ井も混ぜてあげてね(笑)。
映画『運命じゃない人』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/a67704dbfcf2756e16ac84cf3974958b
映画『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/675f6d37d941a3fc5071a7f38da179e4
映画『机のなかみ』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/16cf4881ee0b953f27a2776512aaf03e
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読みやすい、一つ一つの話が濃密でキャラも立ってる、そして最後は痛快。ホント、芦沢央作品はハズレがないな。
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面白いと思いました。短編のお話も良い話で、それが本全体で伏線になってたり繋がっていたりして、楽しめました。
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軽くさらっと読めて、面白かった。
主人公?2人のセリフの雰囲気など、伊坂幸太郎っぽいなーと思って読んでいたが終章はほんとにそんな感じ!似てる。テンポの良さや、伏線回収など。短編として見るなら、伊藤さんと奥田くんの話が良かったかな。