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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あちらこちらの寄せ集めの散文ではあるけれども宝のような言葉がちりばめられている。戦前戦中などの著者の生きた時代をありありと感じる事が出来る。
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カテゴリ:図書館企画展示
2019年度第6回図書館企画展示
「追悼展示:中村哲氏執筆本等」
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2020年1月6日(月) ~ 2020年2月28日(金)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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昭和5年生まれ、澤地久枝さん「昭和とわたし」、2019.9発行。戦前~戦中(満洲)、敗戦~引揚げ(棄民)、日本の戦後(異郷)。植民地の姿は容赦ない弱者淘汰、満州でのいい身分での生活。敗戦、戦争に負けた日本は満洲にいた人々を見棄てた。この話は、著者の他に、藤原てい、五木寛之らによって語られています。そして、外地から帰った日本人は余計者であり異端者であったと。どこに住んでいても大変な時代だったと思います。この他、出会った人や考えたこと、心の海にある記憶、向田邦子さんのことなどが語られています。
節子が完成させた啄木の人生。志村喬が亡くなり、夫人は高倉健に「健さん、わたし死にたい」。「自分は明日、ロケで南極に行きます。帰って来るまで、死なんでください」。杖を手に、青山通りで、長身の男性が美しい笑みを浮かべて身をかがめている。その視線の先には、バギーカーに乗せられた幼児がいた。声楽家、藤原義江の晩年の一瞬。ノンフィクション作家、澤地久枝、1930年生まれ。「昭和とわたし」、2019.9発行。大の仲良しは1つ上の向田邦子さんでした。満州からの引き揚げ、東京でのバラック生活、ご苦労されたようです。