紙の本
人間の悪意が充ち満ちている
2019/10/12 18:35
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようやく文庫に落ちたので購入、即読。相変わらずの西澤節、といった感じで満足。短編集でボンちゃんの登場が少ないのが不満だが、タカチとタックがラブラブなのが嬉しいような腹立たしいような(笑)。どれもみな、「九マイルは遠すぎる」的な安楽椅子モノで好みばっちりだが、人間の悪意が充ち満ちていて、ちょっと息苦しい。「無限呪縛」は今ドキまさかの機械トリックかよ、と思ったが見事な着地。ウサコが結婚しちゃって悔しい。タカチより好きなタイプだったのに。次作を熱望。
紙の本
いつもと比較するとおとなしめの四篇。
2019/11/07 16:50
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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は短編が四篇。
いずれもタック中心の展開。
タックとウサコ、タックのみ、タックとタカチ、タックとボンちゃんとお馴染みのメンバーどうしは顔を会わせず...
刑事陣も最後の一篇を除き登場。
ウサコと結婚する平塚くん、クールビューティー七瀬さん、渋い佐伯さん。
いずれもタックに事件を持ち込み...
七瀬さんだけは成り行きか。
タック一人が探偵役ではなく、他のメンバーも推理する所はこの作品の定番。
今回もいつも通り...微妙にボンちゃんの出番が少ないからか、いつもと比較するとおとなしめか。
単行本も購入していますが、文庫本でも分厚く重かった...
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文庫化。
単行本が出た当時、何年ぶりかのシリーズ新刊ということで話題になっていたような記憶がある。そういえば暫く出ていなかったなぁ……。
懐かしいような、新鮮なような感覚だった。登場人物の時間もそれなりに流れているので、この先、色々な意味で目が離せない。
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久しぶりのタック&タカチ、なつかし〜
おぉ、まさかこんな事になってるとは。
今回は短編集。
それぞれの時が流れたって感じの近況でした。
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久しぶりの新刊。
シリーズの中でも時系列は前後してきたが、
読者にとって「時間が流れたなぁ」と感じる新刊。
短編集だが、どれも小粒な印象。表題作を除いては。
「まぁそういう風にも考えれるよね」的な、
理屈をこねくり回して1つの仮説に辿り着くのはいつもの手法。
表題作を除いては。
その表題作。
人はそこまで単純ではないにせよ、
人のもろい部分を刺激する悪意は何とも気持ち悪いものである。
不快感の伴うお話だが、着地点が読めず最後まで楽しめた。
本書の中では一番面白かった。
表題作なら☆4。
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――
酩酊探偵シリーズもここまできました。
なんだか人生見てる感じがしてきて感慨深いですよ僕は…
それぞれの形、というのを持っていると、シリーズでも何でも飽きずにしっかり読めるものです。
同じような、って飽きる場合もあるんだろうけど。
中心にテーマを置いて、その周辺をぐるぐると、回っているのがひとってもので。
それを書き切るってことはきっとないんだろうな。
特筆すべきはやはり表題作の「悪魔を憐れむ」。
これまで一貫しているメインテーマが、そのまま殺人者となったかのような犯人像にぞっとする。
或いは探偵と殺人者との差は、それを暴く側と行う側、というだけの差でしかないという議論にも似た、怖さ。
ひとりではないということが温かいと思うのは、こういうとき。
☆3.6くらいでどうでしょう。
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匠千晶シリーズ第七作。
タカチたちが安槻大学を卒業した後のお話。
ウサコと旦那さんが出会ったお話が会って良かった。
どこかで事件がらみで出会ったと書いてあったので。
といってもロマンティックな要素はない。
この「無間呪縛」が一番面白かったかな。
遺体が切断されるバラバラ事件は「解体諸因」でもあったが、
その衝撃的な内容にもかかわらず、
まるでゲームのように推理している様は、
相変わらずシュール。
タックとタカチが遠距離恋愛になりながら、
続いているのは良かった。
とりあえず、これがシリーズの最新刊だが、
ぜひ続篇が出てほしい。
あとがきにもあったように、
誰かボアン先輩にウサコが結婚したことを教えてあげてほしい。