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リンカーン・ライムシリーズの第十四作。
ダイヤモンドの知識がいろいろ盛り込まれて興味深かったけど、
アメリアの婚約指輪の話も、
前作のコモ湖での結婚した話も全く触れられていなくて残念。
この作者の作品をかなり読み込んできたので、
元スコットランドヤードの保険の調査員が怪しいことは疑っていたが、
実行犯だったとは思っていなかった。
もちろんさらにひねりが加わっていて、
それでは終わらないところがジェフリー・ディーバーなのだが。
ただし、爆薬で地震もどきを発生させるのはちょっと無理な設定では?
それと、ホワイトボードは?
そして久しぶりに宿敵ウォッチ・メーカーが登場して、
次作を期待させる最後はお上手。
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1月-19。3.5点。
リンカーン・ライムシリーズ。ダイヤモンドのカッティング職人が、殺害される。犯人は目撃者を探し、殺そうとする。
半分過ぎからスピードアップ。何度もひねって、そう来たかという感じ。なかなか面白かった。
次作であの犯罪者と決着かな。
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安定のリンカーンライムシリーズ。昨今の作品は、専門性が高いものをテーマとする事が多く、今作はダイヤモンドがテーマとなっています。ダイヤモンドをまつわる話から始まるものの、いつもの通り物語は大きく二転三転して、最後までどこに物語が着地するのかが全く分からないのが面白いですね。
また、二転三転した上でたどり着いた地平に対して「ああ、なるほど」と読者の納得感が高いのが凄い作品だな、と思います。ただ、ここで普通に終わらないのがリンカーンライムシリーズでして、最後の最後に文章の中に強烈な爆弾を落として来ました。
正直、この人は出てくるんだろうな、と思っていましたが、あの引用部分は本当に最高でした。作者の文章の切れ味が見事でしたね。
リンカーンライムシリーズはもう少し続きそうな予感ですが、アメリカでも続きは発売されていないようなので、早く執筆して欲しいな、と思います。
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2020.3 この小説 本当にジェフリーディーヴァーが書いたライムシリーズ?いつもの緻密さがないしジェットコースター感もない。平凡な小説になってしまっていて残念至極。
次作はキレが戻ることを切に願います。14作全部楽しみに読んでいるので…
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単に宿敵との最終決戦に向けた非常に手の込んだイントロ。
しかしディーヴァ氏は新シリーズの執筆に余念がなく、次にライム達に会えるのは暫く先になりそうだ。
そろそろ旧知のボッシュに会いにゆく頃合いかも…
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【ネタバレ】
犯人ふたりが鉢合わせするというドッキリが面白かったけれど、そこをあっさりと片付けてしまったのが残念。ユニークなキャラだっただけにふたりが絡みがもっと見たかったし、後の展開に繋げていくことも可能だったような…。途中で説明された二人目が介入してきた理由が最後のどんでん返しで無意味になった感じ。
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リンカーン・ライムシリー第14作目。
14作も読んでいると読者側も、読む前からどんでん返しの心構えが出来ているし、かつ怪しい人物も大体見当が付くようになって来る…作風に慣れて、種明かしをされても、さほどの驚きは無くなって来るのが、シリーズものの悲しいところだ…。シリーズの中には勿論好みや当たり外れがあるし。このカッティング・エッジは「ボーン・コレクター」や「ウォッチメイカー」の路線を引き継ぐ原点回帰、ディーバーの面目躍如の傑作と帯にあったので非常期待して読みました。
二転三転は当たり前、途中迄は予想が付く展開だった…でも最後の最後の最後にそう来たかー!
次が楽しみです。
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リンカーン・ライムシリーズ14作目。ディーヴァーの作品はツイスト必須、何作読んでも期待を裏切らない面白さ。このシリーズはレギュラー陣の登場やお馴染みの言動にニヤリとさせられる定番の楽しみと、毎度新たな仕掛けに驚かされる新鮮な喜び、両方味わえるのが醍醐味。
で、今作。メインストーリーは舞台をNYに戻して、リンカーン&アメリア夫婦(!!)の掛け合いも楽しみつつ、ダイアモンド、キンバーライトを巡る異常殺人事件から目が離せない。
個人的にこのシリーズでは、FBIのカメレオン捜査官がいつ登場するのかを楽しみにしてる自分がいることに、最近気づいた。
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
イタリアを舞台にした前作『ブラック・スクリーム』から一転、ニューヨークに跳梁する殺人者との対決を描く本書は、『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』の路線を引き継ぐ原点回帰の作品となりました。ダイヤへの妄執と婚約したカップルへの殺意を宣言する殺人者プロミサー。後半に入るや、次々に意外な真相が明らかになり、大胆な犯罪計画が姿を現わす―まさに“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーの面目躍如の傑作です。
いつものことですが、ラストはうぁー、うぁー、の連続。
ええ、びっくり波の1弾は想定していたからだよね、だよねとにやにやしてましたが2弾はえ?え?うぁー?の繰り返し。さすが、ディーヴァーです。
ライムとアメリアが夫婦になってからの関係もにやにや。
トムがいいよなと毎度思う。
キンバーライトの意味が初めてわかった作品でした。
ブルーダイヤモンドはあこがれです。
The cutting Edge by Jeffery Deaver
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リンカーン・ライムシリーズ第14作目だそうです。
知らない間に続々と刊行されているんですね。
今回のキーワードはダイヤモンド。
ダイヤモンドの発掘、加工技術、その職人等々、女性ならずともまことに興味深いお話しです。
希少価値が増すほど、そこにはやはり犯罪が起きるわけで、今回も、ただのダイヤモンドに固執した妄想を紡ぐ殺人者の追跡だけかと思いきや、そんなわけはなく、話はゴロンゴロンとひっくり返り、えっ?! えっ!? そんなことがこんなふうにつながるわけ?
ちょっと待って(誰に言う)あれはどうなってんの?
何でこれが出てくるの?
頭を整理して読まないと?・?・?状態です。
しかしあれですね、一番の驚きは、リンカーン・ライムとアメリア・サックスが結婚していたなんて・・・
これで公私とものパートナーとなったわけですが、そういう新婚の様子にページを割かないのがディヴァーですね。
まあ読者もそこには期待してはいないと思いますが。
そしてもう一つ、最後に出てきましたね、宿敵のウォッチメイカー。
次回でいよいよ対決となるのでしょうか。
でもこれで決着がつくとこのシリーズは終わると思うのですが、それは寂しい。
とにかく、真面目に読んでいない前作を読むことにします。
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リンカーン・ライムシリーズ14弾。
ダイヤモンドの加工職人とたまたま居合わせたカップルが殺害される。犯人は拷問の末目撃者を聞き出していた。目撃者の若者は逃げる、犯人と父親から。犯人「プロミサー」は行く先々でダイヤモンドへの異常な愛を見せつつ犯行に及ぶ。彼は雇われたプロで、背後にはダイヤモンドの寡占市場を狙う企業が控えているらしい。発掘を阻止しようと人工の地震を起こしたりもする。また、別方面ではメキシコギャングの弁護士からの依頼もある。
久しぶりに本領発揮のニューヨークな気がする。いつものメンバーが集結し、それぞれの得意分野を生かして捜査。まさか地震まで起こす犯人とは驚いた。スケールが違うなー。ダイヤモンド偽装計画にしても。今回は特に映画化したら面白そう。
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読書備忘録545号。
★★★★。
リンカーンライムシリーズ第14作。
いろいろ試行錯誤してきたようですが、原点回帰的な完全犯罪を暴くノンストップサスペンス。
ニューヨークダイヤモンド店でその店の店主と訪れていた男女2人が殺された。現場からは加工前のダイヤモンドが持ち去られていた。
ライムが捜査を担当。いつものように現場に残された微細証拠から犯人像を割り出し、行方を追う。
一方、ニューヨークを連発地震が襲う。地震の直後に起きるガス爆発。環境保護団体が地中熱ヒートポンプ建設を阻止するために行ったテロなのか?
更に、ライムの元にメキシコの麻薬王の弁護士から検察の証拠が捏造されているのを科学捜査で暴いてほしいと依頼が来る。ライムはこれを受ける。
繰り返されるダイヤモンドを巡る殺人事件。一見全く関係のない事件が徐々に関連性を持ち、ひとつの絵が出来上がっていく。その全貌を描いたシナリオライターに、ウォッチメーカーの影が!
というストーリーです。いつものように読者も騙す。笑
一時の感動は感じなくなりましたが、なぜここまで緻密にストーリーを組み立てられるのか!感服します。
そしてアメリアとライムは夫婦。これもホッコリします。
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今回の犯人がサイコパス過ぎて怖かった。
描写を読んでいるだけで痛みを感じた。
そして最後の1ページまで驚きが詰め込まれていて、続きが本当に楽しみ。
なぜこんなお話が思い付けるのか、いつもびっくりさせられるし期待を良い方向に裏切られる。変な言い方になるが、翻訳ものの単行本の値段を、信頼して買える小説家というのは私の中であまり多くない。
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リンカーン・ライムシリーズ。ダイヤモンド店で起こった強盗殺人を皮切りに、次々襲撃される婚約中のカップルたち。ダイヤモンドに執着を抱く犯人「プロミサー」を追うのが一番メインではあるのだけれど。ニューヨークに頻発する地震とそれに伴う火災、ライムの同僚が襲撃された事件の裁判に関わる証拠の精査、などなど今回もあまりに盛りだくさんな要素に翻弄されます。予想もつかない展開に引き込まれ、というか引きずり回された印象が。さらに第四部からの展開には叫びそうになりました。そんなことってー!
登場人物表でサックスが「妻」になってる! ってのでまずテンション上がりました(笑)。だけどそれほど変化はしていないんですけどね。事件捜査のストーリーはもう文句なし。どこからどこまで面白い。さほど出番は多くなくてもかっこいい女性キャラが多いなあ、ってのが印象的でした。アディーラとかカルメッラとか。もちろんいつものチームメンバーたちの活躍も見事でした。
そして最後の最後までやってくれるわ本当に。あいつか、あいつだったのか……!
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前作と比べて登場人物がいつものメンバーに戻ったせいか、とても読みやすかった。
後半にこれまで張られていた伏線が回収されて次々と真相がわかっていくスピード感は読んでいて心地好い。畳み掛けるように明かされていく真実に、最後の最後でとびきりのビッグサプライズ!
読んでいる間中楽しい時間が過ごせました。