ビジネスをしていると、どうしても精神的なプレッシャーを受けるようになります。
2011/06/19 17:31
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投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネスをしていると、どうしても精神的なプレッシャーを受けるようになります。景気が悪いせいか、取引先や職場環境も昔のようなおおらかさがなくなり、ギスギスした空気が流れているところも多くなっているようです。
そのため精神病になるビジネスマンが増えています。
一口に精神病といっても種類は様々。素人にはその違いはあまりよく理解されていません。
本書は、
うつ病
そううつ病
うつ状態
パニック障害
その他の神経症
統合失調症
パーソナリティー障害
発達障害
などの症状とその傾向、対策が紹介されています。プロの精神科医ですら、判断が難しい症例なども紹介されています。
「ジャンクうつ」や「PTSD」「ADHD」など、最近の流行語になったものや、知らなかった言葉が解説され、一般常識として読んでもよいでしょう。
精神病の治療方法については薬物療法なども効果が確認されているようですし、職場でそのような人がいたら早めに医者にかかるのがよさそうです。
素人と考えに精神的に疲れている人に対して「気分転換でもしてみたら」などというアドバイスをすることがありますが、逆効果になることも多いらしいです。気分的に落ち込みがあるうつであれば、一番よいのは「何もしないこと」なども紹介されています。
精神病についても、会社としての対応が求められてくる時代。経営者としても有る程度の知識が必要だと感じました。
龍.
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ビジネスマンを対象とした精神医学の入門書、ということですが、読みにくい感じでした。図書館予約数は0(09/12/23現在)です。
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[ 内容 ]
「心の病」の症例と治療法。
うつ病・うつ状態、パニック障害、神経症のケーススタディから、職場環境の改善まで、すぐに役立つガイド。
[ 目次 ]
第1章 精神疾患とは何か
第2章 うつ病
第3章 躁うつ病
第4章 うつ状態
第5章 パニック障害
第6章 その他の神経症
第7章 統合失調症
第8章 パーソナリティ障害
第9章 発達障害
第10章 薬物療法
第11章 企業と精神医学
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[ 参考となる書評 ]
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勤め人の精神疾患リスクを解説する本。
精神医療の啓発書としては、諸々の精神疾患の解説もさることながら、フロイトの精神分析の医療効果を否定しているところも重要だと思う。
精神科を受診すると、患者が安楽椅子に座らされて医師が精神分析を行う、という認識を持っている人というのは少なくないかもしれない。
双極性障害の章では、著名人の症例として田宮二郎のエピソードが書かれている。
ここでフと思ったのは、双極性障害の人の中の一部の人については、その言動が人格障害と、素人目には区別がつかないのではないかということ。田宮二郎が映画のポスターの名前の順番で映画会社ともめた話などまさにそれだ。
ぐぐってみると、素人どころか、精神科医にも鑑別は難しいらしい。
http://118.82.92.190/blog/archives/2008/08/_6_8.html
本書でもいわゆる「新型うつ病」に言及している。この「病気」は医師の間でも色々意見が分かれており、著者は「うつ病ではない」とする立場。
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結論から言えば、「新型うつ病」は「うつ病」ではない。それだけでなく、「病気」とも言えない場合が多いようである。うつ病は「うつ状態」が持続的に見られる病気であるから、ごく短期間しかうつ状態がみられないものはうつ病とは呼べない。
ここで分析すること自体あまり意味があるとは思えないが、簡単に述べるならば、「新型うつ病」は未熟なパーソナリティの人に出現した軽症で短期間の「うつ状態」である。本人が精神的な不調を感じているのは確かだが、精神科の治療は必要としないし、投薬も不要である。
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とはいえ、本人の「未熟さ」がベースにあるという指摘は、DSMを満たすから「うつ病のバリエーションである」という立場の医師と変わらない。
著者は「新型うつ病」も含めて、最近増えてきた自称うつ病の人たちを「ジャンクうつ」と呼んでいる。100ページにその「ジャンクうつ」の人から診察室で理不尽な要求をされて困ったというエピソードが出ている。障害年金がもらえるように診断書を書かないと死んでやる! と騒がれたそうで。精神科医というのも大変な職業だと思う。
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文章は簡素だけど読みやすい。でも、最終章までは精神病をカテゴリーに分けてそれぞれ臨床例を出しつつひたすら淡々と解説という、精神科初心者向け新書にありがちな展開で萎えた。それなら野村センセの書いたいくつかの新書のほうが、文章表現も豊かだし断然面白い。ただ、最後の主治医 vs 会社の産業医のハナシにはすごく引き込まれました。そうそう、こういった、いまの日本社会における労働者という立場から、精神病に罹患することがどういうイミを持つのかが知りたかったのよ。でもいかんせんページ数が足らなかったようだ。ここだけ分離して、ぜひ社会科学にも明るそうな著者に、さらに考察してほしいのだが…
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よく取りあげられる鬱だけじゃなくて神経症なんかも分量とって書いてる。誰かに喧嘩売りたそうにしてるけどいまひとつな感じかなあ。会社で問題になりそうな人格障害なんかについてももっと書いてよさげ。