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2019/11/10予約
P224
認知症になった母を努力しなければ愛せない。
母は私の中で少しずつ死んでいっている。今の母は、私が大好きだった母じゃない。
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もうね、この本読んだら映画も観たくなる。
遡って著者が自らの乳がんの闘病を撮ったドキュメンタリーも観たくなる。
それにしてももこのふたりはすごい。
認知症の話しにとどまらず、家族、親子の葛藤、それを取り巻く社会の状況にも言及している。すごいわかりやすい言葉で。
何が泣けたってこのお父さん(95歳)とお母さん(88歳)の子を思う気持ち、自分の母と重ねて親ってありがたい。
そしてこのお二人の表情の可愛らしいこと。
現在はお母さんが脳梗塞で倒れ施設に入居しているらしいこと、お父さんは毎日会いに行っていて一人暮らしを続けているらしいこと、あーほんとにこの先もどうか心安らかな晩年を願わずにいられない。
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ザ・ノンフィクションで注目!
同名映画にもなった、克明な親の「老い」の記録、そして見守り続けた子の心境を綴った一冊。
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映像であれ文章であれ、真に素晴らしい作品は、人生の伴走者だ。
この本を書いてくださってありがとう。
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認知症の母親を年老いた父親と、東京在住の著者がどう向き合うかが、リアルに描かれている。
デイサービスの利用やヘルパーの利用を始めるために、介護保険申請を始めるあたりは、私と一致するところも大きい。
実母も以前のようにしっかりとしているとは言い切れない面が出てきて、こんな風に親が物忘れしたり持病があり体力が衰えたりしてくることで、亡くなる前の心構えをさせる時間なのでは?と私も思う。
著者も、同じようなことを書いていた。
老いにも、重い意味がありそのおかげで子は成長するのではないかな。
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自分の家族環境と似ていることもあり、自分にも近い将来起きそうだなと思いながら読んでいた。現実に起こったことを時系列に文章として残してくれて、とても感謝。子供である著者の心のト書きに心から共感した
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本ではなくて映画を観ました。
高齢の夫婦が助け合いながら生活する。
多分これは、当たり前の毎日。
自分の親もいずれそうなる。
穏やかに大切に両親と接する監督の言葉かけは、温かく美しかった苦しかった。
それが正しい姿なのだと思った。
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内容(「BOOK」データベースより)
母85歳に認知症診断!父93歳が初の家事に挑む!?「心配せんでもええ。あんたはあんたの仕事をした方がええわい」―両親からの気丈な言葉に背中を押されても、離れて暮らすことに良心の呵責を抱く映像作家の娘。彼女が時に涙で撮り続けた親の「老い」の克明な記録、目を逸らさず見守った切実な胸中、超高齢夫婦の介護の日々に溢れていた愛と絆…。同名ドキュメンタリー映画の監督兼撮影の著者が認知症介護に直面した家族のリアルを綴る!
本ではなく映像の方をアマゾンプライム で視聴。
これが現実ですよね...
亡くなった義父がアルツハイマー認知症でした。
義父の18日前に亡くなった義母も認知が進んでいました。
このお爺ちゃんがとてもしっかりしていて 奥さんを支えていると思いました。
お爺ちゃんの感謝して...という言葉がとても印象に残っています。
認知症になるとそんな感情もなくなってしまうことは仕方のないことです。
撮影している娘さんも優しい言葉で接していて 自分のことを考えると...
一人暮らしをしている母にあんな風に接することが出来るか...イラチな私はきっと言い合いになってしまうと思います。
今度は本を読んでみたいと思いました。
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エッセイではなく
敢えて、ルポルタージュとして読みたい
それも極めて優れたルポルタージュとして
読ませてもらった
人は誰しも老いていく
当たり前のことだが
その当たり前である
「老い」のことは
できるだけ遠ざけて
しまいがちである
その「老い」に
真正面から向き合って
赤裸々に綴られているのが
この本書
映像作家である
著者の信友直子さんだからこそ
見つめ続けられた
描き続けられた
撮り続けられた
「家族の愛情」が
全編にみなぎっている
読み終わった後
「はじめに」の最後の方に書かれておられる
「悩んでいるのはうちたけでは…」
「心配していたけれど、まあなるようになるか」
の言葉が 改めて心に沁みてくる
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まさにノンフィクション。
嘘のない気持ちをありのまま表現してあり、リアリティを感じられました。
不安や、日々の大変さを知ることができた。
でも、認知症は悪いことだけではない。
家族の絆や認知症にならなければ、知ることが出来なかった事もたくさんある。
全てのことには意味があるんだなと思った。
あと、お父さんが素敵すぎる…
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映画で見ました。
監督がご両親に愛されて育ったこと、両親を大好きなことがしみじみ伝わる。撮っててツラいこともあっただろうに、淡々と撮り続けるのはすごい。
私もボケてる母が居るので見ていてしんどいシーンも多かった。
でも、そんな現実はすぐそこにある。
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これまたコロナで休館だった図書館がようやくオープンした時に置いてあった一冊。書棚から探すのがまた禁止だったので受付カウンター横の特設ラックにあった本をなんでもいいからってつかんだのがこれ。
どこぞのディレクターさんが書いた本という事で、また「芸能人が書いた本」みたいなものかなぁと警戒しながら読んだけど、これがまた立派なドキュメンタリーなのにちゃんと物語になっており、しかもこれからの社会的に不可欠な問題に対してのアドバイス本であった。
アルツハイマー認知症は親族にもいて、もうその人は自分が誰だかもよくわからず家族がお見舞いに行っても誰一人分からなくなっていて、それでも身体だけは元気でいつまでもお迎えが来そうになく、先の見えない疲労感で大変な思いをされているのを聞いていたので、重度の症状が出るまでの間だけでもこんな本のような接し方が出来ていたらよかったのにねと考えた。
まぁもういまさらなんだけど、他人事じゃなく、自分の親や、嫁がそうならないとも限らない。想像するとぞっとするが逃げる事は出来ない。そんな時、この本のようにクローズドでは悲劇、引いてみると喜劇、そんな気持ちで乗り越える事が出来ればいいなと勉強になった一冊でした。
もうこれは高齢社会の日本、だれもが必読の本でしょう。
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映画版を見て
95歳になろうとする父親が、80を超え認知症を患う母親を在宅で支える姿を、映像監督の娘が記録する。時は無情に過ぎて行く。
自分はたまたま早くに両親を亡くし(もちろんその時の嘆きはあったわけだが)こうした経験をしていない。たぶん、この歳までは生きられないとは思うが、万一、そうなった時、自分はどうなってしまうのだろう? そんな凡庸な感想しか述べることができない。
「#ぼけますから、よろしくお願いします。」(Amazon Prime Video 信友直子監督)
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じじばばも親も子どもも大人にはみんな読んでほしい。どう死んでいくかはどう生きるかと表裏一体だし、支え、支えられての人間同士の関わり合いを大切な人とできるだけ行いたい。
あと、お父さん素敵すぎる。
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何よりも家族の絆の強さに感心する。著者がお母さん大好きというだけあって、結びつきが強いだけに完璧だった母がボケてきて著者も鬱になったり罪悪感を感じたり、感情的になったりもしたようだが、最後にはヘルパーさんにつながって社会的引きこもりが解消されてよかった。ヘルパーさんのプロの技も参考になった。母娘だけでなく夫婦の愛情の深さも印象的。うちの親には望むべくもない。職業がら著者が撮りためていた親のビデオがもとになって映画ができこの本もできたというのがおもしろい。なかなか見られないよその家庭の現場が感動的だった。