公爵令嬢ティアレシアの復讐　～悪魔の力、お借りします～【電子特典付き】 みんなのレビュー

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投稿者：Lily　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

読みやすいと感じたし、ある程度の面白さはある作品だと思いました。正直言って、読後感がもの凄く良いわけではないというか、主人公が「復讐」をしたのですが、スカッとしたとまでは言えないので、私はもっと徹底的に復讐してほしかったと思ってしまいました。ルディが毒虫をチョコチップに変えた場面が好きです。絵も良かったです。続きも読んでみたくなりました。

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投稿者：まかゆら　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

姉王女に嵌められて処刑された妹王女
復讐を誓い悪魔と契約したことで公爵家の娘として生まれ変わります
メインと女王となった姉と姉と共に裏切った元婚約者であり現女王の夫

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

即位4日で腹違いの姉に冤罪で処刑された女王だった前世を持つティアレシア。
必ず姉に復讐すると誓って悪魔と契約して転生し、自分を殺した後に女王となって圧政を敷いている姉に挑む復讐譚。

webにあるという応募作は読んでないけど、もしかしてそっちのが面白くて、
改稿されたこれのが微妙なのでは？と感じずにはいられない。
復讐をすると言うけど、具体的に何がしたいのか不明なのでその決意のほどが読者にはよくわからない。
真実を明らかにしたいのか、殺してやりたいのか。
結果的に甘い決断で終わったように思う。

また改稿にあたって増えたらしい恋愛要素のおかげでティアレシアの復讐への気概が鈍っているようにも感じるし、
なによりこのラストの二人の関係継続のために姉が生かされて復讐が緩いまま終わったのでは感があり、
復讐譚として残念な出来。

元婚約者の裏切りもかなり微妙。
愛情の歪みはいいけど、姉と結婚したのがティアレシアの愛した国のためだったわりに、
女王の圧政や無理やりな処刑を諌めてないし、
民を苦しめることはクリスティアンが望んでなかっただろうから、
言ってることが矛盾してる。
こいつも悪魔にやられてたのかな？

最後の女王への告発も、あれだけ権力で好き勝手圧政を敷いてきた姉がアッサリ認めるのも不自然。
ティアレシアの捏造証拠だと言い張って女王の権力で叩き潰せばいいのに。
今までそうしてきたんでしょうに。

何事も中途半端感が否めず。
そして足されたらしい恋愛要素は二人の互いへの絆みたいのがあまりよくわからないまま魔力を渡すのにキスするという関係以外あまり上手く描かれておらず、惹かれ合う根拠が薄くて盛り上がりに欠けた。
デビュー作と考えれば出来は普通なのかもしれないけど……。
改稿でこうなったなら残念すぎる。