久々に読み応えあり
2020/05/06 11:50
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大沢作品は数多く読んでいて、少し飽きが来ていたが久々の新宿鮫はやはり読み応えがある。前作で課長の桃井を失った鮫島に新しい課長と仲間が。前作とのつながりが結構あるが前作はあまり覚えていない。読み直しが必要。
また、次作への流れもあり楽しみ。
期待裏切らぬド定番
2019/11/26 02:44
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投稿者:大風呂毛布 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい文体だ。
本シリーズは、ハズレ無しのストーリーと美文で、毎度惚れ惚れする。
冒頭は、夏目漱石の『草枕』を思わせる詩的な名調子。うーん、読ませるねぇ。
さらには、国籍不詳の登場人物たちが偽名を巧みに操るせいで、同じ人物の通り名が場面ごと/セリフの主ごとに度々変わるという、それはもうロシア文学の『カラマーゾフの兄弟』を岩波文庫版で読んだかのような頭の体操を強いられる。それが心地よい。
シリーズに共通する東アジア的エキゾチックさも健在で、山手線エリアの街の描写にマッチしている。
それと、些細なことだが、<防弾ベスト>というワープロで変換がたやすい文言を安易に使わず、<抗弾ベスト>という何やら銃器マニア臭のする呼称を使うのも作者の技術かな、とも思った。
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累計750万部の「新宿鮫」シリーズ待望の最新刊が、『絆回廊』以来8年ぶりについに登場!孤高の刑事・鮫島は、北新宿の片隅で死んだ謎の男を巡り錯綜する陰謀と闘い、事件を追う!! 全ページを貫く圧倒的面白さ! 八年待望した最新作は、至上の傑作だ!!
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久しぶりの鮫島!!
晶がいないのが、ズット読んできたシリーズなので淋しかったなぁ。
色々な人を失った前作と比べると、少し鮫島が優しくなったというか尖ってる感じが無くなってる気がしたけど
やっぱり新宿鮫は良いですよ〜♪
長く続いてるシリーズなだけに、どんな風に鮫島の幕が下りるのか…いや、下りないで欲しい!!
どんな刑事より藪さんが有能なのが凄いです(笑)
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久しぶりに新宿鮫読めて嬉しい。前作でメインキャラが死んだり別れたりでもうお終いだと思ってたのでとっても嬉しい。鮫島vs永昌の戦いが続きそうなので忘れないうちに次作を読ませて欲しい
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前作で新宿鮫シリーズは終わりかと思っていました。
まだまだ続きそうで、うれしい限りです。
鮫島の新しい上司阿坂課長は、単独捜査ではなく、新人の矢崎と組むことを命じます。
制約を課せられた鮫島は、それでも捜査を進めていきます。
ヤミ民泊で発見された銃殺死体を巡り、暴力団や国際的犯罪者、工作員、はては公安までが入り乱れ、事件はますます複雑さを極めます。
それぞれが魅力的なキャラクター、タフな行動や痺れるセリフ。
8年ぶりの最新作は、至極のエンターテインメントです。
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10年近くぶりの新宿鮫。
桃井さんもいなくなり、恋人だった晶も今回は出てこない。
でも、だからこその新鮮な新宿鮫になってるのかもしれない。
たぶん、これが初めて読む新宿鮫でも違和感なく楽しめるんじゃないかなと思うぐらい。
オススメです。
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信頼する上司・桃井が死に、恋人・晶と別れた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、孤独の中、捜査に没入していた。北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した鮫島に新上司・阿坂景子は、単独捜査をやめ、新人刑事・矢崎と組むことを命じる。一方、国際的犯罪者・陸永昌は、友人の死を知って来日する。友人とは、ヤミ民泊で殺された男だった―。冒頭から一気に読者を引き込む展開、脇役まで魅力的なキャラクター造形、痺れるセリフ、感動的なエピソードを注ぎ込んだ、八年ぶりのシリーズ最新作は、著者のミステリー&エンターテインメント作家としての最高到達点となった!
シリーズ第11作。もっとアクションシーンを読みたかったが、なかなかそうもいかない。そこが残念。
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違法民泊所で起きた殺人事件から物語ははじまる。
殺された男は誰なのか?なぜ殺されたのか?調べていく内に香田の影が見え隠れする。
巨大な組織と黒い影が見え隠れするなかで鮫島はジリジリと追い詰める。
飽きずに読める本作品の完成度の高さに脱帽。
絆回廊から読んでいるが全巻揃えたくなる程面白い作品
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しばらくぶりの新作。
期待が大きすぎたのか若干物足りない感はある。
前作を引きずりつつ新しいメンバーが登場しているが、孤高というよりは孤立してきているのかなと感じてしまう。
次作に期待
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最初のシリーズは夢中で読んだが、段々と飽きてさいごの何冊かは購入してから読んで、途中放棄した。
今回は久しぶりなので、作者も力を入れてると思い購入。今読み終えた。
頁数が残りわずかとなってから、ずっとこの話の落とし処を何処にするのか気になって一気に読み終えた。
難しいよね。シリーズものって 海外のシリーズものももう種が出尽くして、あとは人物描写で読ませるしかないもの。
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▼第1作「新宿鮫」が初出1990年。なんと足かけ29年目。リアルに経年しているなら、鮫島さんは第1作で30歳だとすると、今は59歳(笑)。もうそのあたりはご愛敬。サザエさん、ドラえもん、ルパン三世などと並ぶキャラクター世界、この先も、大沢さんが書ける限り「うーん、なんとなく40代終盤くらいかしら」という年齢設定で、時代だけ進ませて創作していただきたい。93年の映画では主人公が真田広之さんで、僕は好きでした。ヒロインが田中美奈子さんだったというのが時代を感じます。
▼「暗約領域 新宿鮫XI」大沢在昌。2019年、光文社。2019年11月に発売と同時に読みました。8年ぶりのシリーズ最新長編。
▼民泊、麻薬、アジア系国際犯罪者、タミフルの密輸、公安の影・・・。おなじみのキャラクターのおなじみの苦闘に、それなりに最新の社会状況。毀誉褒貶ある気もしますが、原りょうさんの「探偵沢崎シリーズ」と同じで、もうこのキャラクター世界と長年歩んで来た者としては、旧友との再会気分。わくわくしみじみ、ほとんどイッキ読み。ごちそうさまでした。
▼相変わらず、脇役(悪役)が素敵。ヤクザや公安関係、そして外国人犯罪者。みんな、ケレンたっぷりなアザとさや、ドラマチックすぎるダークさが鼻につくこともありますが、それが大沢さんの小説の中でも「新宿鮫」シリーズでは心地よい気がします。ど真ん中の主人公が、警察官、公務員としてのキレイゴト過ぎるストレートな動機に貫かれているからでしょう。ある意味、主人公はつまんないくらいのキレイな設定ですから、周囲がアザとくダークでドラマチックな方が面白い。それが行き過ぎても、主人公のオーソドックスな立ち位置に安心して楽しめる。メグレやマーロウも、そして現在のヒーローものも同じくですが、悪役の魅力が大事。
▼きっとまた数年後に再読して楽しむことになります。こういうミステリ系って、ほんとにすぐに、話の段取りは忘れちゃうんですよね。
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面白かった!次々と新しい展開になって、ラストまでドキドキでした。710ページという本の厚さも気にならず、最後まで読めました。欲をいうなら、事件のその後のエピローグを知りたかった。
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面白いんだけど、新宿鮫にテロリストが出てくると最後はドンドンバーンで終わりがち(灰夜もしかり)
前半は久しぶりの新宿鮫のバディ物で楽しめた(炎蛹以来?)
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気付けば鮫島とほぼ同い年になっている自分に驚きつつ、時間の流れに違和感を感じた。
前作からメインキャラが二人も消え、新宿鮫らしさはどうなってしまうのだろうと心配したが、それに関してはいらぬお世話だった。
中国人キャラの呼び名が2通りあったりするので、把握するのに中盤やや苦労した。