息苦しさと苦悩が漂う
2020/03/30 18:42
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナチスドイツに支配されている、フランスの小さな町の息苦しさが伝わってきます。思い悩んだ神父の隠蔽によって、複雑に絡み合っていくそれぞれの思惑もスリリングです。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナチスドイツの支配下にあった、フランスの小さな村の善と悪の葛藤。自分だったら、負けてしまいそうになりますね。
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第9回アガサ・クリスティー賞受賞作。
荒削りな部分とフレッシュさの相乗効果とでも言えばいいのか、最近珍しいと思えるほど初々しいデビュー作だった。こういう『デビュー作らしさ』を持っている作品ってなかなか無いような……。
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え?あれ?ソコ?じやあ、神父に話し掛けてきた「ソレ」は何だったの??タイトルの意味は…?
あと、手話も外国語も「"……"」表記が使われてる。色んな言語を話すヒトが登場する話だけに、ちょっと紛らわしい。
ともあれ、第二次世界大戦末期のフランスって、パリの様子は本とか映画とか沢山あるけど、片田舎の閉鎖的な村落の人達の、強いられた生活や、どんな思いをしていたか、その一端が窺われたのが、収穫かな。
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舞台設定やストーリーは悪くない。筆致もスマートでこれも悪くない。ただこのストーリーにこの筆致はある意味あっていない、スマート過ぎる。また脇役となる登場人物のキャラは良いのだが、ステファン神父に全く魅力がない。ただ右往左往している人間臭く弱い神父としてしか感じられない。その行動原理も?がつく場面が散見する。もっと違うスタイルの小説を読んでみたい気になった。
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第2次世界大戦期を舞台にした小説だったので、読んでみた。
フランスが舞台だったというのも、興味深かった。
大変楽しめました。
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アガサ・クリスティー賞受賞作。大戦下のフランスを舞台に描いたミステリ。時代背景の影響からか、とにかく重苦しい物語ではあるのですが。キャラクターは魅力的で読みやすい印象でした。
匿われていたレジスタンスが何者かに殺害されるものの、それを公にすることはできず隠し通そうとする神父。この時代のこの状況では、誰が犯人かだなんていうことはさほど問題ではないのかも。というわけで、殺人事件は起こるもののその謎を解き明かそうとする物語ではない気がしました。もちろん最後にはすべて解明されますが。
物語のメインはこの時代に生きる人々の苦難の物語であり、神父の苦悩の物語。時代情勢的に仕方がないのだろうけれど、疑心暗鬼や裏切りや、立場によっての迫害とか集団リンチとか、とにかくつらい。けれど筆致が重くなりすぎないのでかえって良かったのかな。神父のキャラもあまり堂々としてなくてむしろ弱々しい印象があるので、聖職者といってもなにも特別な人というわけではないのだと親しみを感じました。
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タイトルの意味が最初っから最後まで分からなかったけど、一つの閉鎖された村での秘められた出来事が最後のどんでん返しで見事に胸がすっとした..という表現はこの物語の内容でいうと違う表現なんだけど、つっかえが取れた。
なかなかの人物の心理描写の連続が良かったが、ドイツナチスに関して言えばどこかで読んだ内容をコピペしただけのような薄っぺらさを感じずにはいられない。ナチスやホロコースト、フランス侵略関連小説を今まで多くを読んできたが、まぁ、主題ではないためかあっさりしたものだっただけにちょと残念。
それにしても、だ
神は無力!
もう森鴎外の沈黙で嫌というほど叩きつけられたわw
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2022/07/08 読了。
図書館から。
著者作初。
カタカナ人名さえ慣れれば読みやすかったです。
物語は淡々と進むけれど、徐々に空気感が重くなっていきますね。
最初の殺人のみで最後まで読み切ろうと引っ張られました。
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なるほど。
アガサ・クリスティー賞受賞の作品なので、これは、ミステリーなんですね。そう言う事を考えずに、単に、WW2のフランスにおける物語として読んでいました。
そういう意味では、ミステリー味は弱いかな。かと言って、WW2のレジスタンス物というか、サスペンス物というか、そう言う作品としても背景描写が若干薄めですね。なので、★3です。