ロイヤル・シークレット（１） みんなのレビュー

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投稿者：みっちー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

初めての海外BL作品で、正直言ってyoco先生のイラストとレビューがよかったので購入したので期待していませんでした。星３つを想定していたのに、読後が素晴らしいです。やはり日本の作品とは文章が少し違います。私が以前に海外の小説を読んでいたので抵抗が無いのかもしれませんが、翻訳家さんが違和感なく訳してくれています。萌えとエロに特化しているのではなくリアルに感じました。淡々と感情が文章化されるようでいて、その場の空気をとても濃く書かれている、想像力を掻き立てられる作品です。是非読んでみていただきたい。複雑な立場にいる王子とドライに見える記者との抗えない愛情、取り巻く人々のキャラクターに引き込まれました。性描写もかなり濃厚です！男性の身体が羨ましいと思ったのは初めてでした。このカップルには受け攻めの役割分担は無く、その時に欲する方をするのですが2人ともどちらになる時も快楽が溢れていています。ドロッドロでも性行為が美しく尊いものに感じられました。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：こよ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

翻訳ものなので独特の雰囲気がありますが、読みづらいとかそんなことはなく夢中になって読みました。
「秘密」を抱えながら生きていくこと、恋をすること。
誰か一人にすべてを奉げることを恐れている男と、皇太子ゆえにゲイであることを秘密にしなくてはいけない抑制されている男が恋をして、だんだん愛になっていく。
２人が恋に夢中になって、恋に救われ、恋に打ちひしがれて、っていうのが皇太子とかそんなの関係なく一人の人間で、苦しいけれど美しいなぁと思った。
結末も余韻と希望があって素晴らしいのではないでしょうか。
でも日本のBLに慣れてると、この続きのハッピーな後日談を読みたい！ここで終わるの！？マジ！？いいけどさぁ！の感情でぐぬぬぬぬ、となります。
翻訳して文庫にしてもらってなければ絶対読む機会なかったろうなぁと思うので、海外翻訳して出してくれるの、大変ありがたいなぁ～と思います。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

390ページをノンストップで読みたいところを
終わるのがもったいなさすぎて
時々立ち止まってみたりしながら読み終わりました。
私の読むかどうかためらったことを蹴り飛ばすような作品でした。
（翻訳物でミステリーとか冒険とか絡まないロマンスなので
どうしようか悩んだ）

一言で言うならば「骨太のロマンス」
英国皇太子と記者のロマンスって
ファンタジーか荒唐無稽か夢物語かな感じですが
とてもリアルで丁寧に描かれている
（逆にこの作品書いて大丈夫？的なくらい）

雨の中の出会いからチェスシーンは
王道ロマンス的なうっとりさ加減ですが、
そこから先は夢物語とはいかない。
誤解と決裂
不安と和解
秘密の関係
ジェイムズの事情（摂政皇太子ですから！）
ベンの引きたい境界線（昔の恋人の鎖含めて）
二人とも立場は違うけれど人生（自分あるいは周囲）を守るために
境界線を引いているのが良くわかる。
でも、その線は二人の関係のなかで揺らいで見える。
ジェイムズがベンのフラットで過ごす週末は
ちょっとローマの休日テイストもあり楽しい
（この時・・・ローマの休日だって遅まきながら思った
王女は皇太子ではありますが・・・）
クリスマスのプレゼント交換も良かったし。
二人の関係は深まっていくのだけれど、
絶対的な壁がある。
ジェイムズは「皇太子」であることを
やめることができないから。

ジェイムズがキャスとのことインディゴのこと
その他もろもろであの結論に達するまでは良くわかるように描かれている。
逆にベンはこれ以上行ったらだめ、
引き返せ状態からの突然の決壊みたいな感じでした

最初のチェスのシーン（表紙のシーンで秀逸）
そしてクリスマスのチェスのシーン
二人の流れの中にあるチェスが象徴的でよかった。

この後どうなるんだー
って感じのラストだったのですが、
綺麗な物語で終わりにするならここで終わりなのかもと思うけど
すでに続刊が刊行されているのを知っているので
この後の二人をおっかけたいと思っています。
何しろ、キャスもインディゴもどうなるか知りたいし
（優秀な執事とかキンバリーとかも活躍して欲しいし）
リチャードとワーナーの暗い影が！！！
二人がどうなるか・・・読みたいです。

文庫に1000オーバーの値段は厳しいかぎりですけど
それを出して損はなかった作品でした。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：まぐろ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最初から最後までハラハラドキドキでした…！
誰かが裏切るんじゃないかとか、実は記者が隠れているんじゃないかとか読んでいるこっちが心配になるほどでした。

バレてはいけない関係であり、かつ、お互い踏み込んではいけない境界線がある、ということで、ずっと不安定な関係だったと思います。
いつ壊れてしまうのかと、怖くなってしまい、読書中に何度も休憩を挟みました。ですが、先が気になって読まずにはいられない。

最後は、続きが気になる終わり方です。わたしとしては、2人がきちんとお互いの気持ちを確認した後なので、ここで終わってすっきりした感じはありました。
続編が出ると信じて待ちます。

気になる方も多いと思いますが、リバです。
初めてリバを読みましたが、この2人の場合大丈夫でした。えろもそれなりにあり、その度にどっちがどっちだー？！と考えるのが楽しかったです。

2人に幸せになってほしい。
続編が早く出ますように！！！

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投稿者：Sota　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

初読み作家さんです。
作品も、面白いですが、翻訳の方も素晴らしく、とても読みやすかったです。
終始ハラハラドキドキで、いつバレるのか？と、気が気じゃなかったです。
それだけに、スリル満点で、また、ロイヤルファミリーの内情も垣間見えて、とても楽しく読めました。
続編が気になる！

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投稿者：み　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

普通の外国小説も苦手なのですが、この表紙の美しさがずっと気になっていて、外国著者でもBLだし読みやすいだろうとセール時に購入。素晴らしかったです。出会った時のチェスゲームのやりとりもセクシーで、王族の行動範囲を行き来する緊張感と解放の連続で引き込まれます。深く溺れたら危険だと言い聞かせながら自然に寄り添い深みにはまっていく描き方がとても丁寧で、クライマックスは胸が締め付けられました。

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投稿者：M　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

個人の性指向や恋愛が政治や周辺諸国との関係にまで影響を及ぼす立場の皇太子ジェイムスと、
深い関係の恋人を持って鎖に縛られたくない自由を大切にする記者の恋。
お互いに利害の一致でセックスを楽しむ関係…
ただそれだけって線引きを決めてたのにどんどん絆を育んで想いが深まっていく過程が面白かった。

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投稿者：にゃお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最後もベンが決意してジェイムスと一緒になるって決めたの感動ですよね。
正直続きがあると思ってなかったんですが続編出たので楽しみに読みます

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

日本のストーリーに慣れてしまっていたので、展開や掘り下げ方がとても新鮮でした。これは続編を読まねば眠れない、どこに着地するのか早く見届けたくて思わず英語版を買ってしまいましたが、読めるかな。
この訳者さんの他の作品もとても好きです。
終わりが見える故、一線を引いている関係が崩れていく過程が痛いほど伝わってきて大変切ないお話なんですが、本当にたびたびこの人たちは濃厚にイタしてくれるので、こちらの切ない気持ちが多少和らぎます。心は多少痛みますが、泣くほどではないかと思います。じっくり何度も再読したいお話でした。

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投稿者：るみ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

題名、表紙の雰囲気で手に取りました。想像以上に自分好みの設定で読み始めたら止まりませんでした。翻訳者の文章が好みのタイプだったのも良かった。普段読んでいる日本のBL本とは色々違う点が多い（二人の役割は固定されていなかったり、全て丸く収まるハッピーエンドと言うわけではなかったり）のも新鮮でした。続編も刊行されているとのことなので、翻訳版が刊行される日が待ち遠しいです。

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投稿者：さな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙に釣られて買ったのですが、中味もとっても良かったです。

記者と皇太子の秘密の逢瀬。互いに一線を引いて深入りはしない間柄ということで、会えばすなわちラブシーン( *´艸｀)濃厚♪

二人とも芯の通った素敵な人物で応援したくなります。

そして、二人にはとうとう「最後の夜」が来るのですが。。



え？これ、続編あるのですか！？
早く読みたいです。ぜひぜひ一刻も早く訳して～！！

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投稿者：saino　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

現代のイギリスの王族と新聞記者のロマンスものなんですが、伝統や制度、政治から個人が受ける莫大なプレッシャーや、パパラッチに四六時中貼りつかれ何かあるたびに炎上する生きづらさが生々しく書いてあって、そんな現実のなかでも愛や絆は本当に尊くて胸に迫ります。
また、子供時代に受ける心の支配の深刻さも描かれていて、暗い影響の中でもがきながら愛へ志向する姿も尊いです。
シリアスに読めます。またHもホットです。おすすめです。