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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
もし、友達から「この本どう?」って聞かれたら、「うん、面白いよ。」って即答する。ああ、そうだなって思うことがたくさん書かれている。本当にものを知っている人なら、わざわざ読むほどでもないかもしれないけど、ちょっとした失敗ですぐ自信を失う私には身銭切り同盟からのエールが必要なのだ。何はともあれ、自分が身銭を切ってない無責任な発言だけは絶対にやめようと心に誓った。
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ナシーム・ニコラス・タレブの反脆弱性に続く著書。リスクをとって生きる事の勧めを書いている。前作同様、内容がなかなか難しい部分あるが、面白い。有名な人をトコトン貶す部分も相変わらず。あまりやりすぎて他の人から暗殺されてしまわないか心配になるぐらい。語っている基本骨子は変わらないが、次回作にも期待したい。
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大事なのは議論に勝つことじゃない。勝つことだ。
人間は理解することよりも実行することのほうがずっと得意だ。
考えるだけでは先行きがわからなくても、実践すればわかる
(言葉による )予測は(行動による )投機とは何の関係もない。
どれだけバカげた方法でも、それが有効に機能するならバカげた方法などではあり得ない
合理的なものとは集団の生存を可能にするもの
成果ではなく、イメージで報酬を受け取る人はとにかく高度なものを披露しなければならない。
身銭を切らないと私は愚鈍になる
名誉とは、どれだけ金を積まれても絶対にしない類の行動があるということ
英雄に本の虫はいない。
→自分のアウトプット不足を感じる。インプット過多
不自由さ: 失うものが多い人。→逆:ストア哲学的
雇用、上司の機嫌、取るに足りない財産
エルゴート性,吸収壁.
一度金持ちになった人が都落ちする可能性は低い.
動的な格差,静的な格差
真の格差=確率の格差
「競争心と嫉妬心は大抵は同じ学芸,技術,身分の人同士にのみ生ずる」
「暴力の人類史」「21世紀の資本」に対する批判
リンディ効果:
専門家を評価するメタ専門家は何?ある物,概念,アイデアなどが本物であることを示してくれるのは誰?→「時」,その結果として「生存」
自由人とは同僚の評価に大きく運命を委ねていない人間のことである.
会社員,同輩,地域,家族 代替としての自己満足
リンディ対応しているであろう,心理学的概念
・認知的不協和
・損失回避
・否定形のアドバイス(白銀律,否定の道)
・身銭を切る
・反脆弱性
・時間割引き
人間は「すぐに」もらえる報酬ほど、その価値を大きく感じ、もらえる時間が遅くなると徐々に価値が減少していくという性質
菌の卵を生む鶏を殺した飼い主
・群衆の脅威
・レスイズモア(少ないほど豊か)
・自信過剰
・選択のパラドクス,進歩のパラドクス
NYの銀行家と地元漁師の話
選択肢が多ければ多いほど、人は不幸を感じやすくなってしまう
その選好は他人に導かれていないか?
あなたにとって最高の敵とは、あなたの支配している敵である
カメラは身銭を切らせる道具
(不届きものと衝突したら無言でそいつの写真を撮る。写真の用途を想像するしかない相手は不安になり己の行為を改める )
私生活と知的意見が矛盾した場合、その人の私生活ではなく知的意見の方が無効になる
迷信を持つこと自体は非合理的ではない,合理的かどうかは行動で決ま李,生存に役立つかどうか判断できる.
(人間の知覚は目が受け取った電磁スペクトルをそのまま受け取っているのではなく,ちょっと曲解した,それでも生存に役立つ情報を受け取る.それで目の錯覚が生じる)
何よりも生存が第一,真実,理解,科学は二の次
身銭���切っている:誤りがあった時に損失が出るポジションかどうか
あるものをどれくらい信じているかは,それに対してどれだけ身銭を切っているかでわかる.
時間確率とアンサンブル確率
(一人が100回トライして破産した時と100人がトライして1人が破産した時の違い)
どちらも「破滅確率は1%」だけど,前者はその道に入ったらその人はいずれ破滅する(=100%)
破滅の確率があるところでは費用便益分析が無意味になる.
エルゴート的投資理論「ハウスマネーで遊ぶ」:
投資で買っているときはより大きなリスクをとってリターンを狙う.村が出ているときは早々にてじまう.
エルゴート的ではない:
その行為の失敗が不可逆な結果を招くこと(ギャンブルで破産したら,またギャンブルをやり直すことはできない.適切なリスク管理をしていれば再エントリーは可能)
浴槽での死亡者数と新型感染症の死亡者数を比較するのはナンセンス.
前者は死亡者間の関連がないが後者は相関が大いにある.(月並みの国と果ての国の違い)
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いつも通りのニコラスタレブの本。とても良い。金融市場における破綻リスクを書いたブラックスワンから、人類や世界というシステミックの破綻にまで論理が拡張されているが、考え方は全く変わらない。人間が確率を正しく理解しにくいこと、確率を正しく理解しない政策の下で人間が生活している事に警鐘を鳴らしている。ほとんどというか、完全に哲学の世界になっている。素晴らしい議論。長期での資産運用を考えている人は、金融の専門家の話を盲目的に信じず、自分で受け入れられる損失が幾らかを理解して。なぜならアドバイスする人達はあなたに損が出ても痛くも痒くもないから。
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リスクを負うことだけが
価値がある。リスクを負わない立場からの
発言の蔓延と悪影響に言及している。
隠れた非対称性など、数学的なことは私には難解。
再読しなくては。
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「官僚制度とは、人間が自分自身の行動の責任を取らなくてもいいようにするご都合主義の構造である」
「リスクを負わぬ者、意思決定にかかわるべからず。」
今後の世界でどのようにリスクテイクをしていくか、そもそもリスクとはなにか、もっと考える必要がありそうです。
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リスクを負うことの重要性を幹にした本。
僕には難しい内容だった…
特に後半が一読だとわかったような
わからんような感じ。
どっかで再読しよう。
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『身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』 ナシーム・ニコラス・タレブ #ブクログ
http://booklog.jp/item/1/447810381X
『ブラックスワン』
『反脆弱性』
などを数々の名著を書いたタレブの新作。めちゃくちゃに難しいが、面白い。今回はリスクをとって生きる(身銭を切る)ことに焦点を当てて書いており、
・生きることは、すべて身銭を切る行為。身銭を切らず(リスクをとらず)に知的バカやコンサルタント、評論家になってはいけない。
・身銭を切ることで、周りを動かせる。
・本当のリスクは破滅すること。それ以外の変化はリスクではない
など、今の自分に響くものがありました。個人的には一回破滅の手前ぐらいのリスクは体験したほうが、今後の人生に味がでそうだなと思いました。あと、身銭を切らないで安全圏からものをいう人にはなりたくないなと。
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45歳になる勤め人です。
自分の人生と重ねながら読むと、自分の人生は自己責任というか、自分の取り組みが今の人生やポジションになっていると「腑に落ちる」「腑に落とされる」本でした、特に前半。
後半も世間や世界の見方について示唆に富んでいて、読み応えのある一冊。別のを挟んで2度目読みますね、多分。
2400円+税 出せるサラリーマンならお勧めします。
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〇身銭を切る
身銭を切るという、損害の一部を背負い、何かがうまくいかなったときは相応のペナルティを支払うという概念自体は理解しやすく、その重要性に共感した。
官僚が意思決定した施策や法制度等がもたらすネガティブな影響を自ら一切受けることがないという例はわかりやすく、特に政治的な混乱が増している今日では、なおさら、筆者の主張が耳に刺さる。
また、昔のリーダーや貴族は、自分が一番身銭を切っていたから、その身分を保てていたことを初めて知った。
やはりそのほうが健全だし、下につく側も納得感があると思う。
〇少数決原理
・初めて認識した概念であり、本書でなかで最も衝撃を受けた部分である。特に民主主義という多数決で成り立っている(と思っている)現代では、少数の不寛容な集団によって、物事を左右するという概念自体が新鮮で、驚きだった。筆者は、社会的成長、経済的成長、道徳的成長という抽象度の高い概念から、遺伝子組換食品、ハラル、障害者用トイレ、コーシャ(ユダヤ教認定食品)、ピーナッツアレルギー、英語という共通言語、等具体的な例を挙げて説明していたが、具体例は非常にわかりやすい。少数決原理に基づき、改めて今日の社会を見渡してみるといろいろと面白いことが見えてくるかもしれない。
〇組織に関する「身銭を切る」
組織と従業員の関係性のなかで、個人の抱えるリスクの捉え方は、終身雇用が見直されつつある今日的な観点でも非常に示唆に富む内容となっている。
筆者いわく、一見リスクを嫌う傾向が強い従業員だが、実は契約雇用者よりもリスクが大きい(身銭を切っている)。長く組織にいればいるほど、特定の組織にとって従順な「犬」となっていくため、飼い主がいなくなった途端に「犬」は安楽死となる可能性が非常に高い。一方、契約雇用者は、特定の組織の存続に依存せず、自由な「オオカミ」である。ただし、自由もタダではない。名声的なリスクや、契約に違約金が含まれる等のリスクを抱えている。当然毎月決まった給与が振り込まれることもない。
問題は、「犬とオオカミのどちらになりたいか」だ、と筆者は問いている。
リスクテイクしていないようで、大きなリスクをとっている従業員と、特定の組織に生死は依存しないものの、常に契約が切れたり、次の食い扶持を心配しながら生活をしなければならない契約雇用者のどちらがよいのか。生存し続けることが目的であるとすると、リスクが顕在化したときに一発で死んでしまうリスクをとるのは、元トレーダーの筆者にとってみれば考えられない選択肢だということだろう。
犬とオオカミの例えは気分を悪くする読者も多いだろうが、現実はほぼ前者であろう。ただ、それが理想的な形かといえば明らかに違うだろう。筆者も述べているとおり、組織に長くいればいるほど、組織にいること自体が目的となってしまいがちである。そうすると、その組織のミッションを果たし行くための意思決定をしたり、難しい折り合いをつけて厳しい決断をすることがどんどんできなくなってしまう。日本の生産性の低さの多くは、やはり終身雇用という制度からきているのではないか��考えさせられる内容だった。
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元トレーダーで確率の研究者であるナシーム・ニコラス・タレブ。
投資家が書いた本だから投資に関する内容に期待するのでしょうが、期待通り『本書でも』投資手法や理論に関する実践的な内容は皆無ですw
毎度のごとく、世の中の出来事を確率論と合わせた哲学本に近いですね。今の俺の知識と読書力では、感覚的に60%ぐらいしか理解できないと思う。
よって☆3の評価としました。1年後とかに読み直すと、また違ったものが見えてくると思いました。
あまりネタバレになるので詳細は書きませんが、本書で言う『身銭を切れ』とは簡単に言うと『それ相応のリスクを負え』という意味です。
メディアの情報やその受け取り方、自分の中での判断まで、違和感だと思っていたことを『身銭を切っているか』で解説してくれています。
たとえば現代ポートフォリオ理論を語る際も、本人は期待リターンとリスクの2標準偏差から自分が耐えられる損失を計算している『つもり』なのだが、実際に自分が計算して構築したポートフォリオで損失を被ったことがない。
なぜそう断言できるのかと言うと、大多数の人は自分が計算したポートフォリオの推定損失は『相場が並み以上の時』でしかない。
ましてやTwitterやブログでそのような計算結果を提示していても、それは相場が『割と良い時』なのである。つまり、その主張にはポートフォリオで損失=『身銭を切る』体験をしていない。
だから自分では損失の確率を計算している『つもり』でしかないのであって、確率の考え方が理解できていないのである。
昨今の新型コロナウイルスを例にすると、感染拡大を防止するために行政や親族までもが『外出を自粛せよ!』と言う。
それはもっともな意見です。では質問したいのが、『自分が飲食店を経営し、且つ、従業員を雇っている立場でも、同じ主張ができるか?』ってこと。
これもまた、身銭を切ってるかどうかの違い。
人生観を磨く良い1冊でした。
読んで面白いと思えるかは、本人の価値観と読書スキルによると思いますね。
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至高。だけど冗長で面白みに欠ける。「まぐれ」「ブラックスワン」をすでに読んでいる人間にとってはスリリング感に欠ける。
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リスクを取ることの重要性を説いた本。
リスクを背負えば、切り傷を受けることもあり、それが学びを助けることになるということ。
その通りだと思います。
投資の勉強を熱心にする方は多いですが、失敗の経験をたくさんしたいと考える人は多くありません。
失敗の経験こそ、学びになるのに。
失敗を避けようとするのは、とてももったいないと思います。
「成功した人間よりも、失敗した本物の人間の方が優れている」
賛成!
また、身銭を切らないと、どんどんでたらめが膨らんで、社会が劣化するというマクロ的な視点が興味深かったです。
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ナシーム・ニコラス・タレブ「身銭を切れ」読了。物事の本質を見極める為身銭を切る重要さを説き、そうしない者を罵倒するタレブ節は相変わらず痛快だった。様々な事例の中で、非対称性の例で示された遺伝子組み換え食品が広がらず一方でハラル食品が広がるのを少数決原理を加えて説明できる事は興味深かった。
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前著「反脆弱性」が面白かったので読んでみた。ひねくれたノリなので、真面目にお勉強するようなテンションで読むと疲れる。各人の興味あるところを拾い読みするとよい。
【面白かったところ】
・不寛容な少数派が全体を制約する少数決原理(よい効果になることもあると思うが、創価学会が国政に影響を与えているような悪い例を見ると暗澹たる気分になる)
・「重要なのは、何を持っているか、持っていないかではない。何を失うことを恐れているかだ。失うものが多ければ多いほどその人間は脆くなる。」(本筋とは異なる部分だが…)
・「(ベトナム戦争で感じたように)ほとんどの人にとっては、ある行動方針がバカげていると薄々感じていたとしても、やめるよりは続けるほうが楽だった」
・破滅の問題と繰り返しリスクに身をさらす行為、その両方が存在する場合には、”統計的検定”や”科学的な命題”はほとんど意味をなさない。(ロシアンルーレットの例)
あと、モンサントが繰り返し出てくるのが笑った。モンサントの悪徳ぶりは別書で読んでみようと思う。