桜吹雪は月に舞う みんなのレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

BL版娯楽時代物
江戸町奉行・遠山金四郎景元　/　北町奉行遠山の金さんのパロディだから、面白くない訳ない、物凄く面白かった。

BL版のキンさん/統山鷹文の一人息子・好文は、紅梅の精のように美しくて、華奢で可愛らしい。
好文さんは、実母が早世したあと父に溺愛され、、母代わり（メンズ母性）の美麗な剣客・実醇（サネアツ）に育てられる。
親の情人の存在を知って、家出する好文は、街で明星に助けられ、恋をする。
明星の提案で、好文は、体温が上がると色絵が浮き出る桜吹雪の入れ墨を入れる。対の梅の入れ墨を、恋人の明星が入れる。
家に戻った好文。二人は、事情があって会えなくなってしまう。
好文が北町奉行に就いた後、陰からずっと好文を守り助け続ける明星。

架空の国名や地名を使っているけれど、
江戸時代の武家言葉、町民の江戸言葉、武士や幕府の江戸時代の統治の様子や城下町の様子など、資料を良く調べて書かれているなーと思いました。
金さんの家の事情については、ほぼ史実に沿ってます。

新書館ディアプラス文庫から続編が出る予定があるらしいのですが、
まだ出ていないです。残念。
違うシリーズは、あるけど、笠井さんのイラストは、この１巻だけ。
この本を読み終えたら、関連するシリーズ全部を読むつもり。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「華は褥に〜」から数十年後、孫世代。
父親と守役に溺愛されていた大身の旗本の子が親と守役との情事にショックを受けて家出して、悪い男に惚れられて絆されちゃったけどやっぱりおうちへ帰ることにしたら上様に呼ばれてお奉行様になっちゃた話。
うん、間違ってはいない。なんか大事なところ全部省いた気がするけど、大筋では間違いではない(笑)