AさんやMさんが素敵なのに、肝心の「しいちゃん」が群の図々しい母親を思わせて不快です。ま、カバー画の顔が笑えるので、情状酌量の余地あり、ではありますが
2006/06/13 19:51
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
外から聞こえる鳴き声。飢えてやせ衰えた子猫との出会いが引き起こす壮絶なバトル」愛猫小説。群ようこの猫好きは、洋画家の諏訪敦に匹敵するのかもしれません。ちなみに諏訪さんについては彼のHPを見るのが一番。bk-1でも扱っている画集、宣伝らしい宣伝もしないのに、きちっと売れている、そんなことまで書かれています。でも、楽しいのは日記。飼い猫の写真が出ているのですが、これが実に凛々しい顔立ち。
それに対して、群の拾われることになる猫、顔の様子がかなり変。その猫に主人公である「私」がつけた名前が「しいちゃん」、顔立ちがおかめを思わせるところからタイトルになったらしいのですが、矢吹申彦のカバー画の群の表情が、かなり怪しいので笑えます。
このしいちゃん、嫉妬深くて、遊びにくる隣の猫に乱暴は振るうは、家の中をかっとび、家具から洋服、靴まで目茶目茶にしながら堂々と育っていきます。猫嫌いの夫に言わせると、何で殴らないんだ、と思うようなところがかなりあるそうですが、私や娘はさほどではありません。情が移れば、他人の子供だって可愛いものです。
しいちゃんを飼うことを勧めたAさん、Mさんの優しさがいいです。特に、しーちゃんに苛められる年上の雄猫ビーちゃんと飼い主のMさんには脱帽してしまいます。しらみを移されても、自分の世話がしっくり来なくても、一生懸命に面倒を見てくれるなんて。持つべきもには、遠くの母親ではなくよき隣人でしょうか。
そういえば、群の読者ならば気づくはずです。身勝手で、嫉妬深くて我侭。人のものは欲しがり、感謝ひとつしようとしないしーちゃんの性格は、今までほかの作品で群が描いてきた母親の姿に他なりません。じつは、この本の中にも、それを思い出させる母親についての言及があります。ま、こうあからさまには書いていませんが。
本の巻頭に、しーちゃんの実物の写真が載っています。途中まではフィクションだと思っていたのですが、改めてこの写真の存在に気づいて、ノンフィクションだったのか、と思った次第。無論、群の作品にはどれもそう思わせるところはあるのですが、この作品に関して云えば、その分、奔放さがなくて、小さくまとまったペット記という感じがします。夫のような犬派の人からは喜ばれないかもしれません。
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雑誌「トランタン」で連載し、2002年3月に出版されたものの文庫化。
著者が仔猫を拾ってから、猫が成猫になるまでの3年ほどの出来事を綴っています。
この本に少しだけ登場する「お隣のMさんのネコ」については、ちくま文庫「ビーの話」で読むことができます。
ということは、この本の「おかめなネコ」のその後が、別の本で語られることもありそう。
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中身のタイトルにつけられた「しいちゃん○○になる」の羅列に魅せられて購入。こんな表現豊かな猫、最高です。
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前回のビーちゃんは、お隣のもたいさんちの猫の話だったけど、これは群さんのねこしぃちゃんの話。待ち時間に さらっと読めた。あいかわらずのねこっかわいがりっぷりに、くすくす。
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エッセイスト群ようこセンセ。広川がなにか書いているときは、センセのエッセイしか読めません。群センセのおうちにやってきた「おかめ猫」しいちゃんは、とんでもない女王様だった……。笑えて和めるセンセとしいちゃんのほのぼのエッセイです。
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本当にこの人は動物と会話ができるんじゃないかと思わせる。女王気質のワガママ猫に振り回されながらも、愛情たっぷり。ユーモアたっぷり。それにしても「しいちゃん」は、読んでいて腹がたつくらいワガママだ。助けてもらった恩も忘れて・・・。群さん、えらい。
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群さんと愛猫しいとお話。
しいの様子がリアルで、
すぐ近くで遊んだり、わがままやってるみたいで
かわいくて仕方なかった。
よくしゃべるねこって、うるさいかもしれないけど、
すごく人間ぽくていいかも*
実家のねこはあたしになついてくれないから
本当にうらやましかったです(*∩ω`)
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群さんの本も昔 よく読んでたなー。
クスッと笑える愛猫との日々のお話し。
あー、猫と暮らしたーい。
続編もあるみたいなので、それも読みたい。
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八百屋で飼っている猫にそっくり(よく観察してみたら、うちの猫もおかめ分けだった(^_^;))、下の子の名前と同じ(お兄ちゃんは、ビーちゃんではない(^_^;))、親近感のわく本でした。
群さんが、しいちゃんに翻弄されまくっている姿が目に浮かび、店番しながら読んでいて、何度も「ぷぷぷっ!」と笑いが漏れること度々でした(^_^;)
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猫との出会いは運命。
甘えんぼのしーちゃん。
1匹飼いだと、べったりになるんですね。
やっぱり猫は可愛い。
他人の猫話でも、楽しく読める。
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群さんの家にやってきたおかめの顔の猫、しいちゃん。臆病で甘えん坊で暴れん坊のしいちゃんと群さんとの愛情生活を綴ったエッセイです。
猫ってもっとドライな動物だと思っていたからびっくりです。しいちゃん…めちゃめちゃわがままで甘えん坊(笑)
猫を飼っている人はきっと、わかるわかるなエピソードがたくさんあったのではないかと思います。
猫と一緒に生活したくなりました。
読んでいてほのぼのとした気分になります。
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群ようこさんと言えば「猫」、「猫」といえば群さん、そんな気がします(^-^) そんな群さんの代表的な作品だと思います(=^・^=)
群ようこさんの「おかめなふたり」2002.3発行、再読です。1998年のGW、生まれて2ヶ月~2ヶ月半、2kg、メス、白と黒のぶちの子猫のしいちゃんが群さんと一緒に暮らすことになりました。この本は、群さんとしいしゃんの暮らしがとてもリアルで楽しくほほえましく描かれています。子猫から3歳ぐらいまでの様子がよくわかります。うちの猫も今3歳半なので、子猫の頃を懐かしく思い出しました。しいちゃん、来月は19歳、元気で群さんと暮らしてるといいな!(^-^)
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大好きな猫エッセイなのに、ちょっと手こずった。
ウチの子はクールな女王様だったからか。これだけべたべただったら可愛いだろうけど、しんどそうだ。