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未婚恋人なし、年齢も近いということで、主人公を自分の分身のように感じながらの読書でした。
だからこそ、彼女がカフェ通いの中から新しい価値観を見出したり、美味しい食事に出会えたり、旅の雰囲気を感じたりしている姿に勝手ながら救いを見てしまいました。
もしくは、ただただ羨ましいなと妬んでみたり。
もうこの年になると恋愛だ結婚だなんてことには夢を見ないし、ルーチンワーク化した日々に新しいものが紛れてこないことも重々承知しているけれど。
その中でも、このカフェでの体験や謎解きは、貴重な体験になったに違いありません。
驚きや新鮮味って案外簡単に転がっているのかもしれません。
それこそ、価値観や視点が変われば、すぐそこにでも。
そんな「気付き」を教えてくれた作品だったように思います。
基本的には美味しい食事の合間に日常の謎をさらっと解決していく話ですが、最後のエピソードはこれまでの展開とはまた違った雰囲気で、流石にハラハラしました。
もうだめかと思ったところからの大どんでん返しは爽快。
しかもラストのカミングアウトが凄い。
確かに色々伏線はありましたし、多少予想はしていましたが、かなりびっくりしたのは事実。
上記のとおり、すぐそこに転がっているものなのです。
驚きも、新たな価値観も。
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旅の本かと思って手に取ったら世界のスイーツの本でした。ザッハーで食べてきたザッハトルテも登場。ごく短いお話の連作ですが、とても読み易く、あっという間に読み終わります。こんなカフェが近所に欲しい。最後の最後、少し驚きました。
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すき!
仕事終わりに、こんなほっとするカフェがあればなぁ。
異国の美味しそうな料理がたくさん出てくるし、
もちろん話も面白かった!
小さくても守るべきものがある人は強い。
お一人様37歳、寂しくもあるけどこんな生活いいじゃないの。
最初の一文に共感できたら、絶対はまる。
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たまたま立ち寄った本屋で目を引かれて購入。
そのまま某コーヒーチェーン店で読んだけれど大正解!
カフェが舞台ということで、人の話し声をBGMにして、
話に入り込むことができた。
日常の何気ない謎とカフェの短編集で
読んだあと、優しい気持ちになれる本。
近藤さんのモップの精のシリーズも大好きだったけれど、
是非この本もシリーズ化してほしい!
私の住んでいるそばにもカフェ・ルーズがあればなぁ。
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文庫新刊だ~と購入。読みやすいというか、入って行きやすいな~とするするっと読んでしまいました。
肉親で骨肉の争いは…厳しいだろうなぁ。
何もしていない人の方が後から偉そうに、その時何も出来なかったのか、何か出来る事はあったんじゃないかって責めるのはお門違いなんだけれどもアリガチでもある。なんだろう。罪悪感を擦り付けてるのかなぁ?
犯罪になりそうな、一歩前で踏みとどまっているようなそんなお話が多かった気がします。
今の現状に満足しているけれども、時々ふっと今のままで良いのかなぁという不安を感じるとか。そういうときに行き付けのお店なり、人恋しい時に会って話せる相手が居るというのは幸せな事だろうななんて思いました。
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立ち寄ったカフェで口にする飲み物や食べ物から知らない所や国に思いを馳せる。お気に入りの雰囲気を持つこんなカフェがあったら行ってのんびりしたい。と思う
謎解きの要素がなくても
お店の人とお話し出来るようになるともっと楽しいかな
アルムドゥドラー、ツップフクーヘン、月餅、ドボシュトルタ、セラドゥーラ、鴛鴦茶、ザッハトルテ、カフェ・グルマン、バクラヴァ、アロス・コン・レチェ
みんなみんな読むと美味しそう。どこかで出会えるだろうか?
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心地よい場所って誰にも必要だと思うのだけど、なかなか見つからないもんてますよね。
うちの近くにも、こんなカフェができないかなぁ。
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話の中のカフェメニューが出てくるたび、どんな料理か検索してました。
題名そのまま、ときどき旅に出るカフェのような本です。
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読んでいて面白い!とはあまり感じなかったけど、登場する世界の様々な食べ物や飲み物はほとんど知らなかったので、そこは興味深かった。
1話が短めで日常系なので通勤で少しずつ読むにはちょうど良かったと思う。
でも、なんか、物語自体はいまひとつ物足りない感じがある、何が足りないのかな
しかしなんと言ってもカフェ・ルーズ
いいな〜行きたい
行きつけの落ち着けるカフェって昔からめちゃくちゃ憧れる。大人になったら〜とか思ってたけど、オシャレなカフェってなかなか敷居が高かったりして、困ったらとりあえずドトール入店…
来年はカフェ巡りとか挑戦してみようかな
主人公はアラフォーの独身女性なのに所々で共感出来てしまう寂しい20代の私…ミステリー
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読んでいて、自分もカフェ・ルーズにいるような
感覚になった。
円の生き方、いいな〜
瑛子の円に対する距離感もなんかいい
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女の人の生きていく形は様々だ。
美味しいものが食べられて、落ち着くことができる場所があるってとっても大事だよねー
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【あらすじ】
三十代に突入し、気ままな一人暮らしを楽しむ瑛子は、近所に小さな喫茶店「カフェ・ルーズ」を発見する。店を一人で切り盛りしていたのは、かつての同僚の葛井円。
世界を感じられるメニューを提供したい、という円のコンセプトに惹かれた瑛子は店に通くようになるが──。
【感想】
ビストロシリーズがお気に入りだったので購入してみました。
甘いものはあまり得意ではないので、基本的にはビストロシリーズの方が好きかな?
でも、ちょっとした謎解きと一緒に楽しめるスイーツやお料理のスパイスがいい塩梅でなかなか楽しめました。
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主人公瑛子が自宅の近所に見つけたカフェを舞台に展開されるストーリー。
カフェで提供される料理やスイーツなどが魅力的で旅に出るような感覚を味わえるほっこりした雰囲気は予想どおりですが、登場人物たちが抱える日々のちょっとした生きづらさとどう折り合いをつけていくかにも焦点が当てられて描かれている。
主人公瑛子のことばは、仕事や結構・出産など人生の選択を重ねてきた女性たちにとって共感できるものが多い気がした。
1話ずつが短くとても読みやすい一冊。
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とても可愛いくてそれでいて芯の通った力強いお話。職場の先輩から「この人の食べ物の描写は本当に食べたくなるほど素敵な表現だよ」と言われてこの本を読み始めたけど本当にそのとおり、どれもこれも食べたくなるメニューばかり。異国の地のものを口に運んで旅が出来るなんて、どんなに素敵だろう。カフェ・ルーズ行きたい!円さんとなんて事ない話がしたい。ときどき離れても戻ってこれる場所があるから人は旅に出られるのかもしれない。
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おいしそうなお菓子や飲み物がいろいろ出てきてわくわくする。苺のスープと、何度も出てくるツップフクーヘンが食べたいなぁ。
それぞれの章の謎はほんのちょっとしたことで、謎解きというほどのことでもなく答えは誰かが話さなかっただけ、という感じ。
そうだなーと印象に残ったのは、セラドゥーラが簡単に作れるものであるというくだり。
「いくら簡単にできると言ったって、存在を知らないと作ろうとも思わないよね」
「家で作れる人は家で作ればいい。瑛子は――面倒だから、いくら簡単でも家では作らない。」
そういうふうに考えられること、だいじだよなぁと思う。