紙の本
深川の親やな?
2021/04/26 15:46
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
深川で鍼灸を営む染谷と太郎夫婦が友人で湯池に行ってる昭年と弥助夫婦を訪問するために旅に出る。旅でいろいろな状況に巻き込まれるが、染谷と昭年の医術と機転で事なきを得る。しかし深川では馴染のまんじゅうやの中村屋が危機に陥っていた・・・。
ちょっと一作目と施術内容がかぶっていたが、面白く読めました。
紙の本
シリーズ二作目
2020/03/12 17:13
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投稿者:里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の気質が物語りの魅力にはなっているが、前作と同様、主人公が鍼灸師であるという設定が物語りの進行に生かされていないと思う。事件の解決も鍼灸師としてではなく、そのつながりで得た人間関係を利用しているので、若干拍子抜けがする。
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内容(「BOOK」データベースより)
深川で鍼灸師を営む染谷。「医は仁術」と心得て、朋友の漢方医・昭年とともに市井の人々を癒す。元辰巳芸者で気風のいい内儀の太郎にも支えられ、人助けに世直しにと奔走する日々を人情味あふれる筆致で綴る。現代の疲れた心にもじんわり効く長篇時代小説『たすけ鍼』待望の続編。
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深川で鍼灸師を営む染谷は、朋友の漢方医・
昭年とともに市井の人々を癒し…。
人助けに世直しにと奔走する日々を、
人情味あふれる筆致で綴った長篇時代小説。
「たすけ鍼」続編。
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久しぶりの山本一力作品は、たすけ鍼の続編で、短編6編という内容ですが、中編的な感じでもありました。
深川の鍼灸師の染谷を主人公に盟友昭年と妻の太郎とともに人助けや世直しに汗を流す粋な人情話が最高でしたね!
山本一力の真骨頂とも言える爽快な江戸下町の話が良かったです!次回作も早く読みたいですね!
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内容(「BOOK」データベースより)
深川で鍼灸師を営む染谷。「医は仁術」と心得て、朋友の漢方医・昭年とともに市井の人々を癒す。元辰巳芸者で気風のいい内儀の太郎にも支えられ、人助けに世直しにと奔走する日々を人情味あふれる筆致で綴る。現代の疲れた心にもじんわり効く長篇時代小説『たすけ鍼』待望の続編。
令和2年6月4日~8日
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「たすけ鍼」の続編です。
前作「たすけ鍼」を読んだのが2017年で、内容がうろ覚えだった為(我ながら、星だけつけてレビューを書いていないし・・(;´∀`))、前作を再読してから本書を読みました。
深川のスーパー鍼灸師・染谷先生を巡るあれこれ六話が収録されています。
人々の身体の不調を治すのは勿論、人助けや世直し的な相談まで受けてしまう染谷先生。
朋友の漢方医・昭年先生との老年になっても仲良しな感じは微笑ましいものがあります。
第五話「つぶ餡こし餡」第六話「立夏の水菓子」は、続いているので二話で中編ともいえます。旧知の菓子屋夫妻が渡世人(いわゆる“反社”みたいな人達)に付け入れられて染谷先生に泣きつく展開なのですが、背後にあった朝鮮人参の横流しの問題の解決の下りはちょいと雑だったかな・・という印象です。
そういえば前作でも偽朝鮮人参の話(野田屋の件)が途中っぽかったのに、今回特に回収されていないのも気になるところです。ま、それはいいとして(?)、私も染谷先生に、効き目抜群の鍼治療して頂きたいなぁなんて思った次第です。
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シリーズ2作目。鍼灸師の染谷の治療が神がかってきた。
●衣替え
嫌われる検校の毛むくじゃらの12才の娘をお灸で治療。何度かの治療で毛もスッキリと快癒。お灸にこんな効果があるのか、初めて知りました。
●居眠り初め
大晦日の宴会で10人の川並の内、半数が腹痛。鍼灸で快癒。手伝いの染谷の娘も父親を改めて尊敬する。
●正徳の湯
向かいに住む親友の漢方医昭年の腰の具合が悪く、箱根行きを勧める。旅立った親友夫婦が恋しくなり、染谷夫婦も箱根へ行く。宿の客の歩き方が体に悪いと忠告し、歩き方を教える。
●にんじん船
箱根から戻る途中で川崎宿に投宿。そこで見たのは、怪しいにんじん畑。偽の高麗人参かと思ったら、どうも違うよう。この経緯が読んでも今ひとつ分かりにくい。
●つぶ餡こし餡
染谷の妻の太郎が広めた菓子屋の話し。娘がひさしぶりに持ってきたお菓子に異変を感じた染谷夫婦。訪れて見ると腰を痛めている上に、偽の高麗人参の薬で雁字搦めに。助けようとした染谷につれない菓子屋の夫婦。酷い仕打ちで追い払われる。読んでいて菓子屋に怒りを覚える。
●立夏の水菓子
大店に見込まれた菓子屋は、またも染谷につれない素振り。ところがこの大店も偽高麗人参で窮地に立たされ、菓子屋の主人の意見で染谷を頼ることに。
短編集に珍しく朝鮮人参で3作も繋がっていた。驚異的な治療法だけでなく、人間の器の大きさを持って事件を解決する染谷はスーパーマンのよう。深川一の芸者が惚れて結婚するのも分かる気がする。
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スーパーヒーローの鍼治療師、染谷が活躍する話
悪者が最後まで悪者で終わらない話は、ほっと読み終われていいです
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昔も今も、いわゆる「反社会勢力」というものは、巧妙な手口で「渡世」している、ということだと思った。ただ、今回は、染谷さんの顔の広さがものを言ったのであって、今一つ、なんというか、”?”だった。
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「たすけ鍼」の続編。
朝鮮人参が登場し、いよいよ前作で解決しなかった野田屋の件が明らかにされるのかと思いきや、肩透かし。
染谷と昭年の神がかった医術に、読んでいて本当にこんなことまで出来るものなのかと不思議さを感じた。
話の展開が大きくなりすぎて、町の人々との関わりが少ないのが残念。
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毎度ながら読後の思いは変わらず、かような先生に診ていただけたならばどんなにありがたいことか。今抱えている我が神経痛も、染谷先生ならば根っこから除いてくださるんだろう。オマケに人生相談にも乗り、ときに為政家とも繋がって悪を断ち、力強く救済していただけるのですよ。あの神の手にかかれば、鼻持ちならぬ商人だろうとやさぐれ者だろうと服従するよね。ただ今回は『にんじん船』にせよ『立夏の水菓子』にせよ、コトの決着があっけなくて、なんだかよく分からんままに結末を迎えていた。まあそれが神の手の神の手たる所以なのでしょうが。