電子書籍
声を届ける
2020/04/18 07:00
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャーナリズムの取材現場に未だに残る、男社会の圧力について考えさせられます。女性たちの勇気が、古い価値観を打ち破っていく期待感も込められていました。
電子書籍
タブーを破る
2020/02/21 20:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リン - この投稿者のレビュー一覧を見る
本来は、社会の不公正と権利侵害について明らかにするべきメディアが、セクハラの事例にあふれ、かつ、これほど沢山の女性たちが、我慢し、自分を責め苦しんでいるという事例に圧倒される。
事例をたどってゆくと、日本社会に根付く差別の構造がみえてくるようだ。いつまでたっても、男社会を抜け出せない日本。
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【私たちも、被害者だった――】財務次官のセクハラ事件をきっかけに、メディアで働く女性たちが集結。自らの体験やトピックス、企業調査の結果を次世代に伝える。
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もっと多くの人に本書を読んでほしい!
タイトルから「お気持ちフェミ」とか決めつけず、まずは読んで!老若男女問わず!
語り手はみんな女性です。でも、この問題に性別は関係ないはず。女性から男性や同性間でのセクハラもある。
誰もが被害者としての当事者たり得る。もちろん加害者にも。
被害者はどれほど心をえぐられ傷つき、その後の人生をめちゃくちゃにされてきたか。
刑法や起訴の手続きで、いかに加害者が守られていることか。いかに被害者バッシングが当たり前に横行してるか。
恐怖で思考停止、凍りついて動けない被害者を踏みにじるような、「同意があると思った」だの、「抵抗できない状態にはなかったので、加害者は無罪」だの、社会の生温かい加害者への「寛容」、私たちの世代で変えたい。
読んでいて苦しかったし、時間もかかった。これを読んでいたら、正直マスコミ目指してなかったと思う。
でも、入社する前に事実に向き合えてよかった。立ち上がった人たちがいる、後に続け!くじけるな!
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「編集委員の横は女の子に」
まだ若かった頃、飲み会でそう言われ、自分が求められている立ち振る舞いをしなくちゃと努めていたことを思い出した。タイミングよくお酌をするのがすごく苦手で、にこにこ話をききながら、「いまどうすべき?」って自問する自分。求められていたのは私でなく、「女の子」でしかなかったのに、そんな空気をおかしいとも感じず、ただ、その場に必要とされた役割を演じることに必死だった。白書にもそんな場面が登場する。
私の中のジェンダー意識もこうやって鈍化していたんだと気付かされた。自分の人権を大切にできないと、他人の権利が侵されても気づくことすらできない。差別や被害をうけても、それは私のせいだ、そんなもんだと受け流すことがどれだけジャーナリストにとって命取りか、ちゃんと自覚しなきゃならないと思う。