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紙の本
俳句の世界は一つではない
2020/03/17 15:59
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の著者長嶋有さんは2002年に『猛スピードで母は』で第126回芥川賞を受賞した、れっきとした小説家だ。
その一方で、ブルボン小林という名前で漫画評論も手がける、マルチな才能をもった人でもある。
さらには俳人という肩書も持つ。
何をもってすれば「俳人」と名乗れるのか、少なくとも長嶋さんの場合句集も出しているし、俳句同人も立ち上げているから、その肩書は詐称ではあるまい。
しかも、2019年の「NHK俳句」の第2週めの選者を務めたぐらいだから、俳句評論あるいは俳句エッセイともとれるこの本を執筆してもおかしくはない。
当初長嶋さんの「NHK俳句」はとても楽しみだった。
というのも、従来の俳句の型にはまったような世界観からはみ出している発言、そしてこの本でもそうなのだが、は面白い鑑賞法だったし、詠み方だと感じたからだ。
それは今も変わらないし、おそらく長嶋さんのような俳句の接し方は有りだと思う。
けれど、長嶋さんの回で司会を務めていた岸本葉子さんが最後まで何か違和感を感じるような困惑した表情を消せなかったように、その他の選者である宇多喜代子さんや井上弘美さんの鑑賞の仕方の方が落ち着いてしまうのはどうしてだろう。
俳句は季語や定型やさまざまな制約を持つ文芸である。
その制約を破ろうとする人たちが出てくるのは仕方がないし、それでいいと思う。
しかし、制約があるからこそ俳句を面白いともいえる。
長嶋さんの俳句はちょっと線を越えたところにある。
それをどう味わうか、人それぞれだろう。
紙の本
『俳句は入門できる』
2020/03/05 21:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞・大江賞・谷崎賞作家で俳人の長嶋有によるスリリングな俳句入門
俳号をやめたり
句集を献本しなかったり
同人誌を“創刊”ならぬ“立ち上げ”たり
インターネットで「タイマン句会」を企画したりして
常識をひっくり返して俳句を楽しんできたエッセイが23編
後半になるにつれてどんどん深く面白くなってきたところで
突然の“断筆”=連載終了と結社の脱退宣言
《今の俳句の世界に欠けているものは「逸話」だ。》
大いなる“逸話”につかっているうちに俳句の基本もわかってくる
Webサイト「LIKE THIS」の連載「俳句ホニャララ」を改稿
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