0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄オタにたくさんジャンルがあるのは知ってたけど・・・奥行きが広大すぎる(笑)
その中で「廃駅オタク」の公務員が忍び込んだ廃駅で地下生活をしてる人々と出会い、
すんなり受け入れ、何となく馴染み、彼らの窮地を救おうと行動します。
東京って地下鉄が網目状だから、何が潜んでるか分からない不気味さがありますね。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定は、かなり変わっています。百人も廃駅&その地下道に住めないのでは?と思いながら読み進めました。もともと
廃駅について興味がありましたから読んでみたのですが……。全体を通して、作者が、原発に反対しているという気持ちが強く感じられました。
投稿元:
レビューを見る
廃駅マニアの公務員・小日向。マニアが高じて廃駅へ潜り込むと、そこには先客いた…殺人事件や国が隠していた事実を背負っていた地下住民達。壮大に風呂敷広げた割にはアッサリ集結しちゃって、何だか物足りなかったです。その後、皆がどうなったのか、後日談が欲しいです。
投稿元:
レビューを見る
なんだこれは!←良い意味で。全く新しい七里さんの作品だったな。でも紛れもなく中山七里さん。鉄道オタクの主人公。なにやら、謎の多い地下に住まう集団?ふむふむ、鉄道オタクの物語?と思いきや、やっぱり人死に発生からの、アレヨアレヨト、どんでん返しの炸裂でした。さくっと読めました。
投稿元:
レビューを見る
2020年デビュー10周年を記念して、各月で刊行した3作目。どのシリーズにも属さない単独物。
廃駅マニアの区役所で生活保護受付窓口で働く、公務員の小日向。
地下鉄会社が開催するツアーだけでは、物足りず、ある日萬世橋駅に不法侵入をする。
誰もいない廃駅と使われなくなった線路を満喫するはずだったが、そこには100名ほどの住民がいた…
その住民たちに認められ「特別市民」になった小日向は、区役所での仕事をこなしつつ、地下の住人たちの相談に乗るようになっていたが、ある日住人の一人である女性が殺害される。
実はここの住人たちは2015年に起きた原発事故の被ばく者たち。被ばくしたことで、太陽光に当たることが出来ず、国の極秘裏の元、廃駅に住み込んでいたが、殺害された人物は被ばくした町の住人でなく、侵入した公安警察であったことから、国による住人たちの迫害行為が始まる。
現実的には使われなくなった駅で、100人もの人が住んでいるなど、設定がかなりぶっとんでいるが、テーマにあるものは、作者が時々使っている反原発。
国の隠蔽性質などへの問題提起も行っており、内容も決して悪いものではないけど、現実味がなさ過ぎて、小日向が住人たちに肩入れする理由も、文章からは伝わって来ず、全体的には微妙…
でも、事前にブクログで書いてあったレビューよりは、面白く読めたかも。
廃駅マニアの話ならば、もう少し、マニアックなところも描いてほしかった。
旧新橋駅も、萬世橋駅も、博物館前駅もマニアじゃなくても、知っているところばかり。もっとレアな話が読めるかと期待したこともあり、そこも残念。
投稿元:
レビューを見る
作家十周年記念12ヵ月連続刊行第三弾。
廃鉄オタクで区役所勤めの公務員・小日向が深夜、廃駅の萬世橋駅で地下をねぐらにしている集団・エクスプローラーと出会うところから話は始まる。自身の身元と違法行為を知られたことでエクスプローラーの代表・平尾久平、通称・久じいの元に連れて行かれ、特別市民として関わっていくことになる。彼らの役に立とうと生活保護申請窓口担当の仕事を生かし地下に通い相談窓口を開く。そんな毎日を送っていた時、地下の住人の一人が殺される。彼女は公安の刑事で身分を隠し、エクスプローラー内に潜入していたのだ。そして死体を地下から運び出す手助けをしてしまう小日向。どんどん逃げられない深みに嵌まっていく。始めはなんでこんなことに巻き込まれたのかという思いもあった小日向だったが、公安に目をつけられ、追い込まれている彼らを手助けする道を選ぶ。公務員としての責任感もあったが、仕事でも生活でも自身の良心と倫理を問われた局面でどんな行動が出来るかがその人の人間性だと思う。自分自身追い込まれたとき、そんな風に出来るか、小日向自身、それを迷いなくしてるわけではない、でも、目の前で困っている人がいて、どう行動するのか、物語の中ではあるけど、人として大切なものが何なのかを教えてくれる。そして最後の大どんでんは中山作品のお約束、楽しみました。
投稿元:
レビューを見る
書いたのが消えちゃった。東京の地下にある廃駅の中に高速増殖炉もんじゅの被爆者で地下に住む人たちと廃駅オタクの小日向との話。まあ、オタクが深みにハマって、その人達と関わっていくところで殺人事件が発生。しかもその殺されたのが公安からの地下住民へのスパイだった。公安は地下住民を政府に歯向かうテロリストというが、まあ、言いがかりだが公安は住民を追い詰める。最後の上野駅で囲まれたところに
刑事部から殺人犯を捕まえるということで公安から住民を拐って白日の元に。最後にまた犯人がどんでん返しで判明するがまあ、それは最後の数ページでちょっと拍子抜けの展開で終わり。
投稿元:
レビューを見る
事前の評価が低く期待してなかったが、予想以上な面白かった。地下鉄の下に百人近い人間が住んでいるというトンデモ本的な発想。私は好きです。
加えてサスペンスもあり、公安と捜査一課との対立もあり、コンパクトにまとまっています。舞台が私の通勤最寄り駅だったのもプラスでした。
投稿元:
レビューを見る
鉄道ミステリーということで、どんでん返しでお馴染みの中山さんが、どう描いていくのか興味があったので、購入。
主人公は、役所に勤める公務員。その傍ら、廃駅鉄と呼ばれる廃墟となった駅を見るのが趣味なマニアです。
マニアであるが故に、欲求を満たしがたい為に一線を踏み込んでしまいます。その先にあったのは、地下迷宮。そこに居る集団の謎、その集団の共通点とは?など次々と予想もしない出来事が起きるので、グイグイ世界観に引き込まれました。
役所での仕事内容や廃駅鉄ならではの情報が、ふんだんに盛り込まれていて、鉄道好きの私にとっては興味津々で、面白すぎでした。何よりも作者の中山さんが、鉄道情報をここまでよく知っていますねと思うくらい、コアな情報が随所に散りばめており、元々好きなのでは…と思ってしまいました。
なかなか集団の共通点を書いてしまうと、核心に迫るため、面白みがなくなるので書きませんが、いろんな意味でタイムリーなことでした。それでわかったと思いきや、殺人事件が起きたり、被害者の正体がわかったり、逃走劇があったりと飽きさせませんでした。
当然、最後にドンデン返しもあり、約280ページというちょっと短めながらもコンパクトに収まっていて、満足でした。
鉄道好きの方で、ミステリーも好きな方には読んで損はないと思います。
投稿元:
レビューを見る
なんだろう。舞台設定は興味津々この上ないのに、ストーリーがイマイチ盛り上がりに欠けた。犯人探しなのか自由奪還なのかどちらかに絞った方が良かったかも。続編に期待。
投稿元:
レビューを見る
地下鉄廃駅で展開するミステリー。
著者の反原発、反政府の思想が色濃く出ていると思いましたが、面白いエンターテイメントとなっています。
前半で地下廃駅に暮らす集団の謎、後半で発生した殺人事件の謎が軸となっていてミステリーよりサスペンスよりな感じでした。
犯人は推理した通りと思ったらどんでん返しがあって、ビターな終わり方も著者らしいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
中山七里さんの新作は、東京地下鉄廃線跡に潜む集団の謎に迫る「鉄道」ミステリー。前情報なしで読んだので、タイトルから「第二次世界大戦中の謎」を追って何か宝物のようなものを探すようなストーリーを想像したがそうでもなかった。現代社会で問題になっている「ある事情」により、地下で生活せざるをえなくなった人々の目的を探るのが主題だが、途中で「ある事件」が起こり一気にミステリー色の高くなる。展開はスピーディーなので、最後まで飽きずに読むことができた。
投稿元:
レビューを見る
なんと12ヶ月に渡りひと月1冊出版すると言う著者の無謀な計画が遂行中とのこと、周りの作家は読者を奪われさぞ迷惑だろうとは思うが、本作の発想もぶっ飛んでいた、廃駅オタクの生活保護支援課の職員小日向が、銀座線萬世橋駅に隠れ住む原発被害者を支援すると言う話、そこに殺人事件が絡み物語はとんでもない方向に。相変わらず警察組織の公安と刑事の対立が描かれているが、国家権力の元に動く公安は不気味でこう言う組織が活躍する日本は危ないと思う。しかし本作ではマスコミはほとんど登場せず余程頼りにならない存在とされているようだ。
投稿元:
レビューを見る
思った以上に社会派⁈小説だった。
結構ミステリー、サスペンスを推してたけど、最後の方の持って行き方は勢いあった。悪く言えばちょっとお粗末、、
主人公が廃駅マニアなのは新しいなと思った。
私も秘境駅とか好きです笑
投稿元:
レビューを見る
廃駅マニアの公務員が迷い込んだ地下空間で出会った、そこで暮らす謎の集団「エクスプローラー」。彼らがそこで暮らす目的、その背景にあるやりきれない事情、そしてそんな中で起こる殺人事件。重苦しいながらもサスペンス感も楽しめるミステリです。そして鉄道ファンにとっては、こういうのは楽しいのでしょうか。まああまり興味がなくても、「へえ、そうなんだ」と楽しめる面はあります。普通の駅よりは、廃駅って謎めいた雰囲気がある気もしますし。
「エクスプローラー」たちに関わるある事実。これって、現実にあってもおかしくないことなんだよね。それがまず怖い。そしてそれが国ぐるみで隠蔽されてしまうこと。それまたありそうなことで怖い。彼らが無事逃げ切ることができるのか、それがどうしようもなく気になっていて。そこへ行くと殺人事件は些細なものに思えて、ついつい忘れていました……けど、こっちでもやっぱり騙されたっ。