紙の本
落とし穴に気付くことができる本です。
2020/10/02 20:47
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投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
物事を考える時に、自分の考えが誤っているかもしれないということを意識しなければならないこと、また、簡単に情報が入手できる現代において、入手した情報が根拠のあるものか否か等を確認しなければならないことを改めて再認識することができました。
端的にまとめると、上記の内容を含む21章「健全な疑い方」に集約されますが、豊富な事例を含む説明で理解が増し、記憶に残る内容ですので、ぜひ全体の一読をお勧めします。
紙の本
似非科学と闘う
2020/07/15 11:46
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学的根拠に基づく論説が、科学的な考察なくなされる妄想的陰謀論にさらされ続けている。世界は非論理的な社会に這入り込みやすいので、批判的な思考で生き抜いていかなくてはならない。なぜ社会には、自分の信念に合わないエビデンスを単純に否定したり、無視したり、あるいは攻撃したりする人がいるのだろう。直観と分析とをバランスよく組み合わせ、社会を見ていきたいものである。科学的知見は常に暫定的であり、研究成果を信用する度合いは、エビデンスの重さと正比例の関係であるべきだという著者の言葉は、適切だと思う。
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この本は,批判的と言いますか,なぜ分析的思考が求められるのか,必要なのかを,実例を織り交ぜてまとめられた本です.ちょっと量が多いのですが,分析的に考えるには,どのようなアプローチがあるかが述べられています.
人は誰でも,何かを信じようとする(信じたがる)ところがあると思います.
その中で,あえて疑いをもって,分析的に考える事を始めるには,この本は一つの道しるべだと思います.
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今、社会はさまざまな情報で溢れている。
SNSの普及により誰もが発信源となりうる。
それゆえ、情報の中には根拠のないもの、誤ったものなど迂闊に信じるとよくないものもある。
人間は自分の好きなもの、都合のいいものだけを見聞きし、
嫌いなもの、都合の悪いものには気づかないふりをしたり、
或いは攻撃的に否定しようとすることもある。
地動説を誤った学説としたり、
思い込みや正しくない捜査手法により犯罪者扱いされる人が出たり、
根拠のない「〇〇療法」を信じ健康を損ねる人がいたり。
人類は長い歴史の中で、誤った思考により数々の問題を起こし、
惑わされる人を生み続けてきた。
災害時に発生しがちなデマも然りである。
今日においても、新型コロナウイルス対策として、
多くのデマが世界中で発生したところである。
本書では、欺瞞に満ちた情報、不確かな情報に惑わされないために
どのような考え方をすればよいか、数々の事例を交えて解説している。
誤った情報、思想などに振り回されないために、
また自分自身が他者を不幸に貶めてしまわないために、
注意すべき勘所を身につけたい人に読んでいただきたい。
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人間を他の動物と分けるものは、「思考力」だ。何が正しく、何が嘘かを見抜き、判断を下す。──はずなのだが、実際は人間は情報を読み間違い、だまされ、偏見や無知によって、誤った判断を下しがちだ。なぜこのようなことが起こるのか?物理学者でガン研究者、科学ジャーナリストとして、あらゆる種類の間違った判断を見てきた著者が、旧ソ連から中国、アメリカ、オーストラリア、イギリス、アフリカなど全世界の実例を挙げながら、まどわされずに思考するために何に気をつければいいのかを説く。読むうちに、頭がクリアになり、世界がくっきり見えてくる。
実例を用いながらそれぞれの誤謬や誤った思考回路について分かりやすい解説で、分厚いけれど読みやすい。反ワクチン派や代替医療のくだりは仕事柄、読んでいてすごくスカッとしました。あと前世の話とか超能力とかも一切信じていない人間なので、ばっさり斬り捨てられてるのは小気味よい。何事もエビデンス・反証をもって正しいと認識することを心掛けたいものです。
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霊能者や占い師の手口、メディアの情報操作、科学者でさえ陥ってしまう思考の罠など、世の中に紛れている嘘や勘違いを見抜く力を養える一冊。
批判的思考がなぜ必要なのかが知りたい人は是非一読する価値はあると思う。
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読み応えのある、分厚い本でしたー(笑)
自分で考える重要性がよくわかりました。
疑う!って大切なんですね。
「ん?本当に?」と、考える癖をつけたいですねー。
ぜひぜひ、読んでみてください。
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読みやすいけど難しい、わからない単語が多くその都度調べると読むのに時間がかかる。かといって読み飛ばせるような薄い内容ではない。
第三部〜
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エセ科学やフェイクニュースに惑わされずに自分で考えるにはどうすれば良いか?
最近の事件を多く題材に取り上げ、それをもとに必要な思考の基礎を教えてくれた。
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■著者が扱っているメインテーマ
嘘に操られないための批判的思考とは?
■筆者が最も伝えたかったメッセージ
証拠や論理によらない結論には、疑問を持って矛盾をクリアしていく過程。
■学んだことは何か
現代社会は、ネットにより何らかのバイアスがかかった情報であふれかえっているので、
それから自由になるためには、批判的思考を持つことが重要だ。
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はじめに、核戦争から世界を救ったロシア人を二人紹介。
キューバ危機で米軍の爆雷攻撃を逃れ水中深く沈んだ原子力潜水艦。空調設備故障で艦内50℃。陸上と連絡がとれず。戦争が始まっているのでは。米軍も追跡中止を判断。海上に上がり確認。第三次世界大戦にならず。核魚雷発射を止めたアルピーホフは前年原子力潜水艦の冷却装置故障によるメルトダウンを防いだ。乗務員が被爆して多数死亡、
冷戦時代、ソ連のシステムが米国のミサイル5機が飛来を感知。その数の少なさに誤動作とペトロフ中佐は判断。低い雲の光の反射によるもの。ペトロフは世界を救った男としてワシントンで表彰された。引退後、ロシアで貧しく暮らしていた
中国は穀物被害対策で雀退治。300万人を投入。雀が激減するがイナゴが大量発生。食糧危機が発生。その為に1500万-4500万人が死んだ。
464ページでネットのフェイクニュースにまどわされた事例を紹介。
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心理学の講義でも出てくる事例だったり言葉が多く読みやすかった。ただ、なるほど!と思っても全てを覚えていられない程沢山の濃い内容で、定期的に読み返さないと思考が惑わされている事に気が付かなさそうです。