不思議な読み心地
2024/03/03 05:48
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集
絵が美麗で、その世界にするりと囲まれてしまう感じ。
そして現実のお話なのにどこかファンタジーな感じなんです。
不思議な事が起きるわけでも世界が不思議なわけでもない。
普通に隣にあるような日常な感じ。
(「影のわずらい」だけはちょっと不思議な関係ではあるけれど)
なのに現実と一緒にファンタジーを読んだような感覚も一緒にくるのです。
この感覚が不思議で心地良い
そしてこの後の二人も読みたいなぁと思わせてくれます。
【近距離恋愛】
「好きだ、ケッコンしようぜ」と言い続けて20年。
「わかった。よろしくね」と言われてからの二人が微笑ましすぎる。
色々現実はそう簡単にはいかないのだけれど、二人はこうしてさらなる20年行くのだろうと。
【影のわずらい】
これはとても好き
この二人の関係にぞわぞわしながら読みました
【床屋のカノン】
過疎の村の床屋が舞台
隣町からやってくる少年
出会いと交流と別れと・・・そして。
「元に戻った」の後に「俺は寂しいのかな」
と思うところが切なく痛いです。
白黒なのにセピアな色合いがみえてくるような感じ
【発熱地帯】
ぼろアパートの隣同士の二人
自分とは違う社会に生きているのでお互いがお互いに対して思うところが一緒みたいな感じが
「そうなんだよね」的な気分にさせられる。
そうなれない自分みたいな感じで。
でも良いところに収まったと思うけど・・・建物的には今後大丈夫なのかな?
後書きが本編と印象が違ってそこもなんかぐっときます。
伊東さん4冊目。4カップル。
2017/04/24 10:06
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投稿者:はいね - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱ下マツゲ気になるけど不思議?な絵と軽過ぎず重過ぎずの薄めのLストーリー。
H無し。
登場人物の名前が把握しづらいのよね。
かわっち×大がイイナ。あとがき面白い。
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投稿者:チキンペット - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵柄が綺麗過ぎて、下町の主人公たちの下町感が薄れてしまった気がしないでもない…
ですが、ほんとに眼福でした。
お話よりも絵に目がいっちゃう。
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いやー…これはいい!好きだなー!
確かにBLだけど、プラトニックラブというか、キスもするかしないか程度。どのお話も受けだの攻めだのがあるわけじゃなくて、恋の一歩手前の名前のつけようのない男同士の関係、または恋を自覚しちゃって戸惑う男同士の関係。
なんかもー絶妙。つまんないなー物足りないなーって思いそうなのに思えない。ただラブラブしてるよりずっと満腹感がある。好みの問題だけどなあ。
あと絵が相変わらずとても美しくて…キャラの書き分けがここまではっきりしてるBL作家さんあんま見ない…みんなかっこいいんだけど…(あ、時々「腕短くね…」とは思った(笑))
二作目の年の差ふたりと、最後の画家とサラリーマンが一番好きかな。特に最後の話、峯が泣くシーンはなんか、あーこういうもんなのかーと。そうだね生き方って色々あるよね。このふたり最高だね。
書き下ろしペーパーが素敵だった。結婚しろ。
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七つ生さん待望の二冊目。表題作の幼馴染同士のお話と、他2編。
安定の絵の丁寧さと、ここで終わっちゃうの?!と思わせるとこで本当に終わるのが、この方の醍醐味だと思います。男子の照れたりドキドキしている表情をとても色っぽく描かれていて、毎回まいります。
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初めて読んだ伊東七つ生さん作品。 絵が個性的で丁寧な作画に好感度大。 他の方も言われるように、キャラの顔立ちの描き分けが素晴らしいなぁ。
ストーリーは白黒ハッキリした恋愛ものじゃなく、感触や温度や匂いが伝わってくる感覚や、自分でも想像を膨らませて楽しむような作品たち。 好意のその先に在るものを、キャラと一緒に見つけるために読むような気がした。
しかし表題作は酷い(笑) 20年間幼なじみに「好き・結婚しよう」と言い続けて、いざ受け入れて貰ったら「ヤッパリごめんなさい」って意味がわからん(`ε´) もっとイロイロ妄想しとけ〜っ★
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絵が好みで買った作品。
表題作のテーマが、銭湯絵師というのは面白かったのですが、設定が全然生きていなかった。
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表題と読み切り全部のお話が、これから漸く2人の関係が変わっていく…っていうところで終わってるのが、、もだもだする!(笑)最後の「発熱地帯」が一番好きかな~。
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「ロマンスの箱庭」がすごく良かったのでちょっと心配しつつ購入。すごく良かったです。話がそれぞれ短いので物足りなさは感じるものの、続きが気になってモダモダするのを含み作品としておもしろい。
表題作の幼馴染みの関係性も「そういうの実際あるよね!そういうの待ってた!!ありがとう!!!!」という感じ。題材としてはポピュラーな幼馴染みものでこういう展開は初めてみました。
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想像以上によかったなあ〜〜
初めて読む作家さんでした
絵がすごく丁寧できれいなのだけれど、それだけでなく、ちゃんと個性もある
鋭く一見冷たそうに感じる瞳(それはそれで魅力的)も、細かな影や赤く染まる頬など、様々な箇所のトーン使いが柔らかく心地良い温かさをもたせており、画面がほっこりして見える
お話も、二人のこれから、に淡い甘い期待を持たせるような余韻が気持ち良くて、続きが欲しくなる作品
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表題作、幼馴染の片方がずーっと求愛してるのに幼馴染の枠を出ず、大人になって「いいよ」って言って貰ったら俺の好きは何だったんだ…って求愛行動の意味が解らなくなる、って斬新だなぁ。もうちょっと読みたかった、と言う気もしないでもないが、この作家さんの持ち味は「寸止め」である事なんだろうな、と他作品読んで解ってるから問題なし(笑)。どう肉体を繋ぐか、と言うよりは、気持ちが通じる瞬間を描きたい人なんじゃないか、と思った。収録作の『影のわずらい』の眩暈の正体の怖さが凄く効いている…
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酒屋×風呂の絵描き
装丁:Junko K
収録作
「近距離恋愛」
「影のわずらい」
「床屋のカノン」
「発熱地帯」
「近距離恋愛後日談」
「あとがき」
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ある意味、裏切り行為…。ヘタレっちゅうか、ゴメンなんか恋愛感情やなかった、、とか酷すぎる…。ここでひと波乱あれば盛り上がったろうに、相手も分かってましたというものわかりよすぎる対応。もっとネチネチしてくりゃれ。
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幼馴染BLに飢えてる時期なのでナイスタイミング。
表題作も良いが、
『床屋のカノン』の“時が経つごとに深まる気持ち”みたいなの好きだ。
隣人との交流『発熱地帯』も良い。BLじゃなくても良い。自身の生き方に対する悩みとか読んでて響く。あとエロい妄想もし易い。笑
これ表題作の、酒屋の大ちゃんの、かわっちに対する行為。たぶん賛否両論になるとは思うんだけど。
私は納得できるんだよな。
仲良いからこそ、幼馴染だからこそ、短所も長所もわかりきってて、「こいつどーせこうだろう」って見透かしてる。
私が求めてたやつと言える。