紙の本
中盤から面白くなる
2021/08/11 06:34
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は未来の自分から手紙が届くと書かれていて、ファンタジーなのか?と物語の設定がわからず、もう読むのをやめようかと思いました。我慢して読み進めたら中盤からカラクリがわかってきて、最後はそれなりに重たい読後感がありました。でも、所々でストーリーに少し無理があるように思いました。警察がそんなにぼんやりしているかなぁとか、あくまで母親が相続を主張したら遺留分で半分はもっていかれちゃうんじゃないの?とか。
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投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進んでいくも、気持ちはどんどん沈んでいく。読了後もモヤモヤは続く。
ラスト、二人がドリームランドにいることは、篠宮先生へとつながっていく?
それなら、未来には光がさす?
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Amazonレビューがあまりにも酷評だったのであまり期待しないで読んだんですが良くも悪くも告白から10年って作品だった。
読んでてとにかく不快。でも先がすごく気になる、そんな作品。読むのにすごい時間かかった。まず十歳の章子の未来への自分への手紙のシーンがまぁ長い。でもここにすごく大事な伏線たちが散りばめられてるのできちんと読まなければなりません。そして誰1人まともな大人がいない。いたとしても死んでしまったり訳ありすぎたりでもう目眩するほど。そしてでてくる子どもはみな、虐待を受けてる。虐待パラダイスかってくらい。性的虐待が一番しんどかったな。そして家事起こりすぎね…
良くも悪くも10年って言ったのは、本屋大賞なら評価されるんだろなってこと。直木賞ではないな、ってこと。そして湊作品はやっぱり面白いってこと。脚本向けなんだろね、実写化したらきっと面白い良い作品になるんだろなってこと。誰も幸せにならない(あ、ネタバレになるけど篠宮先生だけは現在は幸せかな)ほんと疲れる作品。イヤミスというやりもずっと暗くて不快感がずしずしくる作品、疲れた。
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20180425Mリクエスト
読んでいて辛かった。
その中に、ちょこちょこ出てくるかわいらしいキーワード、ドリームランド、ドリームキャット、マドレーヌ、カヌレ…が救いのように思えた。
ミステリーとは違うような気がした。
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積み重ねられる様々な悲劇。最後が希望とみるか変わらない悲劇とみるか。連鎖を断ち切るために夢の国で立ち上がった少女たちに本当の輝く未来があるように祈るのみ。
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未来の自分から突然一通の手紙が来る。
そこからどういう風に話が進むのか、どんなカラクリがあるのか期待しました。
ただ今回は嫌な気分になる出来事が書かれてるだけ。
DV、性的虐待、幼児虐待…。
この終わり方で未来があるのでしょうか。
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ぐいぐいと読めたので面白かったのだろう。
自分の未来との手紙のやり取りで進むメインの話を、後半のエピソードで補完し完結する手法にも感心した。
しかし現代の闇をこれほど盛り込む(いじめ・性的虐待・貧困・DV・AV・売買春・自殺・放火・・・)と流石に食傷気味で、自分の中のイヤ感(この著者を評価するポイントなのに)が薄れてきてしまう。
世の中のことを良く知らない、子供とかが読むのは、お勧めできない。大人に対する不信感がいたずらに増幅されそう。
真珠目線の章が無かったのも残念。
そろいも揃って放火とニコチンというのも如何なものか。
ラスト、あの場所では、他人に手を差し伸べる人がいるとも思えず、また自分達の計画が首尾よく完遂したかも分からず、どうなったことやら。
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面白くて、一気読み!
内容は苦しくて辛いのだけど、未来が知りたくてぐいぐい引き込まれた。
子ども時代が辛いと、なかなか明るい未来は想像できなくて、そんな絶望しかないような状況が続いてしんどい。
エピソードIIが一番救われたかな…。
湊かなえ、スゴイ。
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良かったんだけど、どんどん引き込まれるって感じではなかった。
ページの割り当てからも、最後にキュキュっと種明かしをしてまとめるんだと思ってたので、盛り上がりに欠けたのが残念。
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児童虐待とか辛すぎて読めなかった。
序盤は読みやすく軽やかだったのに、途中からしんどかった。
そしてこれはミステリーなのか?
ラストは二人が希望をもてる感じで、少し救われたけど。
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大人になった自分から届いた手紙に返事を書いていく形で話が展開していくのを読みながら、章子に訪れる様々な辛い出来事に心が痛み、林先生もおばあちゃんも他の大人もみんな味方になってくれるようで実は自分のことしか考えてない、大人なんてみんなこんなもんなのか?本当に味方になってくれる人はいないのか?と絶望的になりました。亜里沙が手を差し伸べてくれた時には「よかった」と思ったのですが、まさかその亜里沙まで大きなものを抱えていて、さらにその亜里沙に手を差し伸べてくれていた智恵理までもが…という救いのなさに何とも言えず、この先どうなってしまうのだろうと思いました。良太と森本兄妹の物語も衝撃で、それが章子の話につながった時に「そういうことだったのか」と驚きでした。大事な人だったり突然やってきた手紙だったり、支えになるものを見つけた者にはどんな形かはわからなくても「未来」は待っているのだから、それを見つけた彼ら彼女らの「未来」が明るいものであってほしいと願うばかりです。
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私には重過ぎた‥前半まではスラスラ読めだが 中盤からなかなか進まない。私の力不足だな。
「未来」の題名から 決して明るさは見えない。なるほど、後味引きずる一冊だ。
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私が10歳の時、30歳の自分からの手紙が届いたら。
もしもその時、自分の今に希望が持てなかったとしたら、その手紙が見せてくれる「未来」はきっと心の支えになっただろう。その光に縋りついただろう。
10歳の章子から30歳の章子への手紙、少しずつ少しずつ彼女の毎日を読むことが苦しくなってくる。でも、あの未来からの手紙があるじゃないか、きっとこのあと光り輝く日々がやってくるに違いない、きっと、きっと…
章子、同級生の亜里沙、篠宮先生、良太、それぞれの語りによって見える全体像。
吐き気がするほどこの世界にはくずのような大人ばかりだ。最低で最悪だ、いや、そんな言葉では言い表せない。悪魔という言葉さえ甘い。なんなんだ、なぜみんなこんなに苦しまなければならないんだ。
眉間にしわを寄せながら読み続ける。こんな最低な大人たちは生きている意味なんてない。
罪は償う必要がある。確かにそうだろう。けれど、償う必要のない罪だってあるんじゃないか。
いくつもの後悔と、いくつもの犠牲の上の、最後の選択としての「罪」ならば、私はそれを認めたい。
10歳が選んだ生きるための罪ならば、それを認めたい。
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告白からの10年で湊さんの集大成ということもあり、
未来というタイトルでもあったので今までのテイストとは違ったり、
明るい未来が見えたりするのかと想像して読んでいましたが
読み進めていうちにどんどんと重くなり途中ではとても
読むにはきついなと思う箇所がありました。
けれど初めの未来から突然届いた手紙からラストに
辿り着くには予想外な展開に驚かされてしまいました。
章子の視点から描かれている子供の頃の手紙の部分は、
子供ということもあり漢字が少なく平仮名が多いので
少し読みづらかったです。
章子の視点の他にも様々な子供の視点から
エピソードが描かれていますが、
貧困、いじめ、DV問題、近親相姦、AV強要詐欺、放火などと
現代社会にも問題になっていることが様々盛り込まれていますが
これを読んでいるだけでも辛くてやるせない気持ちになってきます。
その反対にと大人って何だろうという気持ちにさせられます。
大人が招いたことなのに何故子供達がこんな目に遭わなければ
いけないのだろうというと思います。
けれどどの子供達もいつか幸せが来ることを望みながら、
自分が出来ることだけを必死に生きている所が
せめてもの救いのあるところだったと思います。
大人によって苦しんでいることがあったのならば、
助けを求めること。
本文中にあった
世の中にはちゃんと話を聞いてくれる大人がいるんでしょう?
日本中からこれだけの人たちが集まってきているんだよ。
子どもが多いけれど、ちゃんと大人もいる。
心から訴えれば、誰かが耳を傾けてくれると思わない?
これがこの作品の中では一番言い伝えたいことだった
のではないかと思えました。
湊さんの作品はイヤミス感がある作品が多いですが、
今回もその要素が沢山ありますが、
少しだけラストに希望の光が見えたので
今回は少しすっきりした気持ちになれました。
ミステリーとしてはエピソードの部分から伏線が
あちこちに散りばめられていて、
ラストに大どんでん返しがあり、
またやられてしまったなという湊ワールドは健在の作品でした。
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いつもながら、想いもよらないストーリー構成に驚きとワクワクが止まらない。だから、私にとってのワンダーランドは、この作品そのものである。