紙の本
ハドスン夫人視点のサスペンス
2020/10/25 02:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
コナンドイル財団公認のパスティーシュ。最初の章を読んだ瞬間からホームズ好きならこの本が大好きになります!ハドスン夫人の視点で描かれる話で、ワトスンの妻メアリーやアイリーン、ウィギンズなども大活躍。設定がハドスン夫人視点なので、推理はあまりせず、行き当たりばったり的で、ミステリー要素や謎解きがあまりなく、どちらかというとサスペンスもの。最後のホームズとワトスン夫人の会話がステキで、やや起伏に欠ける展開も最初と最後の会話で吹っ飛びました。続編を期待したいところです^_^
紙の本
どうなるのかとハラハラしながら読んだ。
2020/06/28 10:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずぶの素人二人が、勢いに任せて「やってやろうじゃないの」という感じで深く考えもせずに捜査を開始。どうなるのかと思いながら読み進めていった。何となく、形になったなぁという感じで最後までいく。ホームズやワトソンも推理に絡むのかと思ったけれど・・・・・。
シリーズ化されるのであれば、面白いと思う。
最後に、今まで敬遠していたドイルのホームズ、オリジナル作品を読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
いわゆるホームズのパスティーシュ物。色々こういう物は読んだけど、まあまあ、ホームズの描写が良かったと思います。
でもツッコミどころが…
まずそもそも下宿のおかみさんであるハドスン夫人がこんな活発に探偵やるかなと。まぁそれがなければ話が進まないんですけどf^_^;ワトスン夫人はまだしも。
わたしの心理的な関係かも知れませんが、話が冗長だった気も。
但し、時代背景や当時の世相等をうまく表現していてそこは楽しく読めました☆
期待が大きかったからなぁ…
投稿元:
レビューを見る
ハドソン夫人視点という新しい切り口は素晴らしいが、やはりアイリーン・アドラー程は自由に動けず…。
メアリーが直情型なのもちょっと気になる。
投稿元:
レビューを見る
「評価が難しい作品」というのは、私には珍しい。
これはその珍しい一品だ。
「ベイカー街」という名でお察しのとおり、これはコナン・ドイル著、シャーロック・ホームズ作品のパスティーシュである。
主人公は、ハドスン夫人。
ホームズが住まいするベイカー街221Bの家主にして、彼の家政を引き受ける夫人だ。
この作品で、彼女は探偵役にして語り部役も勤めている。
相棒となるのは、メアリー・ワトスン。
ホームズの相棒たるワトスンの夫人である。
ある婦人が、ベイカー街221Bを訪ねてきた。
ホームズに依頼しにきたのだが、ろくに口もきけず、引き下がるしかない。
帰ろうとする姿を見かねて、ハドスン夫人は彼女を台所でのお茶に誘った。
女性同士で気安かったのだろう、婦人は涙ながらに事情を語り出す。
いたく同情し、また怒りを覚えたハドスン夫人と、メアリー・ワトスンは、この事件を解決することを決意する。
決意をしたはいいが、さて、調査には人手がいる。女性には難しい仕事もある。
そこで登場するのがベイカー・ストリート・イレギュラーズ、しばしばホームズの手伝いをしている、ストリートチルドレンたちである。
ウィギンズをリーダーとする彼らの活躍は、魅力的に描かれていた。
強く、しぶとく、頼もしい。けれども寄る辺ない子供ではあるので、読んでいるこちらはハラハラさせられもする。
彼らは、そんな同情もお断りとするだろうが。
そうしたウィギンズらを筆頭に、原作の登場人物が色々と出てくるのが嬉しい。
あの話のあの人、この話のこの人、そしてもちろん、有名どころのあの人。
ホームズから見たその人物像と、ハドスン夫人から見る人物像が、違っていることもある。これもまた興味深い。
さらに、そんな原作あれこれの出し方もよいのだ。
ホームズパスティーシュには、原典のあれやこれやを詰め込みすぎて、重苦しく読みにくいものが少なくない。
鼻についたり、胃もたれを覚えたりするものさえ存在する。
ところが、この作品はそれがない。さじ加減がうまいのだろう。
ハドスン夫人の来歴もさらりと描かれて、あの人にこんな過去がと感じ入る。
メアリ・ワトソンが語る生い立ちは、色といい、香りといい、五感に鮮やかに響く。
描きぶりが見事なものでありながら、一方、私の目には難も映るのである。
まず、ハドスン夫人の日常だが、これにまったく生活感がない。
彼女は家主で、家政婦役も担っている。
探偵役をやるにしても、日々の職務は務めなければならない。
自身と下宿人と雇い人の、食事を作り、掃除をし、衣類やリネンの管理をし、そのための食糧調達、燃料準備、買い物やなにやら、様々な業務をこなさなければならない。
ケーキやスコーンを作ってはいたけれど、しかし、加熱の描写がない。
当時の台所は、スイッチひとつでできることは一つもない。
お茶を飲むにせよ、なにを調理するにせよ、火をおこすところからしなければならない。
オーブンが火加減を自動で見てくれることもない。
電気掃除機はなく、電気洗濯機もない。アイロンも炭をいれて使う。
日々の家政は、現代とは比べものにならない、時間と労力を要するものなのだ。
しかし、それらの描写がない。
名探偵シャーロック・ホームズが、ぱりっとした服に身を固め、隙のない姿でいられるのは、ハドスン夫人の手腕に一任されているというのに!
私にはそれが物足りない。現実味に欠くように感じる。
けれども、そういった生活感を好まないむきもあるだろう。これは好みによると思う。
そしてまた、女性の意識が現代的と言おうか、思考が女権論者的なのも、私には引っかかるところだ。
ハドスン夫人がワトスン博士を「ジョン」と呼ぶのに違和感を覚える。
メアリー・ワトスンが「シャーロック」と呼ぶのも得心がいかない。
その理由が述べられ、その上、夫たるワトスン博士が賛成しているということも、大いに違和感をおぼえる。
たしかに、当時ならばなお「女だから」とひとくくりに制限されたことがあっただろう。不足や不満をおぼえることもあっただろう。
だからといって、そういった点で「自立した精神」をあらわされても困惑する。
「女だから」とひとくくりにされるのは、誰も好まない。
ならば、「男性だから」とひとくくりにするのは改めるべきだ。
あからさまにそういう文言があったわけではない。
けれども、文中にそんな意識が垣間見えるのだ。
作者が女権論者であろうとも、自分の社会観に照らしすぎて、物語を損なっているような作品は、私は好まない。
しかし、これもまた、好みの問題かもしれない。
難しいことはさておいて、とにかく「ヒロインが活躍して、すかっとする話」を好むむきだってあるのだ。
などと述べてしまったが、これはシリーズ1巻目なのである。
人物を紹介し、背景を説明しながら、話を進めていかなければならない。
であるから、世に存在する色々なシリーズ作品で、その1巻目には、ぎこちないところがあるものだ。
ましてや、これは作者のデビュー作なのである。
デビュー作ならば、もっとつたない点があって当然なのに、この物語はそれにしてはこなれている。
というわけで、私は評価しづらいのだ。
あとがきによれば、シリーズ2巻目もあるという。
1巻目はパイロット版でしたと言わんばかりに、2巻目で調整を加えるシリーズもある。
これもその類いで、ひっかかった点が払拭されていればいいなあと、私は望んでいる。
投稿元:
レビューを見る
シャーロック・ホームズの家主であり家政婦でもあるミセス・ハドスンと、ワトスンの妻メアリーが繰り広げる推理劇。お馴染みのメンバーが登場。
スピンオフとしてはマズマズ。でも、期待しすぎなのか、可もなく不可もなく的な?
投稿元:
レビューを見る
2月から[シャーロック・ホームズBOOKS&media mixの6ヶ月]という企画をたて読んだり観たりしている。この本は34冊めだ。
長編でややかったるいが登場人物がフル出場で嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
シャーロック・ホームズのパスティーシュは数多ありますが、ハドソン夫人とメアリー・ワトソンを主人公にしたものは初めて目にしました。中々興味深いです。
二人が推理に取り組むのは、さながら『門前の小僧経を読む』でしょうか。その詐称として、メアリーが、夫のワトソンの医業を助けているうちに、いつの間にか医療に詳しくなっているという描写もあります。
所々、ハドソン夫人のモノローグが挟まれていて、そこまでの話との時系列を見失ってしまったりするところが気になります。物語はまぁまぁなんですけどね。
ただちょっと予想から外れたのは、最後にハドソン夫人とメアリーが犯人に迫っているとき、実は個別に真相に迫っていたホームズとワトソンがさっそうとヒーローの如く現れるのかと思いましたが、期待を外されましたね。
今回の事件には黒幕が居るという設定ですが、ホームズ物での黒幕と言えば・・・彼ですよね?元数学教授にして、天才的な犯罪者の。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。多少都合が良すぎるかな、という点もあるが、正典とリンクする部分、正典を読んでるとニヤリとする部分もあり、娯楽小説としてとても良かった
投稿元:
レビューを見る
ベイカー街221Bの管理人ハドスン夫人とワトソン博士の妻メアリーが、ホームズに依頼を断られた女性を助けるために捜査に乗り出す。
名作をフェミニズム的視点から大胆リメイク。ホームズファンはもちろん、ビギナーも楽しめる一冊。
投稿元:
レビューを見る
2作目が並んでいたので面白そうだな~と思い、1作目を探して購入。シャーロックホームズの世界を借りたスピンオフというか、二次創作のような作品だなぁと思いました。ホームズが結構、人情家っぽく書かれているのが面白い。
という訳で言わずと知れたハドソン夫人と、ワトソン夫人が二人でタグを組み、事件を解決する…という話なんだけど。あの時代、女性が二人でそんな気儘に出歩けないだろうな、と思ったらホームズさんも使っている街の子供を使ったり、アイリーン・アドラーを登場させたりとうまく詰めていきますが。
個人的には最後にハドソン夫人が乗り込んでいく辺りはどういう意図があって行ったんだ?と首を傾げる感じ。偶然に偶然が重なるような感じで何とかなったけど、アレ、ぶっちゃけ二人とも殺されてオワリでもおかしくなかった気が。だって対策も何も練らないで突撃って。だったらお茶とお菓子をもって懐柔させるとかの方がまだ、なんからしいな~って思ったりもするんですが、まぁそういう展開も急すぎておかしいかな。そうすると最後の「お菓子を焼いてるだけの存在」が効いてこないからダメか。
後は「この時ホームズさんに相談していれば」とか「この時に打ち明けていれば」というような記述が多くてその辺りも気になりました。
とはいえ二人の活躍自体は結構面白かったので二巻も読んでみようかな~ 回想も面白かったし。後はもう少し女性の才気溢れる姿が見たいですね。うん。
投稿元:
レビューを見る
ミセス・ハドソン視点の一人称は面白かったけれど、すぐに飽きてしまい、長いので、駆け足の飛ばし読みなった。メアリーやアイリーンよりも、ウィキンズとビリーの方が魅力的に感じた。著者のミセス・ハドソン愛はとても伝わってきた。
投稿元:
レビューを見る
今や色んなハドソンさんがいるけど、あまりにもイメージから離れてたかなぁ…台所で客にケーキと紅茶を振る舞いながら推理する、安楽椅子系のが合ってるかも。