14歳から23歳までの「女の子の日常」を丁寧に描く。
2011/02/04 11:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書で描かれているのは、いたってフツーの女の子の、14歳から23歳までの10年間。とりたてて話題にすることもない、とりとめのない日常の記録。よくもまぁ、こんな普通のことを書いて本にできたな、と冷静に、突っ込んでしまう。
だけど…。
それがすっごくいい。
そして、すっごく好き。
主人公の真紀の心の描写がすごく丁寧で、フツーの女の子時代を経験した人ならば、本書を読めばすぐにあの頃にタイムスリップできてしまう気がする。
もしいつか、わたしに女の子ができたら読ませたいな、と漠然と思った。過去に女の子だった人にも読んでもらいたい。そして、わたし自身も何度も繰り返し読んでいくのだと思う。
これといった主体性もなく、ひとりで憧れて傷ついて悲しんで悩んだ幼い日々。そんな等身大の女の子がたっぷり詰まっている。
そして残念なことに、もうすぐ30になるわたしはあの頃とそんなに変わってない。周りは結婚して親になったりするお年頃なのに…。「30なのに幼すぎるな、自分。」と、余韻に浸りながらも現実に戻ってハッとした 苦笑。
すごく素敵な作品だと思う。だけれども、描かれているのは至ってフツーのことばかりだから、これから読まれる方はハードルを上げすぎないようにご注意を。
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ひとりの女の子の成長を丁寧に…って、どうしても宮下奈都「スコーレno4」とくらべてしまう。確かに丁寧だとは思うけど、こちらに迫ってくるような感情の振れや熱さが足りないように感じた。主人公の内面についてもっと詳細にかたられる場面があったらよかったかも。
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一人の女の人の10年間が一冊になっているんだけど、
身に覚えのある経験も、共感できる悩みや気持ちもあって読みやすかった:)
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◆あらすじ◆
桂真紀は中学校に通う女の子。
みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。
学校行事で言った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。
そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは───。
十四歳の少女が二十三歳の大人の入り口に立つまでの十年間を丁寧に描いた連作小説!
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一人の女の子の14歳から23歳の成長を淡々と優しく描いていて
面白かった。今思うとそうでもないことに、思いっきり悩み、
落ち込んだり、はしゃいだりした遠い昔を思い出す。
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表紙買い。
一人の女の子の10年の成長記録。
周りとうまく調和できず違和感ばかり感じる日々、切ない恋の経験、
どこか記憶のある思いがちりばめられている。
こちら側に特に迫ってくる様な気持ちが無いのが残念。
あ、でも淡々と読めることが魅力なのかな。
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表紙買いしたのですが、おもしろい…というか、「好き」だと思った作品です。寂しい恋ばかりしてきた主人公、ラストでとても温かい気持ちになれました。
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普通の女の子の成長記。その普通さがとても心地良い。恋愛しすぎるわけでもなく、しなさすぎるわけでもない、熱すぎるわけでもなく、クールすぎるわけでもない、恋と仕事と夢と家族と友達と、普通に暮らして普通に揺れる女の子の気持ちにとても共感できる。
そして、それを長期的に見たら、グラデーションだと言ってくれてるところが嬉しい。どんな人の人生も、その人なりのグラデーションなのだと思うことができるから。そう考えると、そのグラデーションの美しさには、好みの差があるだけで、優劣はないのだろうなと思えるから。
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とある書店にて何となく気になっていた作品。気になったので、近所の書店で探して購入してしまった。
宮下奈都氏作『スコーレ№4』と似ているなと思ったら、同出版社であった。
この作品が好きな方は、上記の作品もおそらく気に入りそうだ。
十四歳から二十三歳。
十年という月日で、人は様々なことを経験する。恋に友情に家族に仕事に。ときめき傷つき悩み今できる精一杯進んでいく。二十三など若いだろうが、それでも色々あるのだ。
同種の少女が大人になっていく話としては、個人的には『スコーレ№4』が好みである。場面が少ないからだろうか、読了感があちらのほうが爽やかであった。
当たり前の日常を切り取った作品。過ごしてみると、あっという間だ。
そして、これからも続いていく日々を感じさせる。
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13歳の女の子の10年間のエピソードを綴ったものなんだけど、読んでてほっこりしてなかなかいいです
まあ、特に波乱万丈ってこともないんだけど、それぞれのエピソードがいいなあ~って感じ
文章も読み易いので、ついついどんどんページが進んでしまいます
続きがあってもいいなあ~
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【あらすじ】
恋愛ネタに盛り上がるクラスメイトを、いつも一歩外から冷静に見ていた中学生の真紀は、みんなのように楽しめない陰気な自分が嫌いだった。しかし、そんな真紀のことを真っ直ぐに見ていてくれる人がいる。いつまで経ってもあの頃と変わらない友達もいる。14歳の少女から23歳の大人の女性へと、グラデーションのように少しずつ成長していく10年間を描いた、どこか懐かしく爽やかなストーリー。
【感想】
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女の子が恋をして、少しずつ成長していく姿を自然に描いています。派手なエピソードはなく日常が描かれています。懐かしくて甘酸っぱい暖かい作品。
本当にドラマは何もないけれど、たまにはこういう話を読むのもいいなーと思いました。
☆あらすじ☆
桂真紀は中学校に通う女の子。みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。学校行事で行った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは―。十四歳の少女が二十三歳の大人の入り口に立つまでの十年間を丁寧に描いた連作小説。
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主人公の14歳から23歳までの10年間描くという内容。『スコーレNo.4』と似ているということで読んだのだが、う~んインパクトが弱いなあ。
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こういう軽く読める作品は好き。
でも印象に残らないのも確かだけど。。
読みおわってまだ1週間しかたってないのに、もう内容を忘れてしまった…。
一人の女性を時系列に追って行く作品は基本的に好きだなー。
主人公がどんどん精神的に成長していく気がして。
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淡々としていて、すきだなぁ。
主人公は、何だか自分に自信がないみたいだったけど、実はいつもぶれてなくて、うらやましい感じだった。しかも、ちゃんと中身のある、いい人にばかり好かれるなんて、いいなぁ。