紙の本
潮騒はるか
2020/06/24 10:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
筑前博多にいた鍼灸師・菜摘は長崎にいる蘭方医の夫・佐久良亮のもとに弟・誠之助、眼科医稲葉照庵の娘・千沙とともに移り住む。
ある日、牢屋に入っている女性が千沙の姉・佐奈であるという話がでる。佐奈は不義密通の上、博多から長崎の旅の途中で人を傷つけ金を奪った罪で投獄されていた。
佐奈の無実を信じる菜摘や千沙は真相を暴こうとする・・・。
「風かおる」の続編ですが、前作よりも読み応えがあり、面白かった。
羽根藩シリーズのように続いて欲しかった。
電子書籍
結局誰が主人公?
2020/11/30 05:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしてこの本を買ったのか。。。以前この作者の本を読みおもしろかったと記憶していたから?幕末の長崎。女性鍼灸師が出てきて、この人が主人公かと思っていたら、オランダ人医師やらシーボルトの娘いね。。。親戚友人色々出てきてその上事件?で何かピントのボケた感じがした。
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江戸時代も幕末になると女性の医師が医師現れて、藩を出て長崎に行けるようになっていたのか。
いねさんの描かれ方は興味深かったものの、物語全体は葉室作品にしては平坦な印象でした。
風かおるの続編だと知らずに先に読んでしまったので、順番が違えば印象も変わったかも。
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残念、「風かおる」の続編とのことでした。
そっちを先に読むべきかなと。
幕末の長崎の物語。
ストーリとしては、
蘭学を学ぶ夫の亮を追って、弟の誠之助と誠之助を慕う千沙とともに、鍼灸医の菜摘は長崎に移り住みます。
そんな中、千沙の姉の佐奈が不義密通、夫の毒殺、福岡から脱藩してきて長崎に投獄されている状況。さらに、佐奈は子供を身ごもっています。
佐奈にはいったい何があったのか?
本当に夫を殺したのか?
4人がその真実を追います。
ミステリー要素がちょっと強いかな
幕末ということで歴史上の人物が多く出てきますが、色々出てきて、心震えるようなところまでは至らず..ちょっと残念。
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前作『風かおる』は、長崎で蘭学を学んでいる亮のもとへ、妻の菜摘とともに弟の誠之助と彼を慕う千沙が旅立つところで終わったが、その続編。長崎での彼らの活躍が描かれる。
実在の人物、シーボルトの娘いねや松本良順との交流もあり、勝海舟も登場。
さらに、千沙の姉佐奈の問題がクローズアップされる。
尊皇攘夷の波に翻弄されたり、故郷黒田藩も絡んでくるが、そんな中でも己の立場を全うする亮の言葉が、心強い。
「真実と向かい合わずしてひとは生きていくことができない。そして、真実はひとに生きていく力と希望を与えるものだとわたしは信じている」
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解説を読み、風かおるの続編だと知らずに読了。
やはり、葉室麟さんの小説は気持ちが入って読みごたえがある。大好きな作家さん。
まだ何冊か所持しているはずなので、ゆっくり読んでいきたい。
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『風かおる』の続編だったとは知らずに手に取ってしまった作品。
時代小説にして身重の佐奈の逃避行に隠された真実を追う、ミステリーさながらのストーリー。
菜摘とその弟である誠之助、また彼を慕う千沙を中心に様々な人物とのやりとりは、ハラハラドキドキさせられる展開です。
順番は逆になってしまいますが『風かおる』も読んでみたい作品です。