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あと一歩が足りない
2020/07/16 08:09
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投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
TGCの主役で堂々とふるまう千幸。しかし、完璧に頑張ってはいるものの、それを超える圧倒的な存在感は出せなかったとの評。当然ながら現実は厳しい。
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続きが
2020/06/24 07:05
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投稿者:knd****kn - この投稿者のレビュー一覧を見る
試し読みからの即購入でした。どの巻もあっという間に読み終わってしまって続きが気になります。
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引き続きのTGC
この巻は言語的な説明が難しいモデルの力量差が描写のメインとなることも有って、どのように感想を書くか迷う部分はあるのだけれど、多くのシーンで課題として描かれるのは千雪の実力不足や世界を相手に戦うことの難しさだったように思う
テルミのショーのファーストルックを任された千雪
彼女なら大丈夫と誰もが安心して任せられるような実力を持たない千雪がファーストではこのショーがコケる可能性はかなりの確率として存在していた
モデルとしての信頼がないのはそれだけでデメリットになる。だというのに千雪は歓声が上がるはずのショーで観客が思わず声も出せないほどに夢中にさせるほどのウォーキングを魅せつけた
そして千雪が作り出した流れは他のモデルにも影響していくという凄まじい始まり
育人は生来の才能と努力と感性を武器にして厳しいファッション業界で戦ってきた印象があるのだけど、千雪はまた別のタイプ
千雪は厳しい戦いをする度に持つ力を研ぎ澄ましていったように思う。厳しい境遇に身を置くことでその境遇を打ち破るために実力を伸ばす、いわば戦う中で成長するタイプ
その傾向は今回のTGCでも見えているね
ショーモデルとしての期待値は低く、他のモデルからはやっかみに近い視線を向けられている千雪
そんな中で舞い込んできた大トリの不在。当然、そのようなチャンスは千雪に巡ってきたりしない。
このTGCの中で千雪は何度も会場を魅了するようなウォーキングを魅せたけど、だからって世界を舞台にトップクラスのショーモデルとして歩けるほどじゃないし経験もない
テルミが指摘するように千雪は最高のモデルには成り得ない
だと言うのに……
まるで世界の全てが千雪をショーに出せと訴えかけてくるかのような不幸と幸運がこれでもかと綯い交ぜに成って、一瞬にして会場のありとあらゆる者を否応無く魅了してみせた千雪
本当にこんな出来すぎの光景が広がるだなんて、果たしてあって良いのだろうかと思ってしまうほど
だとしてもやはり千雪ではシャルの変わりにはなりはしない。どれほど幸運に満ちていても、やはりそのショーは千雪の為に用意されたものではないし実力で掴み取ったものではない
それをきちんと思い出させるような藤戸社長の登場は良いね
彼の登場は、どれほど千雪が願っても見に来なかった父親が娘の晴れ姿を見に来るという夢を現実にさせたものだけど、同時にこれが千雪の望んだ最高の舞台なのかと聞かれたらノーと言わせるに足る現実も突きつける
TGCに立ったことで自分の目標地点を再確認した千雪。果たしてそこまで辿り着けるだけの実力をこのショーで魅せつけることが出来るのか、何よりも彼女にシャルの代わりが務まるのか?
次巻こそ、千雪にとって真の試練が訪れることになりそう
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千雪大活躍
バッグも目標個数が売れた
シャルが会場に到着しない&セイラは靴のサイズが合わないなど運が味方しまくった千雪
父親がランウェイを見に来てくれたことにより完全にショーモデルとして覚醒する