家族という背景、その視点は面白いが
2021/02/28 15:56
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
AV女優の家族/寺井広樹
光文社新書
この類いの書籍はいくつかあるが、内容としては「かなり温和」な部類ではないだろうか。
登場するのは
・白石茉莉奈
・優月心菜
・板垣あずさ
・江上しほ
・出てこい中平くん2号
・当真ゆき/つむぎ
の7人だが、異色なのは「出てこい中平くん2号」だろうか。芸能人が売れなくなって、トラブルでAV界に入ることはよくあるが、芸人からAVへというのは珍しい。元々話が上手いのか、インタビューの内容もとても面白い。
私自身、「AV女優」という単語には違和感がある。「女優」ならば台詞がありそれに基づいて演技ができ、仕草や状況に応じて演ずるのがそれである。しかし「AV女優」にはそれが出来るのか、甚だ疑問があるのである。(勿論、それが出来る人もいるが)
人各々に生き方、境遇、環境があるように、取り上げられている7人の方もそれぞれだ。それを知るために購入し、一読する価値は充分ある。
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おわりにには取材に際して「AVプロダクションの門を叩きました」とあるから、最初から業界に対しては批判的な意見は出せないだろう。第一、インタビューした対象には現役のAV女優がいるし。何か「明るいAV業界」の宣伝みたい。
「AV出演強要問題」ぐらい、著者は知っているだろう。香西咲と一緒に仕事をした事があるAV女優がいるのに、そういう事は匂わせない。業界にとって都合が悪い事を触れると取材出来なくなるからだろう。現役・OGのAV女優へのインタビューが主なので、題名は「AV女優と家族」に改名すべきだ。
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5人の女優と1人の男優へのインタビュー。なぜAV女優になったのか。AVに出たことを家族にどのように話したのか、そしてその反応は。既婚者の場合には夫・子どもはAV出演の事を知っているのか等々。共通していたのは父親があまり厳しく言わず、「まあ体調に気をつけて」程度だったこと。母親や兄弟姉妹が厳しい反応というのも面白い。動機としてはお金を稼ぐことは少なくて、テレビに出たい、有名になりたいなどの理由が多かったのは意外だった。そして、ほとんど裸になる抵抗感なく進んでいった、悪びれていないところが驚き。AV女優が特別なものでなく、アイドルになったような時代だと痛感した。
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自分とまったく違う人生を歩んでいる人たちの本を読むと視野が広がる。自分の考えがあたりまえじゃないんだって思えるし、自分は自分のままでいいのかなと思える。そんなことを考えさせてくれた本。
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職業AV女優の方々のインタビュー集。どうやってこの世界に入ったか、家族には話したか、家族の反応は?など結構赤裸々に語っており、一つの職業として捉えていることがわかった。
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AV女優がダメだという世間一般の見方をするとこの本は読めない。
ある方はAV女優らのことを選手と呼ぶくらい真剣に仕事をしている。
行為として世間に誇れることを仕事にしているわけではないかもしれないが、意識や仕事への向き合い方はプロと呼べると思う。
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職業AV女男優の家族はどのような思いでいるのか。たった数人とは言え、きちんと取材されている。生憎と存じ上げている方がいなかったのが残念だが。
最近はAV女優も狭き門だとは聞いていたが、給料もさほど飛びぬけている訳でもないらしい。男優となれば更に厳しく、労働時間は短いのかもしれないが、余程の人気俳優でもない限り月の収入はアルバイトとさして変わらない位だ。
そして親兄弟の反応であるが、流石に最初は反対や戸惑い、そして後には認められる、という人がほとんど。別に悪い事をしている訳でなし、活躍できる期間もかなり限られているだろうし、そうなるのであろう。
同級生の間では男女ともに結構な人気者になっている。これももし自分の同級生でそうなっている人がいたら、と考えてみれば容易に想像がつく。
昔に比べれば大分認知度は向上していると思う。これも先人(飯島愛さんとか)のおかげであろう。
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新書で読むAV女優という仕事のこと。
彼女たちはなぜその仕事を選んだのか、家族はどのような反応だったのか、インタビューを通して明かされていく。
みんな「有名になりたい」という動機でデビューしているというのが意外だった。そして打ち明けられた家族は、最初は戸惑い反対こそすれ、今となっては受け入れて応援してくれているとのこと。
大事に育ててきたであろう娘がAV女優として生きることについて、「それほどやりたいことなら頑張りなさい」と声をかけられるのは、もしかしたら親としての究極の姿かもしれないと思った。
だって偏見は無いにしても我が子なら話は別だよ。不安や心配は尽きないだろうし言いたいことはたくさんあるはずなのに、それでも娘の選んだ道を尊重して背中を押す、というのはシンプルに凄い。娘を信じているよね。見習いたい。
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AV女優さんと聞いても 実際に AVを見たことがないので
イメージだとストーリーなどなく
そのまま性行為を行ってるだけかな?と思っていました。
だから 女優というタイトルを見て どんな職業なのか
気になって読んでみました。
読む前は 結構儲かっているのかと思ったら そんなじゃないので
普通の風俗さんの方が稼げそうって思いましたね。男優さんなども
一本撮っていくらという事です。
となると 沢山売れたとしても 著作権料とかで 儲かるんじゃないのは 残念ですネ。
個人的には 家族の直接の意見が書かれているかと思ったのですが
内容は女優さんからの聞き取りになっていました。
家族が受け入れているのは 意外と思いましたが、
今の時代 職業も多用性が認められているのですね。
実際自分が高校生くらいの時に 親がこの職業なら
ちょっと親との距離を置いてしまいそうですが
今の自分ならば 兄弟が この職業と聞いたら
動揺する事などないだろうなぁと思いました。
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AVの世界に入ることにこれといった抵抗もない人がいるんだなあと
インタビュアーの話し方の特徴かあるいは書き方の妙かわからないけど
偏見と戦っている、というわけではなく
自分がやりたいこと、必要なことをやっているだけ、理解されないこともある
という姿勢の方が多くて興味深かった
憧れはしないけど、真剣に自分の人生を生きている方たちだったので尊敬
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みなさんはじまりは様々でいろんな思いでやられると感じた。いざ自分に家族ができ、その子が夜の仕事やAV業界に行った際、自分は同じように優しく接してあげれることができるのかはわからないと思った。この本は皆さんポジティブにお仕事されていたので、ポジティブにやっている人は応援したいなと思った。