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再読。
ふたつの舞台がそれぞれ描かれてるんだけど、すこーしずつそのふたつの物語が交わっていく。
の、割にはどうして交わるのか、という大事なところが最後の最後までホントにわからないから、読む手が止まらない!
三ツ矢刑事のキャラ濃すぎ
普通にたくさんシリーズある主人公みたい。
初読の時も星5つだったけど
今回も同じように5つ。
面白かったです。
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これは見事。面白かった。第一部の悲痛かつ謎めいた事故。全然関係なさそうな第二部の事件。それが繋がり全容が見えてくる展開。ここまででもしっかりしたミステリーなのに、最終章の衝撃たるや。帯のあおり文句に偽りなし。自信を持っておすすめします。
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パスカルシリーズ 第1弾
15年前の少年の死と殺人事件を結ぶ因果な物語。
書き下ろし。
一部
二部
2004年、凶悪犯の逃走劇の最中、犯人と間違われ、警察に追跡された上に事故死した水野大樹。
その家族は崩壊し、時は15年が経過する。
2019年、不倫女性の殺人を疑われ、失踪した夫・百井辰彦の母・智恵は、夫に関心のない野々子の行動に不信を覚え、息子の行方を探そうと奔走する。
水野大樹が亡くなった前林市をキーワードに、15年前に少年が亡くならなければならなかった理由が詳らかになるにつれ、殺人事件の真相が見えてくる。
家族であるが故の妄想と理想、現実が暴走する。
家族や親子を描いてきた作者のテーマに重きを置きつつ、ミステリー度を増した作品。
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いづみが救われた感。
良かった良かった。ていう感想でいいんだよね?
でも、大樹がサイコパス設定は要らなかったような気がしますね。
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1人の少年が巻き込まれる形で事故死した事件を中心に家族の生々しい感情で完結する1部。母の狂気じみた感情はもちろん、リアルな描写が胸を打つ姉や世間体を守る夫。1部だけで読み物として成立するクオリティから全く共通項の見えない2部の殺人事件。最終的には重なり、驚き、涙するほどの想いとすれ違いが物語を締め括り、そしてまた驚き戦慄する。
「あの日、君は何をした」
ミステリー?母とは。人とは。家族とは。心震える哲学書です。
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ほんまにどっかにありそうな家族の描写で
全部繋がった時はなるほどなってなった
個人的には最後の二人のやりとりが好き
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久しぶりに小説を読みました。
最後は次頁、次頁と読む手が止まらないほどでした。やっぱり一番怖いのは野の子かな。
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面白かった。
回りくどい感じとかがなくてすらすら読めた。
どう繋がるのか気になって一気読み。
三ツ矢のお母さんの事件気になるのでシリーズ化して欲しい。
三ツ矢の説得のシーンが一番好きだった。
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時間が進んでいるようで、引き返しているような
一旦止まって考えながら読み進めていく感じだった
親のこと、子供のこと
当然ながら、全てを知っているわけではないのだな
わかっていたけど、改めて知らされた感じ
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2021.1.1.読了。
今年一冊目!
星3.5てとこかな。面白かった。
一部後半は母ちゃんの描写が辛くてあれだったけど。
二部構成で一部とどうつながっていくのかぐいぐい読まされた。
正直、帯で惹かれて買った本は、帯がハードル上げすぎていて期待はずれなことも多かったけど、これは楽しく読めました。
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この人の本を読むと、いつもやるせなさに襲われます。
手の届かない幸せを望んでいたわけじゃない。「普通」に幸せな生活を送り、それを当然と思うことなく感謝もしていた。なのに地獄へ突き落とされ、まともではいられなくなる。
母親が狂気に走るさまは尋常ではなくて共感できないけれど、子どもを失うということはこれほどのことだと思わなくもありません。
「私の気持ちなんて誰もわからない」、でももしかするとその言葉をぶつけた相手が自分以上に酷い目に遭っている場合もあるのですね。
刑事の三ツ矢に惹かれます。彼こそが救われんことを願う。
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登場人物全員に感情移入しやすいため、あっという間でした。
母親の想いの強さに圧巻の一言です。
愛情が大切なのはもちろんの事、それの伝え方が難しい事に気付かされます。
あの日、君が何をした…ここから始まった悲しいお話。
智恵さんもひょっとしたら、第二のいづみさんになりかねないですよね。
少年も母親もお互い想い合っていた事が、尚悲しいです。
野々子さんが家庭の事情を抱えていなければ、彼女がもっと早く少年と出会っていれば、あの日君は───…。
なんてタラレバを考えてしまう、そんな読後です。
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人間の狂気というものを感じる一方で、それは第三者から見ているからなのかもしれない。
「家族を不幸な事故で亡くしたことがない人にはわかりませんよ」という克夫の言葉が真理なのかとも感じる。
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まさにページをめくる手が止まらない、緊迫感たっぷりのミステリー。しかし母親には何かと共感できない点が多かった。
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15年前、職質から逃げ出した中学生が、自転車で激突死した。彼は何をしていたのか、何故逃げたのか?
15年後の別の事件を追う風変わりな刑事三ツ矢が、糸を手繰り寄せる様に15年前の少年の事件に近づいていく。
ささやかな幸せな家庭を営んできた主婦、適当に人生を歩み、家庭を持った女、彼女たちの子供への愛情は真逆のように見えるが、それぞれ一生懸命だったのだと思う。