夷陵の戦いと劉備の死
2002/07/19 13:58
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投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻のメインは、劉備が報復のために呉に侵攻する夷陵の戦い。つまり、この最後では劉備も死にます。しかし、もう一巻以上前から、劉備は死に向かって突き進んでいたような、そんな感じを受ける。そして残された孔明の立場はあまりに重い。
もうひとつの焦点は、呉軍の大将、陸遜である。圧倒的有利とみられた蜀軍に対する、彼の血のにじむような忍耐力、そして勝利、この一連の描写は非常に説得力がある。赤壁の戦いの周瑜の後継者らしい戦いぶり、敵?ながらさすがだと思う。
最後に描かれた、孔明と趙雲のやり取りが非常に印象的。最後のたった数ページで救われたような気分になります。
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
張飛を喪っても呉に侵攻する劉備率いる蜀。迎え撃つ陸遜の戦略はどんなものか、ジリジリとする緊張感のある展開が良い。最後に陸遜の作戦に嵌まった劉備。後方から戦況を見つめる孔明の悔恨が胸に響く。劉備もついに逝き、乱世を戦ってきた者が本当に少なくなってきた。
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
演義よりも、骨のある感じがする本作の劉備。
良かったと思う。
諸葛亮に遺言するまでは死ねない。
自分の意思を伝えたい。
そんな熱い最期に、演義とはまた一味違った英雄
劉備の姿があった。
劉備もやっと肩から荷を降ろす
2002/05/20 16:26
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投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻をゴルフで言えば、午後も中盤を過ぎたあたりのところだろうか。だいたい勝負の行方が見えてきて、運が良ければ挽回し、挽回できなくても次回に備えるという感じだ。関羽と張飛を失い、桃園の誓いを共に遂行することが出来なくなった劉備の心は、坂道を転げる石ころのごとく、ブレーキの利かなくなった機関車のごとく、夷陵、夷道に撃ち進む。誰も止められない。孔明も止められない。劉備を好きになって着いてきた者たちは、駄目、志が遠のく、とわかっていても、劉備の支えとなり、死を惜しまない。しかし、勝利は耐えに耐えることが出来た陸遜の手に入る。これを機に劉備は気力を失い、体力も衰える。そして最後まで失わなかった志を孔明の預け、劉備も関羽、張飛のもとへ旅立ってしまう。劉備もこれでやっと肩から荷を降ろし、桃園の友とじゃれ合って過ごせるようになったのだろうと思うと、胸が熱くなる。
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実は、こんな本も読んでます(しかも、かなりハマりました)
きっかけは思い出せないほど偶然に、読み始めたのですが、
途中で、止めるなんて無理でした
北方謙三氏の才能によって、歴史小説なんて域を超えてます
通勤の満員電車の中で読んでいて、涙が止まらなくなることも
しばしば・・・
十三巻という大作ですが、ぜひ一度!
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そして、劉備も死んでしまって、1代目といえるような人は、ほとんど退場。
まあ、趙雲とかは、1代目か?といわれると微妙かな。
孔明が辛そうです。
この物語のなかでも、やっぱりスーパー軍師だったのですが、何もかもを抱え込んで抱え込んでしちゃう苦労人なところ……そして、結局そのせいで失敗をしちゃうところが、なかなか、この作品の孔明の魅力のようです。
もともと、軍事よりも内政をしていた方が楽しそうな人だなぁと思います。
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張飛が死んで、劉備は二人の弟を失って、自分も生きていないとさえ思った。
劉備には孫権の首を取ることしか頭になかった。
陳礼は張飛軍を率いて見事に進撃した。
しかしそれは、呉軍の深い罠にはまっていった。
あれほどの精鋭だった張飛の騎馬隊もことごとく殺られ、劉備も命からがら逃げ帰った。
大打撃だった、国が滅びるほどの大敗北だった。
陳礼が、関興が、馬良が死んだ・・
陸遜の長い長い絶えに耐えた作戦だった。
蜀軍は再び立ち上がる前に、劉備を失った。
魏軍も蜀軍も古くからの武将達が年老いて死んだり、戦で死んだり、だんだん若い者へと変わっていく。
蜀軍で残った武将は趙雲だけになった・・
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鬼宿ってだけに、鬼が細部に宿ってます。
司馬懿の戦略。
司馬懿の夜の火遊び。
張飛を失った張飛軍。
呉の若き軍師。
等等。
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★2009年76冊目読了『三国志11 鬼宿の星』北方謙三著 評価B
張飛を失った劉備は、張飛の養った部下達と劉備自らで、陸遜を大将とする呉軍と対峙する。緒戦から破竹の勢いで進軍する蜀軍は次第に、陸遜の術中に嵌り、最後まで力をため込んだ呉に大反撃を受けて、蜀軍は壊滅。劉備は、白帝城へ退却する。そして、気を無くした劉備は病を発し、気力で一時期は体調を持ち直すも、諸葛亮に息子劉禅と蜀を託して死亡する。とうとう三国志の主たる登場人物は、死去。次世代のそれぞれの国はどうなっていくのか?
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群雄割拠の時代が幕を閉じ、三国志の物語の方向性が変わる1冊。
曹操の病を見ていた爰京の再登場により、英雄の死に様がオーバーラップする演出は見事。
劉備……実は影が薄いと思ってたけど、やっぱり英雄だわ。
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夷陵の戦い
大軍を指揮するのは大変なことなのだということが、陸遜の苦しむ姿から良くわかった
そして韓当がいいおじいちゃんでした
ついに劉備も逝きました
黄巾の乱から戦場を駆け回っていた英雄がいなくなったと思うと、寂しくなる
どの勢力も世代交代の時期
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三国志11巻読了。なんだか悲しくなるような敗戦でした。今までの負け方とは違う、本当に負けるべくしての敗北は読んでてつらかった。おまけに袁綝は最低で見るにたえない。こんなのが母として慕われるなんてどうかと思いますよ。最後の孔明と趙雲の会話が、終わりが近付いているのを感じさせた…
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三国志11巻目!
最後に近づいてるからか本全体からどこか寂しさを感じました。
個人的に、最後の方の趙雲と諸葛亮のやりとりがもう「英雄」と呼ばれる人が亡くなったのを感じさせたなと。
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ついに魏帝が即位。
孔明が、劉備からの手紙に喜び震え、臨終に際し悲しみに暮れるさまに胸が締め付けられる思いであった。もとい萌えた。
曹丕と司馬懿が陰険変態同志でぴったりすぎる。
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とうとう劉備が死んだ。関羽が死に、張飛が死に、劉備も・・・。皆後を追うように死んでいった。劉備だけが老衰によって死んだけど最期は生かされてるような何か今の生活に物足りなさを感じていたような・・・。曹操もそうだったけど・・・。
関羽が死んでからばたばたと皆死んでいって何か物悲しくなってきた。
次はいよいよ蜀が南へ遠征。楽しみ♪