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紙の本
懐かしさを覚える怪異譚
2020/07/23 20:10
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏は怪談。ただ本書はホラーと異なり、各地の山人からの聞き取りで収集した作品で、柳田國男の作品に通じる懐かしさを覚える怪異譚でした。各地で取材していますが共通点があり、正体が分からない音、人魂、神隠し、同じ道をループして目的地に着かない話等々。実は私も小学生の頃、経験したことがあります。良く遊んでいた裏山。迷うはずのない山道を、その日は迷ってしまい、歩いても歩いても同じ場所に戻るのです。突然馴染みの道に戻ることができました。翌日も行ったのですが迷った場所さえ分かりませんでした。何だったのでしょうか。
実は最近、似た経験をしました。それは東京駅の地下道です。雨の日はやや遠回りになるのですが、会社の近くまで地下道を利用しています。その日も、いつものように地下道を歩いたのですが、何故か迷ってしまい見当違いの場所に出てしまいました。戻ろうとバック。ところが、ぐるっと回ってしまったのか元の場所に・・・。結局、近くの駅から一駅だけ地下鉄に乗りこみ定刻ギリギリに出勤できました。翌日、どこで迷ったのか確認しようと同じ道を歩いたのですが、全く分かりませんでした。不思議です。ちなみに私は方向音痴ではありません。
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