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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
というよりも死に方、という書物です。いろいろな生き物、セミやかげろうなど……の生死が、冷静に記されています。中学生や高校生に読んで欲しいですね
「見ている人間の感じたこと」に過ぎないのだけれど。
2020/10/29 10:03
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの「死にざま」が出てくる。
それぞれの項目の副題を読めば、ある程度知識のある人は想像がつくものだ。
例えば「最強の毒グモの最後の日はわが子の誕生日(カバキコマチグモ)}とか。
「死に方」という視点で切り取った博物誌のようでもある。
こんな風に「生き方、死に方」を考えることも大事なことだろう。ただ、私個人にとっては著者の捉え方は少し息苦しかった。例えば3章では「自然界でカエルは、食べられる存在である」(P144)とある。でも「食べる存在」でもあるのよね、とかえしたくなったり。
観察や研究の事実を扱っているのだが、その著者の評価がどちらかというと人間の感情に偏り気味な気がするからもしれない。「生きものは一生懸命生きて、死んでいく」。その「一生懸命」の部分はどうやっても「見ている人間の感じたこと」に過ぎないのだ。副題の「はかない」も同様な言葉だ。
それでも「死に方」を考えてみることはいろいろと考えを広げてくれる。
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前作と比べて、知っている内容が多かったが、テンポのよい文章なので、楽しく読むことができた。人間のために生死を決められる牛の人生にも、想いを馳せると、あの肉がまずい美味いなどと言っている私たちが、どんなに思いあがった生き物であるのか、よくわかりました。前作とセットで読んで欲しいです。
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前作「生き物の死にざま」の姉妹編です。前作は未読です(^^;)
本書には、ヒトによって命を奪われる不幸な動物のエピソードがいくつも書かれていました。
殺される様子は読むのが辛いのでサラッと読み流しました。
お腹を空かせた子供のために、食べ物を探して人里に迷い込んだツキノワグマのお母さん。
銃弾を何発も浴びて死ぬ。なんと無残なことか。残された子グマはその後どうなったのだろう。
人災で死んでいく(殺される)クマが日本だけで年に数千頭もいるとは驚きでした。
生きるという事は、他の生物の命をいただくことです。
食肉用のウシは計画的にヒトに殺されるために生まれてきた動物です。
食べ残しが大量に捨てられるという事は、たくさんの命が捨てられているという事なのです。
食べられることもなく無意味に殺されたということです。
野生の猛獣は生き物を殺して食べますが戦争はしません。
ヒト(日本人)が外国と戦争を始めた時代、(日本の)動物園の動物に悲劇が起こります。
敵の攻撃により街に逃げ出し、ヒトを襲ったら大変だという理由で殺されます。
その時殺された動物たちの多くが、はく製にされて残っているらしいです。
樹木とヒトの生死の話も印象に残りました。
ヒトの髪の毛や爪は死んだ細胞だそうです。
皮膚も毎日死んで垢となり剥がれ落ちていきます。
生きた細胞と死んだ細胞が合わさってヒトはできています。
樹木も多くの細胞が死んでいます。
年輪は死んだ細胞によって作られています。
千年生きた大木と言っても、生きているのは外側の一部だけなのだそうです。
精子は生き物か?
難しい問いです。
ある日卵子に最初にたどりついた精子が自分を作ったのです。
ほかの精子だったらほかの誰かがいて今の自分はいません。
たどりついたものだけが生を得たように扱われ、他の何億もの精子たちは死んだとさえ扱われないのです。
稲垣先生の本らしく「生き物」として「雑草」のエピソードも入っていましたよ。
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ある生物の死にざまを語るにはその生き方をまず知る必要があるので、死にざま=生きざまでもあるんだなあとしみじみ。動物豆知識という感じの本で、小学生もすらすら読めそう。
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前作に続く二冊目
私はこれが初読です
「はかない命の物語」
と副題にあります
27編
どれも新鮮な驚きと感動があります
生きるもの
すべてが愛おしくなります
そして
人間
やっかいだなあ
≪ 今生きる その死にざまを 想像し ≫
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ゔーん…
前の方が好きだったかなぁ
ゴリラの子育ての話はおもしろかった。
幼稚園が存在するとは興味深かった。
チーターの子育ての大変さには驚いた。
ウシ、悲しい物語。食べられるために産まれたのに食べられないで終わってしまう…
なと。すごく切なくことがたくさん
そんな悲しいことを減らそうとしてる牛飼いさんが近くにいるので尊敬します。
ヒョウ、戦時中の話しを始めて聞きました。人間に育てられ人間に殺され…悲しかっただろーな。
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生きることは死ぬことで、死ぬことは新しい命を繋ぐことだとすれば、いのちは循環する。
ある生き物の生死が、別の生き物の糧になっていくことに思いをはせる。
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生き物ーー鳥類、昆虫、恐竜まで、色々な種類の生物の死にざまを語った本。種としての平均的な死にざまから、戦時中の動物園のヒョウという特定的な死にざままで書かれていますが、最終的に言いたいことは死を見て生を感じ、今を大切に生きろ、という点につきるかと。個人的には牛の死にざまが一番悲しく、考えさせられるものでした。あとは人間。これについてはぜひ色んな方々に読んで欲しいです。
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「生き物の死にざま」の続編。前作の方がより叙情的なような気がするが、おそらく生き物の死の儚さが前作の方が強烈だったからに違いない。感じ方は人それぞれ。カエルの章が良かった。カエルは今を生きている。私たち人間も、
いつ訪れるかわからない死を恐れるより今与えられた場で今を生きる、ただそれだけ。シンプルに考えようと思える本だった。
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前作は読んでいなかったので、初めてこのシリーズにふれました。
どの物語も思わず読み込んでしまう迫力と儚さがあって、電車の中で一気読み。
動物たちの生と死は、いつでも一生懸命生きなくてもよい私たち人間に、生きることや死ぬことを改めて考えさせてくれる。
この本の中で忘れられないのは、人間と動物たちの物語。
人間が文明を築くことで、さまざまな動物たちを生きづらくさせている、そのことに胸を痛めました。
どんぐりが少ないために人里にでてくるツキノワグマ、食肉にされるウシ、戦争の中で飼育員たちの手で殺されたヒョウ。
淡々と描かれる彼らの物語は、静かな緊迫感があって、命を紡ぐことの意味を一つずつ感じ取ることができた。
そのほか、子のために自らの命を差し出すことも厭わない生き物たちの姿がありありとイメージに浮かびました。
切ない中にもユーモアがあり、どことなく死にざまにはアイロニーも漂っているのがまた心地よいですね。
決して死を扱って重すぎず、軽すぎず。
ヒトもまた生き物。
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生物の生き様を丁寧な描写で描いていて、初めて知ることも多かった。生き物の見方が変わる、いい本。
戦時中の動物園で動物を殺めた話、ペンギンの親の話、あんなにうるさいと思っていた蝉の一生、などが印象的。
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さまざまな生き物の死を見つめる事で、
深く生について考えるきっかけになりました。
今をしっかり見据えて、今を生きたいと思いました。
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それぞれの生き物の生態
そして死に様
命に寄り添って、観察する
生物学好きにはたまらない一冊
今日の食卓に並んでいる食材たちの生きざまに思いを馳せる。
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前作の「生き物の死にざま」を読み、続編があるということだったので読んでみた。
「なんか前にも同じこと書いていた?」っていう感じのところもあり、こちらから読み始める人にはいいかもしれないけど、続けて読んでいる人にとってはちょっとくどいかもっていうところがある。
前作より一層著者の思いというか情緒的な記述が増えている感じがするので、純粋に生物の生態を読むという感じではないかな。
ゴリラはオスだけだったけど、オスが死んだ後のメスがどうなるのかが大変気になった。