紙の本
鷹士の救済への光
2023/02/13 14:57
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い間をおいての続編とのことでしたが、
たまたま続けた読むことができ、
世界観がブレることなく、
より深まっていると感じました。
今作では鷹士に感情が戻り、
呪縛からの解放への糸口が見えてよかった。
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シリーズ第2作目ということですが、1作目の「天涯の楽土」は読まずにこちらを先に読みました。
これだけでも楽しめましたし、第1作や続編も読んでみたくなりました。
古代の日本を舞台にしたファンタジーでしたが、世界観がしっかりとしている印象がありました。色んな分野を取材されているなと思いましたし、純日本だけれども、どこかファンタジーのような雰囲気を醸し出していました。
古代ファンタジーというと、上橋菜穂子さんや荻原規子さんが浮かぶのですが、この作品では、より日本的な要素が描かれている印象がありました。
ただ、難しい用語や読みづらい単語などがあるため、なかなか世界観に溶け込めませんでした。ルビは、章ごとに改めて振ってくれるのですが、途中から再開すると「あれ?これなんて読むんだっけ?」と度々、読み返していたので、苦労しました。
二人の青年が、島で繰り返される争いをなくすため、金属の鉱脈を探しに冒険に出るということですが、前半部分はじっくりと行動の描写が描かれていました。でも、後半になると、駆け足のように行動の描写が速いかなと個人的に思いました。また、説明の描写が多かったせいか、戦いのシーンが思ったよりも少ない感じもありました。
ただ、戦いのシーンは、アクション映画を見るかのように鮮やかで清々しく描かれていました。泥臭さよりも綺麗さを前面に出している感じがしました。
金属の鉱脈を探すだけでなく、最終的な目標みたいなものも描かれており、続編を匂わす形で終わったので、続きが気になりました。そのためにも第1作目も読みたいと思いました。
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前作「天涯の楽土」から7年も経ての続編。隼人と鷹士の旅の続きが読めて楽しかった。2人の人生にはまだまだ波乱がありそうだけど果たして更なる続編が書かれるのかどうか。それはまた7年後なのか。かすかに期待しながら待ってみたい
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前巻から大分たってからの今回執筆?なので、作者の筆力が上がったのか私が読むのに慣れたのか、前よりは理解しやすかった。でも、やはり駆け足感は否めないなあ。次の巻はあまり時を置かずに出てほしい。
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天涯の楽土の続編。
秋津島で鉱脈を探す旅に出ることにした主人公・隼人とその旅に同行することにした鷹士。津櫛邦から追っ手が放たれ、命の危機があったり、久慈を出る前の巫にいわれた背信の兆しが出ているとの予言や旅の同行者・真坂の誘導で隼人と鷹士の関係が微妙なものになり、そのために二人は若狭の海で別れ別れに・・・前作で隼人と鷹士を助け消失した隈邦の神宝・潮満玉の再現をもう一つの旅の目的としていた隼人。一人になった隼人だが、鷹士と過ごした日々が彼を生かしてくれる。そして精神も成長した彼は神宝の意義とは何かを理解する。隈の忌み子として生まれた隼人と津櫛の御子の庶子である鷹士、生まれも育ちも全然違う二人だが前作、今作と共に旅し、きずなを深めていく話。
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「天涯の楽土」の続編。
好奇心旺盛で器用になんでもこなし、素直でのびやかな隼人と、亡き母の一族の誇りをよすがに戦うことしか許されなかった、正に奴隷だった鷹士。
彼らは海を渡り外の世界を知る。でも柵が追ってくる。
やりたいことよりやらなければならないことがある隼人と、やりたいこともどうしたいかもわからない鷹士。
彼らが旅と戦いの中で自分を見つける物語。
自然に笑えるようになった鷹士に安堵する。
まだ続きがありそうなので期待したい。
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真坂は生きて次の話でも出てくるのかな?
色々と続くんだろうなって終わり方だったので今回は特に隼人と鷹士の成長と関係性の確認だったと思う。
投げたボールの行く末を見守る感じの読後感でした。
個人的にこの方の書かれるモフモフたちが可愛い。